奥川恭伸(ヤクルト)、NPB新記録となる「先発6試合連続無四球QS」!(41回1/3連続無四球も継続中)

東京ヤクルトスワローズの奥川恭伸投手(20歳)が、高卒プロ2年目にして大記録を打ち立てた。

9月17日の東京ドームでの対巨人戦に先発した奥川は7回、1失点で勝利投手になり、今季7勝目を挙げたが、同時に6月20日の中日戦(バンテリンドーム)から続けている連続イニング無四球を「41回1/3」に伸ばした。
奥川が最後に四球を与えたのは、6月20日の中日戦、6回1死一、二塁から4番のダヤン・ビシエドである。
奥川は、7月1日の阪神戦(甲子園)から9月17日の巨人戦(東京ドーム)までの先発した6試合では、いずれも6回以上を投げ、自責点3点以下、すなわち「クオリティスタートかつ無四球」という成績を収めている。

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奥川が狙う「連続イニング無四球」の記録だが、上には上がいる。

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しかし、ここで注目したいのは、1973年の安田猛(81回)、1950年の白木義一郎(74回)、1961年と1959年の土橋正幸(56回、51回2/3)の上位3人、4度の記録はいずれも、救援登板を挟んでおり、先発登板のみで到達したものではない。
また、NPB記録である「4試合連続無四球完投」は、1948年の野口二郎(阪急)、1950年の白木義一郎、1953年の片山博(広島)、1978年の鈴木啓示(近鉄)、1979年の高橋直樹(日本ハム)、2001年の野口茂樹(中日)の6人が記録しているが、白木はその直前に救援登板をしており、野口ニ、片山、鈴木啓、高橋直、野口茂は、少なくともその前後の登板のどちらかでは「クオリティスタート(6回以上を投げ、自責点3点以内)と無四球」を同時に記録していない。

従って、奥川恭伸のように、先発登板だけで40イニング以上、連続で無四球を継続して、かつその間、6試合連続で先発登板した試合すべてでクオリティスタートを記録している投手は、これまでNPBではいなかったようだ。すなわち、奥川恭伸は高卒2年目、若干二十歳でNPBの歴史に名を残す大記録をつくったことになる。

奥川は次回先発登板で、連続イニング無四球だけでなく、先発してクオリティスタートと無四球を同時に、継続することができるか、注目だ。


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