ジュエル・ド・パリ!! 縣千さん
あなたは贔屓に描かれたことはありますか?
こんにちは。みみです。
2023年4月22日に初日を迎えた雪組公演
ファッシネイト・レビュー
「ジュエル・ド・パリ!!」-パリの宝石たち-
作・演出は藤井大介先生。
いや〜最高のショーでしたね…
という訳で今回も縣千さんのお話をさせて頂きます。
・第1場 テルトル広場
プロローグ冒頭シーン。
朝美絢さんを初めとする稀代の芸術家達がずらりと銀橋へ並ばれライトアップ。縣千さんはピカソとして下手側に。こちらのシーンではなんと。
「貴方を描きたい」と歌う縣さんに片目瞑り画角チェックされるという天国と地獄の狭間のようなイベントが発生します。
何事なりけり。
まだ見てない方の為に説明させて頂くと、この場面では芸術家達がそれぞれ理想の女性を思って高らかに歌うというオタクの妄想みたいな夢が現実となる。
つまり…
縣さんにロックオンされ選ばれし理想の女性であるあなたはそこで息絶えます。
縣さんに描かれる?理想の女性として?
大介先生ほんと罪な演出家だわ…
まぁそんなとこが大好きなんですけどね。
もし描かれたいと思ったそこの貴方。
大劇場だとセンターブロック1階席41番あたりに座ると描かれますのでご参考までに。
ぜひ心臓に毛を生やして観劇して下さい。
・第4場B エッフェル塔A
黒燕尾にハット。
あまりにも美しい縣さんが大階段から降臨され歌われる歌詞に私はひっくり返った。
アメシスト アメシスト
月の女神に仕える 美少女の化身
紫色の宝石 誠実と純粋
2月のアメシスト
そもそもアメシストとはなんぞや。
ちゃちゃっと調べてきたところによると、
①ディオニュソスというギリシャ神話に登場するワインの神が杯で何杯か飲んで酔って喧嘩早くなってた。
② 通りがかった人間が自分に敬意を示さなかったので侮辱されたと思い、次に出会う人間に復讐することを誓う。
③ そこへ美しい娘アメシストがやってきたのでディオニュソスは指を鳴らして2頭の獰猛な虎を呼びアメシストを食べさせようとした。
④ アメシストは月の女神セレーネに助けを求めた。
⑤その様子を見たセレーネはアメシストを真っ白にきらめく水晶に変えて獰猛な虎から身を守らせた。
⑥ ディオニュソスは罪悪感に襲われ杯に涙を流した結果、涙混じりのワインが水晶にかかる。
⑦ 白い水晶はワインの色を吸い神の宝石アメシストとなった。
想像の範疇を越えた暗い話で驚いたが、大介先生はこの物語を受けて美少女の化身という歌詞をつけられたのだなと納得。そしてその歌詞を誕生月である2月代表として縣さんに歌わせて下さったことに感謝が止まらない。
ここではノーブルな縣さんを十分に堪能できます。
・第8場 コンコルド広場
和希そらさんによるクレオパトラ(オベリスク女S)が話題のこのシーンでは縣さんはダンサーとして登場。古代エジプトのネメス頭巾を被りひたすら踊り続けてる縣さん。
まぁここの振りがまた良いんですよ…
古代エジプトの知識なんぞ王家の紋章くらいしかない私にとって古代エジプトの踊りってなんやねんいう感じなのだが、
めちゃくちゃ古代エジプトの踊りでした。
いや〜縣くんネメス頭巾がよく似合うねぇ…
力強い踊りを披露される縣さんの元へ突如鞭を持って現れる和希そらさんクレオパトラ。
ほぇ〜と見つめてた時。
和希さんクレオパトラが縣さんの首を鞭で締め出した。
初見時なにが起こったか脳が処理できず逆再生ボタンを押したかったくらい衝撃だったのだが最近では縣さんの表情を観察できるまでに落ち着いた。
最近の和希さんの鞭の締め方が縣さんの首にタオルを掛けるかのような締め方の為、初日付近に観劇した時よりかは締め方がマイルドになっているのだが、
恍惚な表情を浮かべながら笑う縣さんを見て気が狂いそうになります。
なんちゅー顔しとるねん縣くん。
心做しか嬉しそうな表情の縣さん。
和希さんとの組み合わせなところがまた良いんですよねぇ…ありがとうございました。
・第12場 カルナヴァレ博物館A
すみれの花咲く頃ラテンver.で繰り広げられる中詰。
まぁ〜オシャレです。
ここの場面お衣装が本当に可愛い。
男役さんも娘役さんもすみれ色に染まりつつギラギラしている。加藤真美先生のお衣装ほんと好きです。
こちらの場面では縣さんようやく地毛で登場。
ようやくですよ本当に。
お芝居ではアントンとしての鬘。
ショーではベレー帽→ハット→ネメス頭巾。
ずっと何かしら被ってましたからね…頭の開放感凄そうだなと思ったり。
※お芝居のアントンさんは地毛だそうです!
