メレット・オッペンハイム ~撮影ノオト~
スイスのベルンにて
「やり過ぎだね。ダリみたいじゃない?」と、作品を手にカメラに向かってポーズを取るメレット・オッペンハイム。1985年にスイス、ベルンの彼女の自宅を訪ねた時のことだ。
どの様な経緯でオッペンハイムの自宅に行き着いたのか、今は記憶もおぼろげだが、パリ滞在中にどうしても彼女に会っておかねばと、ベルン行きの列車に飛び乗ったのを憶えている。
私がオッペンハイムの名前を知ったのは、「毛皮の朝食」という作品を見た時だった。シュルレアリスムを代表するオブジェとされる作品の作者が、マン・レイの連作写真の中で、版画のプレス機とともに裸でポーズする若い女性と同一人物と知って興味を抱いた。
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