ウブな自分を壊せ
適応障害からの休職、生活もはや2ヶ月弱。
不安と恐怖が脳を占有して、反芻思考に疲れて逆ギレ的に開き直ってから3週ほど。
ようやく、次の一歩に向け、今回の挫折から建設的教訓を取り出して、肚落とししようという元気が出てきた。
その中で、石川明さん『DEEP WORK』を読んで、自分の過去に引き付けて、自分の反省点や今後の思考・行動改善ポイントを抽出しようとしている。
Deep Skill 人間関係をうまく処する力
私は、これをAudibleで繰り返し聞いているところなのだが、印象としては、現代版「葉隠」といった感じ。
そういえば、本書の途中で、「いざとなったら退社という選択肢も持て」という項があった。これなど、『葉隠』の「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」と言いたいこと同じではないか、と感じた。
組織人として、成果を出すための強かさ(したたかさ)の大切さと身につけ方を説いておられる。そこが、葉隠と通底するなと思った点だ。
40代後半オヤジなのにウブだった…
本書を通読(通聴)して感じた。オレは、いい歳して、なんとウブなのだろうと。
組織や上長の有り様・振る舞いに対して、理想論からの期待を勝手に抱き、違うと思えば落胆してヘソ曲げる。大袈裟に言えば、したたかどころか、学生さん並みにウブだったんじゃ無いか、と愕然。
このことを学ぶのが10年遅かった気にもなるが、我が人生において、今日いまこの瞬間がこのオレにとって最若なので、今日から学んで改善していくしか無い。
社長も上司も、か弱き人の子、との認識
書中にて、上司は、リスクある判断を避けるし、成り行き見て部下のハシゴを外すこともあるし、失敗は部下のせいにし成果は自分のものにしがちだ、と認識せよと云うものもあった。
経営者も上司も、ゴーイングコンサーン出来なくなることを恐れる、か弱き存在なんだと言えるのかもしれない。特に、日本の組織ワークにおいては、加齢し年季が入るほどに、積み上げてきた座布団がひっくり返る恐ろしさも累積するだろう。
その不安・怖れ・弱さは共感・理解した上で、経営者や上司の「善意」に期することは止めて、いかに望ましく事態をもっていけるかの策を検討し実行すべきということだった。
好かれてる人・味方多そうな人しか話は聞いてもらえない
理論、理屈、アイデア。それらが如何に良質で筋が良くとも、発話者が「話聞いてやろう」「話聞いとかないと」と思われるポジションに居なければ、耳に入らない。
大谷翔平が小学校にグローブ寄付すると言えば注目され賞賛されても、山川穂高が言ってもダメだし、誰も名前知らない二軍選手が言ってもダメだ。
むしろ、山川や二軍選手の場合、「何様だ」「まずお前は自分のことしっかりやってからにしろ」などと非難されるかもしれない。
勉強熱心で、理論やアイデアを磨いていて、自分を優秀と思っている人こそ、イケ好かないと見られて「話聞いてもらえるポジション」に全然ハマってないことが多かったり。
ウブで、トゲをますます尖らせようとしてきたかの従来のやり方を改め、爪は研いでも爪は隠してトゲも丸くするくらいでやっていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?