(2023.05.08 ビバ!タカラジェンヌより)
間違った情報失礼致しました。
中詰では縣さん頭がクリクリされてます。
コテで一生懸命巻いて微調整してる縣さん想像したら可愛すぎて酒が進みますなぁ。
・第16場 バスティーユ
初見時このまま行くの!?と衝撃を受けたこの場面。
ヴィオレットの男から一転、レボリューションSとして銀橋から下手側を通り舞台センターまで猛ダッシュする縣さん。あまりにも若々しい全力疾走が見てて気持ちいいですね。
フランス国家の曲で爆踊りする縣さん。
革命をテーマに情熱的に踊るとの事だがもう
熱い。熱すぎる。そして眩しい。
私が植物ならデンプン止まらないくらいの光合成を浴びてる感覚。縣さん。あなたは皆の光です。
そしてなにより思うこと。
縣さんはご自身が創り出す空気に観客を巻き込んでくれるタカラジェンヌさんだなと。
1人で楽しい〜!じゃない。みんなでこの場を楽しもうとしてくれる。つまり観客を置いていかない。
その為にはまず自分自身が最高に楽しんでいる姿を見せないといけないけれど、縣さんはいつも本当に楽しそうだしオーラが凄まじい。
縣さんから発せられるあのオーラを言葉で説明するのは本当に難しいのだけれど…
私なりの解釈ですが。
縣さんはわたしを見て!ではなく俺を見ろ!という清々しいまでの自己アピールを100%の純度でやってのける方だなと思います。
つまり邪念がない。でもプライドがない訳では無い。
失敗しても良い。転けても良い。ただ全力で楽しむ。
みんなで楽しむ。そして弾ける。
その結果一人一人が煌めきあの一体感が生まれながらも縣千というタカラジェンヌが光り輝いて見えてるのかなと。
言葉にするのは難しいのですが。
宝塚の言葉でまとめさせて頂きますと。
縣千さんはスターです。
・第18場 サン・ジェルマン・デ・プレ教会B
ある日の事。
この場面から縣さんファンが騒ぎ出した。
髪型が変わってる、と。
待ってくれ。どういうことだ。
全然ついていけてなかった私が観劇したある日。突如この場面からオールバック気味&左ちょいシケでしれっと上手側から登場し踊る縣くん。
ちょっとまって。
全然感情整理出来てない私をよそに進む場面。
モダンダンサーとして激しく踊る縣さんをとりあえずオペラで眺めながら脳をフル回転させるオタク。
私はこの日ようやく理解した。
縣さんはパーマではなく前髪を巻いていたのだと。
先程の中詰でコテの話をしたがこの時の私はまだ理解していなかったという訳だ。そして突然髪型が私好みに変わった縣さんを見て脳がバグを起こした。
なぜこの場面から髪型を変えてきたのか真相は知らない。
ファンから寄せられた意見を取り入れたのか。激しく踊る時に邪魔になったから上げただけなのか。
真相はなんでもいい。とにかく縣さん。
ありがとうございます。
この一言に尽きる。私は縣さんのお顔がしっかり見えている髪型の方が好みだし見ていて心踊る。オールバックなら天に召される。先程友人から「途中からオールバックなったで」と連絡が入りオールバック狂の私は血を吐いた。
オールバックもやってくれるのか。
ありがとうございます。縣さん愛してます。
髪型の話ばかりしてしまったが、この場面では彩風咲奈さん演じるサン・ジェルマンが人生の機微を踊りで綴る。そしてクラシックダンサーとモダンダンサーが反発しつつ融合していく。
私的に今回のショーの中で一番好きなシーンだ。
まず大介先生によるクラシックダンサー(白衣装)とモダンダンサー(黒衣装)の割り振りが完璧なのである。オタクの心を掴んで離さない大介先生さすがでございます。
