ケイト・ミレット ~撮影ノオト~
ロサンゼルスにて。
ケイト・ミレットに初めて会ったのは1977年の夏だった。その年、ロサンゼルスを訪れた私は、アメリカ西海岸におけるフェミニズム・アートの拠点ともいえるウーマンズ・ビルディングに立ち寄った。
ビルの3階ではフロアいっぱいに材料を広げて数人の女たちが彫像を作っていた。しばらく立ち止まって作業を眺めていると、中のひとりが片言の日本語で話しかけてきた。無造作に髪をたらし、ペンキだらけのTシャツ姿のその人がケイト・ミレットだった。日本語を話すのは、1960年代に日本人の彫刻家の夫と東京で暮らし、大学で教鞭をとっていたからだという。
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