芸能人は歯が命

図書館で英会話の発音テキストを読んだ時には時代を感じたものだ。
それは昭和末期のものでモノクロだったが、それにしても口元の歯が汚い。
「芸能人は歯が命」のCM以降またたく間に歯科美容意識が高まった。だからタレントのように人気商売になると歯並びのためなら差し歯も辞さないという人もおり、極端なホワイトニングをして麻雀牌と見間違う程だ。

めぞん一刻という漫画の中で男前のテニスのコーチは歯を光らせる描写がなされていた。もちろんそれはギャグなのだが、それが今では現実だ。

2019年の人間は2000年のファッションを見ると気恥ずかしくなるものだが、これから10年後の未来人はファッション誌を飾る獅子舞のように剥き出しにした麻雀牌をどのように感じるのだろう。

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