縣千・・・恐ろしい子ッ!
-それは突然の出会いだった-
という訳ではないのが不思議なところである。
はじめまして。みみと申します。
普段はTwitterにいる変な女です。
そんなTwitterを通して仲良くさせて頂くようになった人から頂く質問の中で断トツに多いのがこの質問。
縣さんを好きになったキッカケはなんですか?
そういえば話していなかったか?
いや、なんか言った記憶あるぞと自分のツイートを漁りに漁った結果…
うん。わからん。
という訳で今回は、
私がなぜ縣千さんというタカラジェンヌの贔屓になったのか
というお話をさせて頂きます。
・縣千さんとの出会い
どこを出会いと捉えるか大変難しいが、目視していたという点だけでいえば初舞台から知っている。
何を隠そう私は元々龍真咲さん率いる月組のファンである。
初観劇は2013年月組公演「ME AND MY GIRL」
高校生のときに母に半ば無理やり連れられ向かった梅田芸術劇場で見たこの公演は今も忘れられない。
劇場を出た私は感じたことの無い多幸感に満ちていた。
まさちゃぴという愛称で親しまれた月組トップコンビ龍真咲さんと愛希れいかさん率いる月組にすっかり魅了され私は月組ファンになり足繁く劇場に通うようになる。
そんな中迎えた101期生初舞台公演「1789」
縣千さん初舞台公演である。
初舞台公演では口上とラインダンスが主であるが、小池先生の粋な計らいもあり本公演にも出演される101期生の皆様。1789というフレンチロックミュージカルが宝塚の舞台でどの様に彩られるか大変楽しみにしていた。
実際に観劇した時その観客の期待を軽々と越えた素晴らしい超大作に涙が止まらなくなったのは記憶に新しい。
そんな中迎えたフィナーレでのラインダンス。
運が良いことに私は母のおかげでSS席1階最前列という神席にて観劇していた。ありがとうmother。
…にもかかわらず。はい。見ていません。
初舞台生全員を見ていたのは覚えている。
だがしかし縣千というタカラジェンヌに注目して見てはいなかった。
宝塚の事など対して分かっていない10代の小娘だと考えると致し方ない事ではあるが思い返しては、
ちゃんと見とけよこの馬鹿野郎!!!!!
というのが本音である。はぁ。
・はじめまして縣千さん
その後雪組に配属された縣さんのことをきちんと認知したのは2017年雪組公演「SUPER VOYAGER!」でのあの伝説の1場面「海の見える街」である。
当時は東京に住んでいたので観劇したのは2018年冬になる。望海風斗さん真彩希帆さん新トップコンビお披露目公演である「ひかりふる路」と共に構成された野口幸作先生渾身のレヴュー・スペクタキュラー。素晴らしいショーの中突如響き渡るソプラノサックスの音色で始まるあの場面。思い出しただけで胸がいっぱいになる。
黄色のスーツをお召になられた彩風咲奈さんを中心としたこの場面で青のスーツを着て飛び出してきた知らない若手男役を見た瞬間目を疑った。
誰だあの青スーツのイケメンは。
この時点では名前も顔も分かっていない。ピンクのスーツを着てるのが永久輝せあさんである事は分かっていたがそんな咲さんとひとこちゃんと共にいるあの青スーツは誰だ。分からない。分からないが…
格好良い。
長い手足。男役らしい体格。しなやかなダンス。
そしてなによりキラッキラの笑顔。
スターだ。
この時なにも知らない私だが彼女が紛れもなくスターだということは目に見えて分かった。
舞台の上で自分の力で光り輝いている。
凄い。なんだあの子は。終演後すぐ調べた。
縣千 (あがたせん)
二文字のお名前珍しい。あがたせん。
お名前の響き良いなぁ。
雪組。101期生。初舞台公演「1789」
見てるじゃん。
素顔しらべる。うわ…凄く綺麗…。
ダンスが得意な方なのか。
るろうに剣心で月城かなとさんが本役さん!?