縣さんはモダンダンサーとして存在されている。黒のお衣装がよく似合っておりバスティーユ場面とは打って変わり苦しそうな表情で踊る縣さんに目を奪われる。
途中クラシックダンサーである華世京くんとの絡みも見れる。夢介千両みやげ新人公演でおふたりの息の合ったお芝居にほっこりし、また見たいペアだなと密かに願っていたので本当に嬉しかった。
縣さんは踊りに夢中になると口が半開きになるのが堪らない。無意識なのか意図的なのかは分からないがとにかくとんでもない色気を醸し出しているのでぜひ注目して頂きたい。
・第19場 カルチェ・ラタンA
カンカン
こんなに楽しい4文字があってたまるか。
稽古場情報でカンカンがあると知って以来、本当に楽しみにしていた場面である。
縣さんはカンカンボーイとして踊りまくる。
途中、杏野このみさんとペアになりわちゃわちゃしているシーンがあるのだがまぁ大変。
縣さんがあまりにもかわいい。
杏野このみさんというお姉様と組んでいる時点で弟属性は確約された訳なのだが、それにしてもとんでもなく可愛い。さっきまでのモダンダンサーはどこへやら。ギャップにやられるファンも少なくないであろう。
私が観劇したある日、杏野このみさんのキスを受けて縣さんがペンギンキスを杏野このみさんに返されていた。
もう勘弁してくれ。
足はつま先立ち。膝は伸ばしてお尻を後ろに突き出す。
腕は真っ直ぐ伸ばして手首は90度に曲げるくらいの感じで後ろに。そして首を突き出してキス顔。
杏野このみさんありがとうございます。
きっと別の方と組んでいたら見れなかったと思う。
杏野このみさんだから見れたのだなと心から思います。
感謝が止まらない。とにかく可愛い。
そして脚上げはほぼ180度です。
贔屓目なしに誰よりも上がっている御御足。
本当に全力。そしてキラッキラの笑顔。
大好きが止まらない。
・第21場 凱旋門A・C
大階段に現れた縣さんを見て息が詰まった。
白燕尾。胸には一輪の赤い薔薇。
結婚式か?
白燕尾を着用された縣さんはあまりにも光り輝いて見えた。
おひとつおひとつの所作が丁寧な踊り。指先まで美しく粗がない。だが縣さんはご自身の手についてこう評している。
宝の持ち腐れになっている、と。
恵まれた男役としてのビジュアルを舞台上で生かしていきたいと日々奮闘されている縣さん。
全てが美しいです。
きっとご自身では思うところもあるのだと思います。
ですが私の目に映る縣さんはあまりにも洗練されていて儚く消えてしまいそうな程美しいです。
相変わらずのポエマーですが。
群舞にはその人の歩んでこられた男役像が全て詰まっているなと改めて感じました。
'これまで'と'これから'。
益々格好良くなるであろう縣さん。
どこまでもついて行かせて頂きます。
ついて行かせて下さい。
・第24場 シャンゼリゼ大通り
華やかなフィナーレ。
縣さんはプロローグのお衣装+マラボーを左肩に下げ階段降り。
大階段での一人降りはいつ見ても本当に嬉しいですね。
最後銀橋でトップ娘役・夢白あやさんと目を合わせてお辞儀されているところ本当…素敵でした。
最後のお手振りかわいいです。
長くなりましたが。
ジュエル・ド・パリ。個人的にはスルメショーだなと思います。見れば見る程楽しく中毒になる。時間とお金が自由だったら通い詰めたかったなと。そんなショーでした。
おわり。
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