誰かに届いてほしい
先日のぱんちどらんか〜さんの配信をみた。
この中であった
「特別支援学級」と「ことばの教室」の話が
すごく心に刺さった。
個人的には
「ことばの教室は通えてよかった」
と思って欲しい場所だと思っている。
「通常学級から違うところに行くことになった」
という字面だけみると
すごく嫌なことに見えてしまう。
特別支援学級にもいろんな種類があって
学校に入る前の検査で判断している。
いろんな種類の学級があるし
在籍の場合もあって、通級の場合もある。
結構いろんなパターンがある。
その中でも
「きこえ・ことばの教室」は
正しく音を聞き取れなかったり
正しく音を発声できなかったりする
子どものための教室。
自分が小学生のときは
クラスに3、4人は通っている子がいた。
1年間、通級すれば終わりになることが多い。
勉強や運動ができないわけではなく
聞き方や話し方に癖がついてしまっていて
それを遊びみたいな訓練を通して
直していく場所なのである。
ラムネを舌に乗っけて動かしたり
せんべいを手を使わずに食べたり
おもしろい訓練が多い。
話し方の癖ってなんぞやというと
例えば「サ行」の音の入れ替わり。
「しょうすう」が「ひょうすう」に
「さんすう」が「ひゃんすう」に
聞いている人は聞こえる。
時々、俳優や歌手にもいるよね。
これは口や舌の動かし方によって
正しい音が出せていないだけなのだが
本人が自分で直すことは難しい。
だから「ことばの教室」がある。
でも全部の学校に
「ことばの教室」があるわけではない。
まずは指導が難しい(専門性が高い)。
そして全員が通うわけではないので
「拠点校」と言われるところに先生たちはいて
「巡回指導」という形式をとったり
子どもが他校の拠点校に通う形式にしたりと
いろいろなパターンをとっている。
私の母校は大きめの拠点校だったので
市内のいろんな子達が通いに来てた。
拠点校だからこそ
入学前の検査もしっかりやっていたし
「ことばの教室」は当たり前の場所
という感覚の方が強かったかもしれない。
だから拠点校じゃないところは
保護者からの理解が得られにくいのも事実。
子どもの状況を説明しても親が
『うちの子は舌足らずなだけですよ』
『そんなに気になりますか…?』
『前からだし、別に気になるほどじゃ』
という方も少なからずいる。
小さい頃から見ている保護者からすれば
気にならないのかもしれないが
この問題と一生付き合うのは
目の前の子どもなのだ。
小さい頃よりも大きくなってからが大変。
話し方が影響して友達からばかにされたり
大きくなってから進学や就職で困ったり
そういうことは絶対に起きる。
わたしも保護者を説得したことがある。
実際に「ことばの教室」に通わせてみて
子どもの変わりように驚いていた。
気にならないと思っていたけど
きれいな発音になったと言われた。
だから「ことばの教室」に通ったことを
恥だとは思わないで欲しい。
むしろ他の人よりきれいな発音なことを
誇りに思って欲しい。
たくさんの人とお話を楽しんでほしい。
そして通わせてくれたご家族は
とても素敵な方なのだと思う。
もしかしたら投稿主さんの保護者も
悩んだのかもしれないけれど
子どもの将来を考えていたんだと思う。
どんな子どもも
生きやすい世の中になるといいね。