銀座三越ライオン像
前回、日本橋・三越のライオン像に関して書きましたが、銀座・三越にもライオン像が設置されています。
ただ、日本橋のライオン像がイギリス生まれなのに対して、銀座のライオン像は富山生まれです。
1972年(昭和47年)11月に「三越創業300年」の記念事業として銀座・三越のライオン像は富山県高岡市で鋳造されました。高岡といえば銅器鋳物の町として有名ですよね。
「日本第一号の銅像」として知られている石川県金沢市の兼六園に建っている日本武尊(やまとたけるのみこと)像も、実は高岡の鋳物職人たちの手によって1880年(明治13年)に鋳造されたものなのです(もっもと、当初は金沢の鋳物師たちが請け負うことになっていたのを、後から高岡鋳物師たち名乗りを上げてかっさらったので、金沢ではこの像の評判はよろしくないみたいです)。
ちなみに、この日本武尊像――「鳥が寄り付かない」という不思議現象でも有名です。
どうして、この像にはハトなどがあまり近寄らないのでしょう? それを真面目に研究したのが金沢大学・名誉教授の廣瀬幸雄。2003年(平成15年)に「ハトに嫌われた銅像の化学的考察」で、あの「人々を笑わせ考えさせてくれた業績」に贈られるイグノーベル賞の化学賞を受賞しています。
研究の結果、廣瀬は銅像を造る際に銅の融点を下げるために混ぜられたヒ素が原因だと突き止めました。
ただ、なぜヒ素が含まれると鳥が寄ってこなくなるのか、詳しくは分かっていないそうです。そして、ヒ素という有毒物を使用するため、なかなか実用化には至っていないとか……。駅のホームなど、鳥のフン害で悩まされている場所は多いので、研究が進むことを祈りたいと思います。
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えーと、なんの話でしたっけ?
そうそう、銀座三越のライオン像でした。銀座四丁目交差点という、まさにテレビでよく見るザ・銀座の風景の中にいる三越のライオン像ですが、実はこの交差点にはもう一組、動物の像があるのです。
それは……また次回にお話しいたします(今回、脱線しすぎた)。
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