ノーベル賞受賞者への誤解
2019-10
ノーベル賞級の科学者と言えば、バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクのような偏屈で孤高な人間をイメージするかもしれない。しかし、どちらかというと全体をマネジメントする客観性を持ち合わせている向きが多いように思う。集合知を上手く形にした実務家という感じだ。
最近の日本人ノーベル賞受賞者のインタヴューを読む限りでは、独力で成し遂げたかのように自慢する独善性とは無縁だ。山中伸弥、吉野彰しかり。もちろん科学技術の高度化のため、スペシャリストを集めたチームでの研究が不可欠となった背景がある。
しかし伝記作家によって植え付けられたエジソンの呪縛の方も大きいように思う。エジソンは盲目的な研究者一筋の人物と語られがちだが、それは一面に過ぎずしたたたかなビジネスマンの面の方が大きかったのだ。
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