NPB交流戦投手通算勝利数トップ10(2022年まで)
NPBは今日5月30日から交流戦が開幕する。
今季も18試合が予定されているが、今季の交流戦の優勝チーム、そしてどちらのリーグが勝利数で上回るのかもさることながら、気になるのは交流戦での投手の勝ち星の数である。
交流戦は2005年からスタートしているため、交流戦での投手の通算最多勝利数ランキングは21世紀に活躍した先発投手の縮図ともいえる。
交流戦の最多勝投手トップはNPB現役最年長の43歳、かつ最多勝利となる184勝を誇る石川雅規(ヤクルト)である。
2022年6月9日、対オリックス戦で勝利投手になり、杉内俊哉(ソフトバンク、巨人)、和田毅(ソフトバンク)の26勝を抜いて、27勝でトップに立った。
石川雅規は今季交流戦の開幕となる今日の対日本ハム戦(エスコンフィールド)に先発予定で、順調にいけば今季の交流戦、3試合ほど先発登板の機会がありそうだ。
石川は5月10日、対阪神戦(甲子園)で今季初勝利を挙げたが、チームは目下、10連敗中で、まずはチームの連敗を止める投球と、目標とする通算200勝に向けて勝利を積み上げたいところだ。
2位の和田毅は2021年6月6日、対阪神戦で当時、交流戦通算最多タイとなる26勝目を挙げたが、2022年は広島戦とヤクルト戦の2試合に先発登板したが、いずれも勝ち負けなく足踏みした。
和田は石川より1学年下の42歳で通算勝利数は155と石川から離されているが、まずは交流戦での勝利数で石川に追いつきたいところだ。
4位の涌井秀章(中日)は楽天在籍時の2021年6月4日、対広島戦で勝利を挙げ、自身通算150勝目をマークし、同時に交流戦通算25勝目となった。
2022年は故障での離脱により交流戦での登板がなかった。
今季の交流戦では初めてパ・リーグのチームと対戦することになる。
5位の岸孝之(楽天)は2022年の交流戦では阪神、中日、広島戦の3試合に登板、6月9日の広島戦で交流戦通算23勝目となる勝利を挙げた。
特に中日戦は通算14試合に登板して9勝2敗と相性がよい。
8位の田中将大(楽天)はMLB移籍前にNPBでの実働が7年と短かかったが、交流戦で通算21勝を挙げており、交流戦を得意としていたといえる。
NPB復帰後、2021年はDeNA、広島戦、阪神の3試合に先発したが、21イニングで7失点(自責点7)と好投しながら、0勝1敗、2022年は阪神、中日、広島戦の3試合に先発したものの、20イニングで6失点(自責点5)にもかかわらず、0勝3敗。
NPB復帰後は交流戦で先発した6試合ですべてクオリティスタートを記録し、防御率2.63にもかかわらず、0勝4敗と未勝利である。
田中将大は今季、ここまで8試合に先発して防御率4.37、2勝3敗、クオリティスタートも3試合だけと苦戦を強いられているが、セ・リーグ相手に調子を取り戻せるか注目である。