配属1年目じゃん…凄い。
本公演しか見てないけど綺麗なんだろうな。
軽く調べて分かった事は間違いなく雪組の御曹司システムに乗っている期待の男役スターさんだということだ。
この御曹司システムについて言いたい事は山ほどあるがまた別の機会にさせて頂く。
とにかくこの観劇で縣千さんを知った。
格好良いと思った。
だが私にはこの時点で贔屓が存在した。
明日海りお様である。
この方に関してはもはや説明はいらないであろう。
伝説の花組トップスターである。
とにかくこの頃の私は明日海さん一筋だった。
そのためこの時点では縣千というタカラジェンヌのことを認知しただけである。
こうして私は明日海りおさんという底なし沼へと帰って行った。
・贔屓がいない宝塚観劇
忘れもしない2019年11月24日。
花組トップスター明日海りおさんが退団された。
宝塚での初めての贔屓様が明日海りおさんで良かった。
心からそう思える大千秋楽をTOHOシネマズ日比谷のライブビューイングにて見届けた。
伝説に幕が閉じたその日から私は宝塚での贔屓を失った。
贔屓のいない宝塚観劇。
楽しい。勿論楽しい。
だけど虚しい。
贔屓の退団を経験された方なら分かって頂けると思うがどこか心にポッカリ穴が空いたみたいな気持ちになる。
それに加え突如日本中をあいつが襲いかかってきた。
新型コロナウイルスである。
宝塚が長期の公演中止。
この時点で宝塚ファン歴6.7年目を迎えていた私にとってこの事態がとんでもない事であるとは理解できた。
贔屓はもういない。
次から次へと襲いかかる宝塚の公演中止。
思い返してはみてもこの時期は辛かった。
他のことで気を紛らわしつつなんとか日々を紡ぐ事で時間は過ぎていき気が付けば1年半経っていた。
そんな中面白いニュースが目に飛び込んできた。
宝塚でCITYHUNTERを上演するというニュースである。
ヅカオタ以前はアニオタであった主にとってCITYHUNTERは映画を見に行くくらい好きなアニメだったので素直に嬉しかった。
と同時に恐らくファン全員が思ったであろうこの疑問。
海坊主どうするん?
あのガタイ。あの迫力。CV. 玄田哲章
無理じゃね?
失礼ながら当時はそう感じた。
色々と難しくないか。
だがしかし雪組で上演される事だけは信頼できた。
彩風咲奈さんと朝月希和さんのお披露目公演。
不安だけど楽しみ。
そんな気持ちの中迎えたmy初日。
海坊主が居た。
はい。すみませんでした。
海坊主だけじゃない。冴羽獠。槇村香。ミック。槇村秀幸。冴子。大好きなキャラクター達が舞台の上に居た。
みんな舞台の上で生きてた。
プロローグから感動した。
Get Wildの前奏でテンションMAXに。
STILL LOVE HERが流れた時はさすがに泣いた。
そして終わり方。
齋藤吉正先生!!!貴方は天才だ!!!
ありがとう。ありがとう。
めちゃくちゃ良かった。
最高の舞台化だった。
生で見れた事は一生の宝物である。
そして2幕ではショーオルケスタ「Fire Fever!」
演出は明日海りおさん最後のショー作品「シャルム!」を創り上げた私が絶大な信頼を置いている稲葉大地先生。
先生の創り出した世界観に一気に惹き込まれた。
暑い夏にピッタリな最高のショーだった。
そして迎えたあの場面。
「New Fire」
なんだあのセンター
デジャブかと思った。
蘇る記憶。
長い手足。男役らしい体格。しなやかなダンス。
そしてなによりキラッキラの笑顔。
…あがたせんだぁぁぁぁぁあ!!!!!
心の中で絶叫した。心臓が高鳴った。
勝手に目に飛び込んでくる。目が離せない。
益々洗練されたダンス。男らしい雄叫び。
キラキラが見えた。
私はこの日確信した。
縣千。気になるぞ。
・底なし沼へようこそ
はい。ここからが本題です。
既に3,000文字を越えており当の本人が1番ビビり散らかしております。
離脱せず読み進めて下さった方々に感謝。
帰宅後改めて縣千さんについて調べた。
轟悠さんのお役を新人公演で!凄い。
ワンスアポンのマックスだと!?見たかった。
新公で彩風咲奈さんのお役が多いなぁ。
CITYHUNTER新人公演主演!
