【実薬のプラシーボ効果】
「……しかし、プラシーボ効果というのは、一般的に副作用のない偽薬のことであり、薬理効果・副作用のある実薬ではプラシーボ効果は起きないのでは?」という声が聞こえてきそうです。
実はこれは私も引っかかっていたことでした。
宇多川久美子という薬剤師の本に「実薬にもプラシーボ効果はある」といったことが書かれていた記憶がかすかにある程度で、詳しいことはよくわからないままでした。
【抗生物質のプラシーボ効果】
そんなある日のことです。アンドルー・ワイルの〈人はなぜ治るのか〉という本の中におもしろいエピソードを見つけたのは。引用します。
【プラシーボ効果を引き出すために偽薬を使う必要はない】
もう1つ。サイモン・シン/エツァート・エルンスト〈代替医療解剖〉から引用します。
……これでわかるように、副作用のない偽薬だけでなく副作用のある実薬にも「プラシーボ効果はある」と考えられているようです。
ならば当然、血圧や血糖値を下げる薬にもプラシーボ効果はあるはずで、現代医学と主治医を信用しながらそれらを飲んだ患者の体調はよくならなければおかしいはずです。
が━━実際にはそうはなっていません。私のプラシーボ効果への疑念は、ますます強固なものになっていきました。
ちなみに前述のエピソードについてワイルは「抗生物質には喉の痛みを和らげる効果があり、プラシーボ効果ではない可能性もある」といったニュアンスのことも書いていることを付け加えておきます。
【まとめ】
●偽薬だけでなく副作用のある実薬にもプラシーボ効果はあると考えられている。
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