宅内wifi環境の更新
ここのところ宅内のネットワークの調子が悪い。5GHz側のネットが突如見えなくなったり、瞬断したり、2.4GHzのほうで機器がつながらなくなったりとネットワーク周りでトラブルが起きていた。
家の通信環境は光回線がNURO光の2G契約で、ONUとしてZXHN F660Aが提供されています。このONUはwifiルーターの機能が搭載されており、最大1300Mbpsの無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac)と3つの有線LANをサポートしています。このルーターは性能はよく、通常の利用では ほかにルーターを利用する必要はありません。
F660Aは2.4GHz, 5GHzをサポートしており、それぞれの帯域で5つのSSIDを持つことができます。さらにそれぞれのSSIDで10のでデバイスをサポートできます。理論上は100台の接続をサポートできることになります。しかしここで課題になるのはそれぞれのSSIDで10台という制限です。
まず最初におきた問題は一つのSSIDにたくさんのデバイスがつながり、通信が安定しなくなったことです。そこでSSIDを増やすのとともに、有線LANでつなげられるものは有線LANでつなげることにしました。これで、TV周りにあるレコーダー、ゲーム機器やAppleTVなど6台程度、2台のデスクトップは有線LANで接続することができました。さらに2.4GHz x 2, 5GHz x 2のSSIDを用意し40台までできるようにしました。
しかし、それぞれのSSIDが10台づつという制限があり、時たまその限度を超えてしまうことがあったのと、宅内の場所によっては電波が弱く無線接続が切れてしまうことがありました。つながらくなったら他のSSIDに切り替えて接続を試すという事をしてみたりしました。
さらに、家の中で2人以上でオンライン授業やオンラインミーティングをすると安定しない状況になってきました。
こんな状況になってきたので、宅内wifi環境を改善することにしました。
どちらにしてもF600Aでは難しいので、ルーターをいれることをかんがえました。F660Aの有線LANポートは1000Base-Tまでサポートしています。なので、一つには強力なルーターを導入してそれでwifi接続をする、もう一つはmesh wifiを導入することでした。
ここで判断材料になったのが接続台数。うちでIPアドレスをもつような機器はおおよそ30デバイスくらい。今後も増えることをかんがえると1台のルーターで賄うのはなんにせよ難しくなっていくでしょうということと、単に面白そうてことでwifi mesh製品の導入をかんがえます。まぁとにかくSSIDを切り替えるのは面倒なんで。
そこでざっとmesh wifiの機器を検索してみます。するとBuffalo, Google, Asus, TP-link, NetGear, LinkSys, エレコムといったメーカーが提供していることがわかります。いまから買うのであればwifi6への対応をしているかどうかも考慮したいし、あとはその機器のデザインも考慮したいものです。
これらを満たすものを絞ると以下が対象になります。
Asus ZenWiFi AX (XT8), ZenWiFi AX Mini (XD4)
TP-Link Deco X60, Deco X20 (Deco X90, Deco Voice X20も発売予定)
NetGear Orbi WiFi6, Orbi WiFi 6 Mini, Orbi WiFi6 Micro
LinkSys MX10 Velop, Velop
エレコム WMC-2LX-B
高いもので8万弱、安いもので3万程度あたりという感じでしょうか・・ここであと決め手になったのは、大きさ、デザインです。mesh wifiだとどこかにサテライトを置くことになるのであまりに大きいのは考え物です。本当はGoogleのNest WiFiとかもシンプルで気になっていたのですが後ほど出てくるAPモードにできないってこととwifi6対応がされていないので候補から落としました。
ってことで最終的に選んだのはNetGearのOrbi WiFi6 Microに。この機種は比較的小柄で、値段も手頃です。この機種はトライバンドに対応していませんが、うちは宅内で有線LANが引かれているのでそこまで高機能じゃなくても いいかなと判断。あと、親機のLANポートが1GbEまでしかサポートしていないけど、F660Aも1000Base-TまでのサポートなのでLANもギガビットイーサーならいいかと。
内容物としては親機、サテライト、それぞれの電源とイーサーケーブルというシンプルなものです。
右が親機、左がサテライト(子機)です。親機は3つのLANポートがついています。
さて設置をしていきます。F600Aとひかり電話のターミナルの横にOrbi親機を配置します。ちなみにうちは光回線を2階の納戸に引き込んでいるので、そこでの作業です。ちなみに横にはHubがいます。
親機からサテライトへは直結をする必要があります。そのため、F600AからOrbi親機へ、Orib親機からHub>情報コンセント>Oribサテライト(1階)という形で直結します。
配線としてはこんな感じに。
配線終了後にセットアップをしていきます。いくつか方法がありますが、Appをいれて設定を行っていきます。AppはNETGREAR Orbi - WiFi System Appというアプリです。
これをインストールして、アカウントの作成を行い画面の指示に従って設定をしていきます。これでOrbiが動作し、WiFiも動くようなります。しかし、まだF600Aが動いているために、立ち上がった時には10.0.0.1のネットワークで動作する状態になります。今回はF600AでDNS, DHCPなどを行いOrbiはmesh wifiを担当することにします。そのため、OrbiをAPモードで動作させます。このあとはWebブラウザからOrbiにアクセスして設定します。
この後Oribを再起動するとAPモードで動作します。IPアドレスもF600Aからとるようになります。さらにF600Aのwifiを停止します。これで設定は終了です。
最後にスピードや電波の強さを測ってみました。AndroidのWiFi Analyzerで確認したところ、1階のデスクトップ周辺で5GHzで-75dBほどだったものっが-30dB程度に改善しました。ほぼ家のどこでも電波は安定しています。
さらにスピードは休日昼までこのくらい。PCは有線LAN接続、iPhoneは無線LAN接続。
ちょっと使ってみましたが、ネットワークの瞬断などもなく安定しています。WiFi経由で3台から同時に4Kのyoutube動画を見てみましたが安定していました。
ってことで、宅内ネットワーク環境の更新は完了です。