縣さんの冴羽獠。絶対良いじゃん。
既に縣千というタカラジェンヌが気になっていた私が次に見たいと思ったのがスカステの番組である。
余談ですが主が以前明日海りおさんにハマった理由。
それは舞台上のお姿とOFFのお姿とのギャップである。
何を隠そう私はギャップに弱い。
OFF姿を見ずしてファンになれない体質なのである。
そして見つけた全ての根源である番組
「Brilliant Dreams +NEXT」
ここに縣千さんが出ているという情報をゲットした私は辿り着いてみせる昴よ見ていろ精神で動画を漁り散らかし再生ボタンを押した。
なんだこいつは
1から説明させてくれ。
まず今回のブリドリの主役は朝美絢さんである。
あーさと共に毎回出演されてたのは愛すみれさん。
毎回ゲストが代わり第5回に出演されたのは杏野このみさん。綾凰華さん。一禾あおさん。
そして縣千さんである。
この回ではカードゲームが行われた。
タイトルは「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。ゲーム」である。ツッコミは不要だ。
ルールはこうだ。
男役さんの手元にあるカード6枚+娘役さんから配られたカード6枚に書いてある言葉を組み合わせてプロポーズの言葉を考える。
カードは全部使い切らなくてOKとする。
そして娘役さん2人(愛さん杏野さん)に1番ステキだったプロポーズを選んで頂く。
なぜか縣さんはこのゲームの経験者だそうで(なんで?)
トップバッターは縣さんだった。
指輪を右手に持ちプロポーズが始まった。
「君は 僕にとって の 未来 失いたくないんだ 最高に かわいい 大切にするよ 結婚してくれ」
ニヤける娘役さんたち。歓声をあげる男役さんたち。
そして画面越しに進撃の巨人でエレンの母を捕食したダイナ巨人の如く微笑む女。
いい。いいぞ縣千。
直感的にこの子は頭が良いのだなと思った。
カードを並べ替えるセンス。セリフの言い回し。
指輪を持つ指の綺麗さ。儚げなビジュアル。
イイネ!!!
この時点で結構心は掴まれていた。
そしてミニドラマメイキング映像後「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。ゲーム」 2回戦が開催された。
この2回戦により私の人生は大きく激変する。
今回は指輪を持たずにプロポーズが始まった。
「僕は 君の 犬 フォーリンラブ 愛してる 結婚してくれ」
実際にセリフとして言われた言い回しを文字にするとこうだ。
「僕は君の犬っ!フォーリンラブ⤴︎!フフッ愛してるぅ〜ウフッ!けっこ~んしてくれっ!♡フフッ」
目が真ん丸になり笑いが止まらない朝美絢。
ニヤけが止まらない愛すみれ。
祈り出す杏野このみ。
手で目を覆い伏せる綾凰華。
朝美絢さんの腕を掴み悶絶する一禾あお。
全員突っ伏している。現場はカオスであった。
そしてわたしは唖然とする。
なんだこいつは。なんなんだ。
何を隠そうこの時の私はまだ知らない。
この放送時期に朝美絢さん主演作「ほんものの魔法使」で縣さんが犬のモプシーを演じているという情報を。
知らないのである。
知らないからこそ驚愕した。
舞台とのギャップに。
「New Fire」の時の舞台上での男役姿とは全員違う。
あまりにも可愛い。可愛すぎる。
そんな声出るんだ。可愛い。とにかく可愛い。
僕は君の犬?分かって言ってんのかそれ。
はぁまって。え。もう駄目だこれは。
好きだわ。
こうして私は縣千さんのファンになりました。
人間なにがキッカケになるか分からないものですね。
そしてやはりタカラジェンヌのOFFのお姿が見れるスカイステージの重要さが身に染みました。
初noteがこんなに長くなるとは。
お読み下さりありがとうございました。
また気が向いたら投稿します。
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