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名古屋大学・早川幸男教授のビッグバン否定論を無視する山本弘

❗❗この記事の結論──我々にも山本弘にも、早川幸男教授の説明はチンプンカンプンである。

メシア──世界唯一のスケプティックハンター。懐疑論者の嘘を暴く達人。

クラウディア──オカルト好きのハーフの美女。

クラウディア 山本弘さんは『トンデモ本の世界』の中で次のようなことを言っているわ。

 コンノ氏は「ビッグバン(宇宙膨張)を証明する直接的な証拠は何ひとつ存在しない」と言う。ビッグバン理論の最大の証拠である3K背景輻射や、ヘリウムの存在比については、あきれたことに、「宇宙のあまりの広大さからいっても……ビッグバンの強力な傍証になるとは私にはとても思えない」と、あっさり切り捨ててしまっている!

メシア 『ホーキング宇宙論の大ウソ』を読めばわかることなんだけど、コンノさんがビッグバンを否定する根拠は「宇宙があまりに広大だから」、これ1つだけではない。

 コンノさんの「宇宙のあまりの広大さから言っても……」の文は『ホーキング宇宙論の大ウソ』の96ページに出てくるんだけど、次の97ページから数ページにわたって、本格的なビッグバン否定論が展開されているんだ。

クラウディア そうなんだ。

 山本さん、そんなこと1文字も書いてないけど……。

メシア まず、コンノさんは名古屋大学・早川幸男教授の論文を引用している。

 ビッグバンの傍証とされる3度K黒体輻射への早川教授の反論は次のようなものだ。

 ビッグバン宇宙論は正統派宇宙論といってよい。これは一般相対論に基礎をおくフリードマン宇宙を枠組みとして、初期の火の玉(宇宙卵の爆発)が冷却したという3度K黒体輻射を血肉とするものである。日本では京大の佐藤文隆が正統派の代表で、このパラダイムを作り上げるのに先導的な役割を果たしてきた。彼の強い影響力もあって、わが国の宇宙論研究者の多くは、正統派のパラダイムを信じている。本稿では、これに反旗をひるがえす方向の説を述べよう。

 2-G図は、D・ウッディとP・リチャーズによる宇宙の黒体輻射と呼ばれるスペクトルである。黒体輻射がビッグバンの名残りと証明されるには、スペクトルがプランクの法則に従うことを示さなければならない。

 波長0.4ミリまでは、ほぼプランクの定数と合うように見えるが、短波長測では2.7度Kの黒体スペクトルより強度が高い。差はスペクトルの極大付近で最大となり、温度は3.1度K相当になる。全体を合わせると2.96度Kだが、単一温度のスペクトルと結論するのは少々苦しい。この実験は技術的に難しいので、2-G図を確定的結果と受け取るのは尚早だが、宇宙の背景輻射が黒体輻射ではないことを示唆している。

クラウディア え、えーと、そのぉ……。

メシア わかるわかる(苦笑)。

 言うまでもなく、我々にはなんのことやらチンプンカンプンだ。

 そして無論、山本さんもチンプンカンプンだと思われる。

 だからこそ早川教授の論文を無視し、『トンデモ本の世界』に1文字も紹介しなかったのだ。

クラウディア そうだろうね。

メシア ちなみにコンノさんは巨大構造や特異点の存在など、ビッグバンの矛盾をつく根拠をいくつもあげている。

 最後に科学雑誌『オムニ』(1985年8月号)に掲載されたアンケート調査の結果を紹介する。

 それはアメリカの天文学者、物理学者650人を対象におこなわれたもので、質問は「フリードマン宇宙は正しいと思うか?」「3度K黒体輻射はビッグバンの名残りだと思うか?」というものだ。

質問①「フリードマン宇宙は正しいと思うか?」
 信じる──20.2%
 半信半疑──58.2%
 信じない──7%

質問②「3度K黒体輻射はビッグバンの名残りだと思うか?」
 信じる──69%
 半信半疑──24%
 信じない──7%

 この調査をおこなった科学史家のコップは言う。

 「新しい事象の発見や理論の矛盾が拡大すれば、正統派と異端がひっくり返る可能性は充分あるだろう」 

と学会初代会長・山本弘の本にとりあげられた私の超極秘ネタを大公開!

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