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求む冒険者

東京都ではデジタルシフトを推進するための仲間を募集しています。
2019年の最初の募集から3年目。初年度は、応募書類は郵便書留か都庁持参が原案として上がってきて目を疑いました。ICT職の求人でそれは恥ずかしいのでせめて書類は郵送や持参ではなくメール添付OKにしてと庁内調整をしたところから始まりました。
今では専門媒体を使ったり採用オンラインmeet upをすることに。採用イベントは1/24 1900-2040でやりますのでぜひ遊びに来てください。
最初の採用では時間も予算もないので自分で求人原稿を南極探検のシャクルトンの「求む冒険者」をイメージして書いた。採用手法はチームが創意工夫して改善してくれてるけど、初心はさほど変わってないです。三度目の採用にあたり再掲します。
嘘ついてまで採用してもその人の人生によくないので言っておきます。
不確実性や泥臭いことが多いです。行政組織の中でのデジタル職の位置付けもまだまだあやふやなところもおおいです。イマドキなオフィスや情報環境で働いていた人からするとびっくりすること満載です。行政や議会の仕組みの中でデジタルをやることへの難しさも痛感するでしょう。コロナや災害のように待ったなしで起きる突発案件も連発です。失敗しても改善しながらよくするのが向いてないミッションクリティカルな重い仕事も多いです。万人に向いてるとは言い難いある種の癖のある仕事です。異世界転生系なドラマ感あります。
それでも自分の培った技を公共の分野で発揮してみたい、デジタル化という点では人跡未踏な巨大領域を開拓したい、長い職業人生の数年を社会の中で困ってる人や公共のために力を役立ててみたい、今から生まれてくる未来世代のために来た時よりも美しいデジタル社会を残したい人。ともにやりましょう。



(2019の第一期採用時の元原稿の再掲)

何をするのか?
3つのことに取り組みます。

1.つながる街
2.街のデジタルシフト
3.都庁のデジタルシフト


1.つながる街

東京という街には、人々が自由に移動できる道があり、電車で移動できる環境もあり、いつでも水が飲めるといったインフラがあります。これらの日常的な当たり前なサービスは行政が大きな役割を果たしています。
現在の「当たり前サービス」に加えて新たに「いつでも誰でもインターネットに接続できる」という「当たり前」を追加したい。具体的には都の施設や学校や公園などの空間についてはいつでもどこでも誰でも何があっても1日でも早く光回線や5Gやwifiなどでインターネットに繋げられる街にしたいと思います。
そのための取り組みがTOKYO Data Highwayです。1964年の東京オリンピックのレガシーは道路や新幹線といった目に見える道でした。現在の東京の繁栄はこの目に見える道の上に立脚しています。2020年の東京オリンピックのレガシーは電波の道、データの道、モバイルインターネットの道、すなわち目に見えない道にすべきだと考えています。
後の世から、あの五輪から東京のインターネット環境はさらに良くなったなと言われるような契機にしたいと考えています。
とはいえTOKYO Data Highway=5Gではありません。海外から旅行に来られる方も沢山いらっしゃいます。貧困で苦しむ人、障がいのある方、最新機種を購入できないかたもいらっしゃいます。Wi-Fiの状況もしっかり見ていかないといけない。また昨今いろんな災害も増えております。こういった時こそインターネットに繋げられるかどうかはもの凄く大事になります。インターネットそのものの強靭化も考えないといけない。災害の時でも最低限のアクセスができるようなことができないか?激甚災害があってもインターネット接続を維持できるセーフシティを作る。
幅広い層の人々に対して誰も取り残すことなく様々な手段でいつでもどこでもつながるインターネットを届ける電波の道を民間をしっかり支援して作っていきたい。
また日本の最大の産業は情報通信産業です。日本でもっとも伸びている産業分野も情報通信産業です。日本で一番おおきくて、もっとも伸びている産業の基盤は電波の道、モバイルインターネットです。行政として電波の道という新しいインフラを民間企業をサポートしつつ整備をし世界一のモバイルインターネット環境を次世代に継承して挑戦をします。
TOKYO Data Highway構想は官民一体での取り組みとなりますので、行政側のプロデューサとして通信系企業と一緒になって街のつながる化を推進する役割を担います。


