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ニキ・ド・サンファル ~松本路子の制作ノオト~

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松本路子が監督・撮影する、造形作家ニキ・ド・サンファルのアート・ドキュメンタリー・フィルムの制作ノオトです。10年間にわたるニキとの交流、その作品との出会いの物語、そして現在制作…
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#ニキ・ド・サンファル

ニキの映画、最初のメッセージから

ニキの映画、最初のメッセージから

                                                                                                    

ニキの映画を創りたい!      2018年3月記「ナナ・シリーズなど、カラフルでエスプリあふれる女性像で知られる造形作家ニキ・ド・サンファル(1930-2002)。私がニキと初めて会ったのは19

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横浜「シネマ・ジャック&ベティ」にて明日から上映!

横浜「シネマ・ジャック&ベティ」にて明日から上映!

明日、10月26日(土)から、横浜、若葉町のシネマ・ジャック&ベティにて「Viva Niki タロット・ガーデンへの道」の上映が始まります。横浜方面の方はぜひ。またご友人にお知らせいただけましたら、幸いです。
www.jackandbetty.net
10月26日(土)~11月1日(金)17:05~18:25 上映
11月2日(土)~11月8日(金) 10:00~11:25 上映

映画「Viva Niki タロット・ガーデンへの道」アップリンク吉祥寺にて公開中!トークイベントのお知らせ。

映画「Viva Niki タロット・ガーデンへの道」アップリンク吉祥寺にて公開中!トークイベントのお知らせ。

映画「Viva Niki  タロット・ガーデンへの道」の、アップリンク吉祥寺での上映が25日(金)より始まりました。公開記念のトークイベントをお知らせいたします。上映は31日まで。お楽しみください。お知らせもよろしく!。

10月26日(土)14:00~上映後 15:20 〜トークイベント
登壇者:宍戸開(俳優・写真家)+ 松本路子監督

10月27日(日)14:00~上映後 15:20〜トークイ

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ハノーファーの3人のナナたち~映画撮影ノオト

ハノーファーの3人のナナたち~映画撮影ノオト

ニキ・ド・サンファルの女性像の総称「ナナ」。ドイツ、ハノーファーのライネ河岸に立つ、カラフルな3体の像は「ハノーファーの3人のナナたち」と呼ばれている。彼女たちは初めて美術館から街に飛び出したナナだ。逆立ちし、踊り、どっしりと構える3人は、かつてのハノーファー王国の王妃や歴史上の人物にちなんで「カロリーネ」「シャルロッテ」「ゾフィー」と名づけられている。
 
1974年に設置された当時、胸と尻を強

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ニキ・ド・サンファルからの絵手紙

ニキ・ド・サンファルからの絵手紙

映画の編集もほぼ終了し、上映の日程を調整中。上映と同時期にシンポジウムを企画。ニキ財団の理事であり、ニキの孫のブルームさんにゲストスピーカーとして来日してもらうことになり、その調整で、予定より公開が少し先になりそうです。決まり次第ご報告させていただきます。

現在、ホームページの制作も進んでいて、そこに掲載する写真をあれこれ思案する中で、思い出したのがニキから届いた絵手紙。額装してしまい込んでいた

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映画のナレーションの収録、小泉今日子さんの声が素敵です。

映画のナレーションの収録、小泉今日子さんの声が素敵です。

ニキ・ド・サンファルのドキュメンタリー映画が少しずつ完成に近づいてきました。一時的にAIの声でナレーションを入れていたのですが、それに代え、スタジオ収録した声を映像と組み合わせたところです。

ナレーションを担当してくれたのは、小泉今日子さん。大人の女性の落ち着きと、弾んだトーンをあわせ持った素敵な声で、ニキと作品のことを語ってくれました。彼女のナレーションが加わったことで、今まで見ていた映像が立

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ニキ・ド・サンファルの自宅を訪ねて~撮影ノオト

ニキ・ド・サンファルの自宅を訪ねて~撮影ノオト

フランスの造形作家ニキ・ド・サンファル。私がパリ郊外のニキの自宅兼アトリエを訪ねたのは1981年6月だった。当時のパリ、ポンピドゥー・センター館長だったポンテュス・フルテン氏がニキに引き合わせてくれた。

ニキは1963年に、パートナーの彫刻家ジャン・ティンゲリーとともに、この家に移り住んでいる。それまで暮らしていたパリ市内のロンサン袋少路のアトリエが取り壊されることになったのがきっかけだという。

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