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日記:DIYお手伝いを通じて、経験を頂く
本日は、東京杉並の家から原チャで神奈川県逗子市へ。逗子の某所で行われた、「空き家レンジャー」のDIYイベントに参加した。
自慢じゃないが、図画工作は永年「2」の私が、全く得意と言えない手仕事をさせてもらうという有り難い機会。空家レンジャーに参加して約半年、初めてまともにリアルイベントに参加させて頂く、ということで、ワクドキな前夜を過ごしていた。
DIYな1日を振り返る。
晴れた!それだけでまず感謝
前日の土曜、関東平野部では、氷雨が降っていた。気温は10度ちょい、外出も億劫になる寒い雨空が続いた。それだけに、朝は天気が心配された。
土曜の夜、私は興奮ですんなり寝付けなかった。行き慣れない逗子への道中や、やり慣れないDIY作業。リアル対面も、参加者のお一人のげんさん以外居ない。天気も不安。しとしとと雨が続く深夜、期待と不安から興奮して、寝入るのに時間を要した。
朝は、予定通り6時半頃に起床。外を見ると、晴れていた。万歳!もうこの時点で、今日という日は100点満点!ありがとう!!
バイク用のジャケット・パンツを着込んで、意気揚々と逗子に向かった。
鎌倉・逗子エリアの勝ち組感に衝撃
原付で国道246号を経て、県道を南下。北鎌倉から建長寺・鶴岡八幡宮を通る。朝早いというのに、その界隈のお店の従業員だろうか、若い人が多数歩いて居るのを見た。
道すがらは新しくて小洒落たカフェやショップが立ち並び、古からの由緒ある建造物となんとも言えないハーモニー。元々、鎌倉逗子はキテると思ってたが、やはり現地で体感すると、腹落ち具合が違う。エネルギー感に圧倒される。
逗子マリーナの方に到達すると、マリーナの高価そうなヨット越しに富士山が見える。材木座から沖を眺めると、ロングボードサーファーにウィンドサーファー、ヨットが富士に見守られながら海の恵みを楽しんでいる。
…これぞ、勝ち組の街だ!
なぜか、勝手に敗北感を味わった。
今日のDIY物件、秘密基地
材木座海岸から程近い少し高台に上がったところに、今日のDIY物件である秘密基地があった。10時ピッタンコに待合せの地に着いたが、そこにはレンジャーの発起人である太一さんが迎えに来てくれた。
物件サイトに着くと、先に着いた面々が既に作業を始めておられた。私は、最初に木材への防腐剤塗りをやらせてもらった。太一さんの、なるだけ多くの作業を経験させてあげよう、というご配慮があり、木材カットや、インパクトドライバーによる打ち付けなど、多くの種類を経験できた。
一つひとつの作業そのものも、初めての体験ばかりで新鮮で面白かったが、根底にある、企画者の「ココをこうしたい」というビジョンを感じて、そこが何よりすごいなぁ、と思った。思い描かなければ、何事も達成されない。よりリアルに、よりワクワクするイメージを思い描けた人が、達成度合いを高めるのかもしれない。
木材を塗って、カットして、外塀として建てて、固定する。今日はその一連の工程を網羅的に体験させてもらった。今後、よりリアルでワクワクするイメージができるようになる、第一歩だと思っている。
行きは良い良い、帰りは怖い
私は、後の予定を考慮して、イベント終了の1時間手前で辞した。
行きは通りもまばらな朝7時台で、1時間半ほどの行程だった。帰りは、幸楽客の帰りや買い物外食に出る生活者の車が出てくる夕方で2時間少々を要した。
遠足は、家に帰るまでだよ、と子供の頃に言われたが、あれはまとを得ている。楽しいイベントに参加するために向かうのは、意気揚々として溌剌だ。イベントが終わって、心地よい余韻と疲れを感じながら、ただ寝に帰るというのは、心の隙が出来易いと感じた。無事に帰れてよかった。
家に帰着したら、くるまざ大学の講座に参加。元々予告した1時間遅れ、の範疇でなんとか間に合った。前回、安曇野地球宿で対面して距離がぐっと縮まった仲間なだけに、オンラインでの話も、とても和やかながら踏み込んだ話になったと感じた。
やっぱり、人間も動物だ。バーチャル技術が、本当にリアルと同等の五感刺激(見る・聞くはもちろん、肌で感じるとか匂いとか含め)を運べるようにならない限り、リアル体験の価値は無くならないと確信した。
吹きっさらしの荒野にいるのに、暖かい炬燵でヌクヌクしてると感じられるような技術進歩。一度もあったこともない観音様のような優しい存在に抱かれるような感覚を与える技術進歩。それが実現したら、その時こそまさに、人間は完全にバーチャルで生きていけるのかもしれない。
まぁ、自分が生きてる間はそうはならないだろう。である限り、自分に必要と信じたリアルには、時間や労力を惜しまず体験しにいこう。そう、思った夜だった。