2.街のデジタルシフト
これまでの主要なインターネットサービスはスクリーンやモニターの中の世界の出来事でした。この20年でメディア、広告、コマースがソフトウェアに飲み込まれ再定義され、いま決済が新たにソフトウェアに飲み込まれて再定義されようとしています。softoware eating the world . 
次はどこがソフトウェアによって飲み込まれ再定義されていくのか?われわれは都市そのものがそうなるとかんがえていますみす。都市が丸ごとソフトウェアに飲み込まれ都市そのものがプログラミングされハッカブルな時代になっていく。
道路、水道、下水道、都バスや都営地下鉄、交通、信号、街灯、電力、上下水道、観光、都営住宅、教育、福祉、道路、バリアフリー、都市農業、災害対策、公園管理、施設利用、スポーツ、エンターテインメント、治安維持、防犯、農林水産業、行政手続き、気候変動との戦いなど多様な都市インフラや行政サービスを東京都は提供していますが、これらは今後、インターネットにつながりソフトウェアに飲み込まれて再定義されていきます。
eTOKYO. TOKYO.net  , onlineTOKYO. Connected Tokyo. Smart Tokyo. City Tech. City as a Service…..どのような呼ばれ方をされていくのかわかりませんが、東京という都市の様々な機能が次々とインターネットに接続されソフトウェアに飲み込まれていき再定義されていきます。
このデジタルシフトはとても新しい領域で途方もなく巨大です。
東京都の全部署と横断的に議論をしながら、既存のサービス、インフラをインターネットに接続しより良いサービスを提供したり、保有しているデータをオープンにして都内のの企業や市民や団体が利活用していく必要があります。
そして重要なのは新しい領域、新しいテクノロジーはいつの時代も新しい挑戦者が最初に取り組むということです。行政とスタートアップ、若き挑戦者がしっかりと連携して街のデジタルシフトに取り組む。国内外の若きイノベーター、起業家たちの力と、彼らの斬新な発想と彼らとの連携が重要になります。
東京の今日の繁栄も戦後の焼け跡の中のスタートアップ企業たちによってリードされてきました。歴史は繰り返します。「TOKYO Data Highway」の上で、新しいビジネス起業家や社会起業家たちが自由闊達にビジネスをできる環境を整え、彼らを支援し一緒になって行政課題を解決する。
街のデジタルシフトの実現のため、スタートアップや社会起業家の力も結集した総力戦で都市機能をプログラミングしていきデジタルシフトした東京を作り上げるプロデューサの役割を担います。

3.都庁のデジタルシフト
街のデジタル化を進めるにあたって、我々自身、つまり都の職員自身が、日常的に世界最先端のインターネットの環境で仕事をすることが重要です。
現在の行政のインターネット利用環境は貧弱ですし世界の先端企業のそれと比べると時代遅れです。またペーパーレス、ハンコレスも推進していますが一層進めるには情報環境を整えることが重要になります。
日頃から最先端のテクノロジーで情報武装をして仕事をする。身体感覚でデジタルシフトの便利さと限界を体感する。職員自身の働き方がデジタルシフトすることが大事です。
東京都には約17万人の職員が仕事をしています。
彼らに最先端の情報ツールという武器/道具を一日も早く供給できるように推進するプロデューサの役割を担ってもらいます。そしてその環境の上に電子的な行政サービスを都民の皆さんに提供するスマートガバメントを構築していきます。

どんな価値観の人に来て欲しいか?

デジタルシフトチームを組成しソサエティー5.0の実現に向けて稼働します。登るべき山は東京のデジタルシフト。巨大でだれも登ったことのない未踏峰です。
それゆえに、多くの困難や課題に直面することが容易に想像つきます。それらに対して不平不満を言うのでなく、課題解決に向けて自ら実行する力を備えた、山頂に必ずのぼりつめようと仲間を鼓舞して自らがリードして克服していくタイプの人が向いています。評論家やコメンテーターよりもよく考えてよく動く内省的実践者を求めますです。

公共のために力を生かしたい、次の世代のためにより良い社会を作るために自分の技能を使ってみたいという強い意思を持つ皆さんと一緒に取り組みたいと思います。そして東京都のデジタル系組織の第一世代として伝統と組織文化を構築していきたい。一緒に東京のデジタルシフトを実現させましょう。
決断や実行においてスピード感のある人を求めます。
東京は世界の主要都市と激しい都市間競争を行なっています。彼らに負けないようにするためにもデジタルシフトを爆発的な速度でやらねばなりません。迷ってる暇はありません。言い訳してる暇もありません。迷ったり言い訳してる間に世界の都市はどんどん先に行きます。 No excuse, Just do it . このようなタイプの人を求めます。

今回の募集職種は任期付職員。3年任期となります。延長で最大5年です。長い職業人生の中の3年。自らの知識やスキルを次世代や公共のために使ってみたい、そんな人をお待ちしています。



最後にもう一度、今年度の募集情報を。
【特定任期付課長採用 申込開始】。申込期限は令和4年2月2日(水)です。
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1/24のオンライン採用イベントの申し込み

求めるスキルは幅広くてこのどれかが得意な人。
Webディレクション/Webデザイン/サービスデザイン/データモデリング/データベース/クラウドシステムアーキテクト/デジタルマーケティング/プロジェクトマネジメント/プロダクトマネジメント/インフラエンジニア/リードリクルーター/人材育成

写真:2005年の槍ヶ岳/奥穂高合宿から



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