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「人間の祖先は肉食でも草食でもなく果物を食べてきた」の嘘

【祖先は果物を食べてきた】

 いきなり読者の方をびっくりさせることになるかもしれない。

 実は、果物こそ人体の構造や機能からして、人類がすんなりと受け入れることができる唯一の食べ物なのである。私たちが本能的に果物を求めるのは、疑うまでもなく果物が私たちの体内に摂取できる最も重要な食べ物だからなのだ。

 1979年5月15日、『ニューヨーク・タイムズ』紙は、ジョンズ・ホプキンス大学の著名な人類学者、アラン・ウォーカー博士の研究についての記事を掲載した。

 それは人間の毎日の食事において、いかに果物が重要であるかという点にまったく気づいていない医師や栄養士、そして栄養学者たちにとって、寝耳に水の出来事だった。ウォーカー博士は次のように発表していた。

 「大昔の人間の祖先たちは、肉食でもなければ、草食でもなく、雑食主義もなかった。彼らは主として、果物を食べて生きていた」

 祖先たちが口にした食べ物は、すべて歯に付着し、様々な痕跡を残している。博士は化石化した歯の条痕を調べるという方法で調査した結果、当時の食事の傾向について次のように記した。

 「1200万年前の時代の原人からホモ・エレクトスまで、調査したすべての歯は例外の1つもなく、果物を食べる種族のものであることが明白である」 ハーヴィー・ダイアモンド/マリリン・ダイアモンド〈フィット・フォー・ライフ〉より

✔️【真相〈果物はめったに手に入らないものだった〉】

 ではカウンターとして、ポール・サラディノの〈カーニボア・コード〉から引用します。
 

     植物の毒性スペクトル
(毒性)
低い      中    高い
甘くない果実  塊茎   ナス科植物
カボチャ    ベリー  甘い果実
レタス          アブラナ科植物
             ナッツ
             穀物
             マメ科植物
             シード
             高シュウ酸塩食品

 私がほとんどの果実をスペクトルの毒性の高いほうに入れたのは驚かれるかもしれない。

 図にある「甘い果実」とは基本的に、のちほど取り上げるベリー類をのぞいて、果物といって私たちが普通思い浮かべるすべての物を指している。リンゴ、ナシ、ブドウ、マンゴー、その他もろもろだ。

 この種の果物は一見、私たちの祖先も手に入れば食べていたように思えるし、実際、ときおり食べていたのかもしれない。だが、1年のうちのごく限られた時期、ごく特定の地域での話だ。私たちが住んでいる付近の森や砂漠、平原、その他の野生空間について考えてみるといい。野生で果物がなっているのをどれくらい目にするだろう。ほとんどないはずだ。

 赤道に近ければ、もっと手に入りやすくはなるが、それでも季節には左右される。1年を通じてスーパーにずらりと並ぶ果物は、自然界で入手できるかどうかをまったく正確に表してはいない。

 メロンやマンゴー、ベリー、リンゴ、柑橘類が同じ場所に、あるいは1年中自生している場所など、地球上のどこにもないし、私たちの祖先が食べていた果実の多くは、今日スーパーで目にするものとは似ても似つかないものだ。この100年の間におこなわれた交配によって、私たちがいま食べている果物のほとんどは、野生の近縁種よりも遥かに甘く、大きくなっている。

 これで〈フィット・フォー・ライフ〉の主張が、明らかな嘘であることがわかってもらえたと思います。

【「人間は本能で果物を求めている」の嘘】

 また、〈フィット・フォー・ライフ〉は次のような主張もしています。

 私はどんなセミナーのときでも、果物が嫌いだという人に手を挙げてもらうのだが、700人という大人数のときでさえ、手が挙がることはまれである。

 「ほとんどの人が果物が大好きである」という理由は、体が本能的に果物を求めているからと言える。たぐいまれな風味、魅力的な芳香、そして目を楽しませてくれる色合いなどによって、果物はあらゆるときに食べる喜びを与えてくれる。

 果物がすごく甘い食べ物になったのは品種改良のせいであり、清水泰行という医師によると先史時代の果物は、現在のニンジンのような味だったと考えられているそうです。

 これで果物好きの人たちが「本能」で(現代の甘い)果物が好きなわけではなく、ただ単に「昔から果物を食べてきたから」、それだけの理由にすぎないことがわかると思います。

【まとめ】

 ●人間の祖先はめったに果物を手に入れることはできなかった。

 ●果物はもともと甘い食べ物ではなかった。


 日本の国民病の1つである糖尿病。しかし標準治療は大変危険なものなのです。糖質制限による治療をぜひご検討ください。

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永遠の真実追求者メシア
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