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日記:Day6〜7 音戸の日々

この二日間、音戸の瀬戸に着いて、前回同様に地元の方のお宅に居候しながら、atsuyoshiさんについて回り、また音戸の名物を体感体験したりしている。

そんな日々を少しご紹介。


音戸の瀬戸を眺め、渡る

音戸の瀬戸は、平清盛公が開削したとも言われる、古の人造海峡だ。戦国の世まで、ここは西国の海洋覇権の要衝であり、瀬戸氏(乃美氏)が波多見に城を構えたそうだ。

安芸沿岸海路の要衝、パナマ運河やスエズ運河のような存在である。従って、大変狭い海峡をデカい船が通っていく様が、今日でも見られる。

そして、戦後間もない時期の庶民の足となった音戸の渡船が、今でもかろうじて生き残っている。日本一短い定期航路だそうだ。船の故障や先導の怪我で休止していたものが、今年の9月1日から運行再開したとのことで、乗りに行った。

乗ってみて気づいた。「渡船」というワードに惑わされて、移動手段として捉えてしまってたが、乗ってみてそうではないと気づく。これは遊覧船でありアトラクションだ。なんなら、デカい船が立てる波を喰らって、ぐわんぐわんと揺れるくらいで丁度いい。

2本の大橋が架橋し、モータリゼーションの今や生活の足としては橋を車で通るのに勝てっこないのだから、違う領域にアイデンティティを見出してやっていくのが良いのだろうと思う。


グルメ(うどん、お好み焼き、鯛、ちりめん)

お世辞にも、音戸町やこの街のある島(倉橋島)には、グルメスポットがひしめいているとは言い難い。むしろ、数える程度に家族経営の規模の小ぶりな店がチラホラという程度。しかし、どこも、風情や特色ある料理で魅了される。

8月に訪問した際には、高須地区の「川本精肉店」でお好み焼きを食したが、ここは今回まだ行けていない。名前と裏腹に精肉は今はやっておらず、お好み焼きの店になっている。ご高齢のおばあちゃんが鉄板焼きをしてくれる町のみんなに愛される名店だ。

南隠渡地区から高須地区に入ってすぐの「大吉うどん」は、私と同年代と見受けられるお若い店主が営むうどん店で、なかなかコシがあって旨かった。ここは、定期的に飽きずに食べられそうな感触。

鰯浜地区の「お好み焼しんちゃん」は、70代前半のおばちゃんが焼く創業38年の小さなお好み焼き屋。歳を感じさせぬ若々しい風貌とお茶目なトーク、サービス精神が心温まる。ちなみに、下の写真は若かりし頃のおばちゃん。もち肌色白で、モテたと想定される。

そして、坪井地区にある名店「割烹 戸田本店」は欠かせない。いきの良い鯛をはじめとする地魚料理が楽しめる、披露宴や接待会食にも向いている高級料亭だ。コロナ禍で遠方からの客足が鈍っている今は、逆にお手頃で空いている環境で庶民が楽しめる絶好の機会になっている。

他にも、おんど観光文化会館うずしお4階にある「漁師料理 かつら亭」でも、ちりめんの定食など食すことができる。


草取り

8月の訪問時も今回も、しばしば会合などで利用する、地元酒蔵「榎酒造」の別邸(通称 華鳩別邸)は、雑草が伸びてせっかくの庭園も台無しになり掛かっているので、地元のホームセンターで草刈り鎌を買って少し草取りをした。


移住後の住まいの話を、みなさんとちょいちょいしつつも、焦るな焦るなと言い聞かせながら日々過ごしている。

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