そもそも水晶とは?
私たちが住んでいるのは地球の表面、卵でいうと殻に当たる「地殻」という部分に暮らしています。この地殻はほとんど鉱物でできています。(私のショップ名である Minerale はイタリア語で「鉱物」を意味しています。)中でも二酸化ケイ素(SiO2)が結晶化してできた、石英を含む鉱物は非常に多く、日常的に目にする石にも含まれています。この石英が時間をかけて結晶化したものの中でも特に無色透明、もしくは無色に近い透明度の高い物を「水晶」と呼んでいます。水晶の主成分である二酸化ケイ素は、火山噴火時に吹き出る「マグマ」に多く含まれています。マグマが地表に噴き出すことで、急速に冷えて固まった溶岩から二酸化ケイ素を含んだ高温の水分が岩石の割れ目や空洞などに溜まり、長い年月をかけて結晶化したのが「水晶」です。この時の環境(温度や冷却にかかる時間、含まれている成分など)で、色や大きさが変わったり、内包物(インクルージョン)を含んだ結晶になっていきます。水晶の結晶は、初めにアルプス氷河で発見されました。当初は氷の化石と考えられ、ギリシャ語で氷を意味する「krustalos」を語源としてクリスタルと名づけられました。現在は、塊状に見えるものをクオーツ(石英)、六角柱状の結晶をクリスタルと呼んでいます。