オリックス、3試合連続無失点勝利
オリックス・バファローズの投手陣が昨季のリーグ覇者の矜持を見せ、チームをAクラス浮上に導く好投を見せている。
オリックスは6月22日、京セラドームでの対福岡ソフトバンクホークス戦、先発の田嶋大樹が9回を投げて、110球、被安打7、無四球完封勝利(今季3勝目)を挙げた。
田嶋の完封勝利は2020年9月16日の楽天戦(ほっともっと神戸)のプロ初完封以来、プロ2度目となった。
移動日を挟んで6月24日、ZOZOマリンスタジアムでの対千葉ロッテマリーンズ戦、先発の山岡泰輔が9回を投げ切り、108球、被安打5、四死球3の完封勝利で今季5勝目。
さらに6月25日、同じく対ロッテ戦で先発の山本由伸が登板。
前回登板でノーヒットノーランを達成した山本はこの日も8回まで105球を投げ、被安打4、2四球、無失点と好投した。
9回のマウンドを阿部翔太に譲り、2試合連続完封勝利はならなかったが、チームは4-0で勝利し、山本は今季8勝目を挙げた。
オリックスの投手陣が3試合連続で無失点勝利を挙げたのは2021年10月2日、10月3日、10月5日の3試合連続で無失点勝利を達成して以来で、前身の阪急ブレーブスから数えても通算9度目の快挙となった。
6月25日のロッテ戦で、もし山本由伸が9回も続投して完封勝利を挙げていれば、阪急ブレーブス時代の1971年6月5日、6日、8日で石井茂雄、梶本隆夫、足立光宏以来となる、3者連続完封勝利となっていたが、51年ぶりの快挙はならなかった。
しかしながら、この日の試合はZOZOマリンスタジアムでの14時開始のデーゲームであった。
関東地方はこの年いちばんの酷暑となり、ZOZOマリンスタジアムがある千葉県幕張市でも最高気温31度を記録しており、山本由伸の疲労を考慮するとやむをえないともいえる。
明日6月26日もオリックスはロッテとデーゲームで対戦するが、オリックス先発は左腕の山崎福也(今季10試合2勝6敗、防御率3.03)が予定されている。
オリックスは勝利すれば、5月1日以来の勝率5割復帰となり、3位の埼玉西武ライオンズが敗れれば、同率で3位・Aクラスに浮上となる。
また、もしオリックスの投手陣が無失点勝利を挙げれば、4試合連続となり前身の阪急を含めてチーム史上初の快挙となる。
また、チームとしての連続イニング無失点記録は、阪急ブレーブス時代の1941年に記録した37イニング(5月11日から5月18日まで)が最長であり、その記録にどこまで迫れるかも注目である。
オリックス投手陣は昨年2021年、10月2日、3日、5日に3試合連続無失点勝利を達成した後、10月6日の対北海道日本ハムファイターズ戦(京セラドーム大阪)では先発の山崎颯一郎が3回に失点し、連続無失点イニングが33でストップしている。
なお、NPB記録は、1942年の阪神軍(現在の阪神タイガース)と2011年の北海道日本ハムファイターズがつくった52イニング連続無失点。
阪神軍は1942年9月19日の阪急ブレーブス戦(阪神甲子園球場)の7回から始まり、9月27日の朝日軍戦(阪神甲子園球場)の延長13回に失点するまで6人の投手のみで達成した。
日本ハムは2011年5月26日の中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)の6回から始まり、6月4日の東京ヤクルトスワローズ戦(神宮球場)の3回まで、のべ19人の投手が登板して達成した(NPBタイ記録のチーム5試合連続無失点勝利を含む)。
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