「やがて訪れる春のために」はらだみずき
今年に入って読んだ本から1冊。
いきなり別の作家さんの話になるが、原田マハさんが好きで、
これまでの人生でかなりの数を読んできたと思う。
先日、近所にできた新しい図書館に行く機会があって、原田マハさん
でまだ読んでないものが置いてないかな~と探していた。
そして、隣に並んでいたのがはらだみずきさんだった。
サッカーのシリーズの著書が多いそうだが、そのときは並んでいなくて、
タイトルに惹かれて1冊目としてこの本を手に取った。
すっとなじむような1冊だった。
ワクワク・ハラハラのエンタメ性の高い本も楽しいけれど、
居心地のよい図書館ではもう少しトーンの穏やかな本が読みたくなる。
その後も何冊か読んだのだが(今も1冊読んでいる)、どの作品も
描写が丁寧なのか、描かれている景色がしっかり頭に浮かんでくる。
とくにこの本は、花の名前がたくさん登場してきてうれしくなる。
庭が再生していく様子に、母が手入れをしている実家の狭い庭が重なる。
本や作家さんを知る機会はいろいろあるが、私の場合、大人になってからは、友人・知人のおススメが圧倒的に多い。それから、本屋大賞や直木賞。Amazonのレコメンドを参考にすることもある。本屋さんのランキングの棚を覗いたり、まれに映像作品を見てから読みたくなる場合もある。
偶然手に取るのはかなりレアケースだったけど、せっかく大きな図書館が
できたのだから、これからもたまに開拓に行ってみようと思う。