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コンノケンイチの膨張宇宙論批判を読解できない山本弘

❗❗この記事の結論──山本弘の膨張宇宙論批判へのツッコミは、完全に的が外れている。

メシア──世界唯一のスケプティックハンター。懐疑論者の嘘を暴く達人。

クラウディア──オカルト好きのハーフの美女。

クラウディア 山本弘さんは『トンデモ本の世界』の中で次のようなことを言っているわ。

 では、アインシュタインやホーキングに真っ向から挑戦するコンノ氏の宇宙論とは、いったいどのようなものなのか?1991年に出た『ホーキング宇宙論の大ウソ』(徳間書店)を中心に紹介していこう。 

 第一に、コンノ氏は宇宙が膨張しているという説を否定する──正確に言うなら、膨張していることを理解できない。

 膨張宇宙論の基本的な考えとして、「膨張する宇宙のどの点から見ても、その点を中心として他のすべての点が離れてゆくように見える」というものがある。たいていの解説書では、風船の表面にたくさんの点を描いて、それをふくらませる、という比喩が使われている。これを見れば誰でも、「どの点を中心にしてみても、中心から離れるほど点の広がる速さは大きくなる」という概念が理解できるはずである。

 ところが、コンノ氏はどうしてもこの説明な飲み込めない。膨張の絶対的中心は確認できるはずだという彼は、膨張しているという考えは間違いで、膨張の証拠としての赤方偏移(遠ざかる星の色がドップラー効果で赤く見える現象)も起きるはずがないと頑固に主張するのである。

メシア 申し訳ないけど、山本さんこそコンノさんの説明をよく飲み込めていないようだね。

クラウディア え?どういうこと?

メシア コンノさんの『ホーキング宇宙論の大ウソ』から引用しながら、私が可能な限りわかりやすく説明する。

 ホーキングをはじめとする膨張宇宙論者とは「風船が膨張するにつれて表面のどの2つの斑点をとってもその間の距離は増大していく」と言うが、それはありえないんだ。

 まず膨張宇宙論は、2つのケースを考えなければならない。

 ちなみに風船ではなく、ぶどうパンで例える。

 ケース①──ぶどう粒(我々や銀河などの物質集団)の大きさは変化しないで、パン(宇宙空間)のみがふくらんでいく。

 ケース②──ぶどう粒もパンと一緒に当比例でふくらんでいく。

 一般の解説書に書かれているのがケース②で、ホーキングもこちらを支持している。

クラウディア うん。

メシア たしかにそのケースなら膨張の中心点は存在しないし、「どの銀河から見ても宇宙は同じに見える」ことになる。

 しかし、それを確認・証明することはできないんだ。

クラウディア どういうこと?

メシア 大きさが1000分の1のプラモデルの船があり、自分がその乗員だったとする。

 そして船と一緒に自分自身も、原寸大に膨張していく過程を想像してみてくれ。

 我々の現実世界には外的な基準物があるので、船に乗っていない人たちはもちろん、船に乗っている自分自身も船の膨張を確認することができる。

クラウディア うん、わかる。

メシア しかし、宇宙空間には外的な基準物などないので、船の膨張を確認することはできない。

 もっと言ってしまうと、地球と自分自身が宇宙とともに膨張しても、宇宙のあらゆる存在も当比例で膨張しているので、地球が膨張しているという現実はぜったい認識できない。

 よってホーキングをはじとする膨張宇宙論者の主張は間違いだということになるんだ。

 これがコンノさんの主張なんだよ。

クラウディア なんてこと……。

メシア これで山本さんのツッコミが、大きく的の外れたものであることがわかってもらえたと思う。

クラウディア たしかにそうね。

メシア 最後に、米カリフォルニア大学・カーネギー研究所のアラン・ドレスラー博士が発見した《宇宙のグレートアトラクター》というものを紹介する。

 ドレスラー博士によると我々の銀河は秒速600キロという猛スピードで、1億4000万光年先に存在する巨大な重力圏に引き寄せられているそうだ。

 つまり、宇宙の全銀河が一ヶ所に集中されているわけであり、宇宙膨張とは逆の現象が起きているというわけなんだ。

クラウディア そうなんだ。

メシア ちなみにこの話もコンノさんの『ホーキング宇宙論の大ウソ』に載っているものなんだけど、なぜ山本さんはまったく触れようとしないのだろうか……?

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