ドラマ企画書 「ソウル」※修正
#創作大賞2022
→落選しました。ですが応募期間中にハートを頂いたり、今後これを元に脚本書きたいなと思っているので、残しています。よかったら一度読んでみて下さい。
※応募時は結末まで書いてましたが、削除しました。
応募に至った経緯
応募規定に沿った脚本を書き、脚本コンクールに送ることがあったのですが、そういったコンクールは決められたページ数やテーマでどれだけ書けるかを評価されるため、以前からこんな作品が書きたいという思いはあったものの、コンクールに応募出来ない脚本を書いても見てもらう場がない、コンクールに応募するために短くしてしまうのもまた違うのではないかと、ずっと眠ったままでした。
今回note創作大賞2022という、既製の枠に囚われないあたらしい創作のかたち「なんでもあり」なコンクールということで、まだ脚本になっていない企画を応募させて頂きました。最後までお読み頂ければ幸いです。
企画概要
タイトル【ソウル】
キャッチコピー【共鳴しろ、記憶の奥の底から】
ジャンル【ミステリー・ヒューマンドラマ】
・1クールドラマ想定
・全12話(40分)
・キャプチャータイトルは「○○な人」で統一
登場人物(主人公)
神楽凛太郎(20)
フリーター。凛太郎は、昔から自分には運がないと思っていた。ひったくりや置引き、幼少期時代は銀行強盗に巻き込まれたこともあった。
しかし命の危険が迫ったことはなく、逆に運がいいのでは?と楽観的だった。
凛太郎の人生最大の不幸は、大学受験の日に熱で倒れて数ヶ月眠り続け、受験が叶わなかったことだ。
周りに置いて行かれたような疎外感を感じ、大学進学をする気になれず、現在くまのこ堂書店でアルバイトとして働いている。
特性/性格:
・足が無駄に速い。
・洞察力が異様に優れている。
・犯罪をひき寄せる力。(自覚なし)
▶︎3回万引き犯を捕まえて警察に表彰されたことがある。
▶︎幼少期からひったくりにあったり、銀行強盗に巻き込まれたりなど犯罪に巻き込まれることが多かった。
・楽観的
家族構成:
父:小学校の教師
母:保育園の園長
妹:高校生(柔道部エース)
成宮漱石(31)
公安警察警視正。若くして警視正まで上り詰めたキャリアのエリート。
幼少期、父の研究が物議をかまし、マッドサイエンティストと罵られ、日本に居づらくなり家族全員で海外に移住した。
しかし、たまたまネットで見た日本の警察官(警察24時)に憧れて、日本で暮らしたいと言い、両親と離れ《うるし村》にある母の弟が住む家に居候として暮らすことになる。
のちにその夢を叶え、はじめての交番勤務で幼少期に住んでいた《うるし村》に派遣される。
その平和な村で起こった「平野医院・医院長持田啓の死」をきっかけに、個人で事件を追いのちに特殊捜査班「ソウルメイト」の指揮官となる。
特性/性格:
・頭脳明晰、スポーツ万能。なんでもできる人。
・本来情熱的で明るい性格だが、立場上クールな自分を演じている。
家族構成:
父:研究者(海外暮らし)
母:元モデル(海外暮らし)
叔父:農家
▼以降は結末に重要な人物たち。主に後半に出てきます。
登場人物(過去)
平野 芳夫(42-51-78)
村で唯一の病院「平野医院」の医院長。
都内の大学病院に勤務していたが、幼い頃住んでいた《うるし村》に平野医院を開業した。独立してからは昔の友人が設立した養護施設『こもれび』の専門医でもある。
生い立ち:
28歳 元患者の妻・かなこと結婚後、娘・はるを授かる。
34歳 妻の病気が再発し死別。
42歳 《うるし村》に平野医院を設立。娘に継がせるつもりだったが、娘は自由奔放の天真爛漫で、医者に向いてないと悟る。養護施設『こもれび』の専門医になり、施設のこども『漆崎 透』と出会う。
48歳 ひそかに娘を医者と結婚させようとたくらんでいたが、医者ではなくハーフの研究者と娘が結婚&妊娠。
49歳 孫の啓が誕生。平野医院の跡継ぎがなく、半ばあきらめていたが啓に平野医院を継がせることを決意。
77歳 啓が都内の勤務医を終え、平野医院の医者として赴任。
78歳 老衰死。
家族構成
妻:平野 かなこ・死別
娘:持田 はる・主婦
婿:持田 ケネス(通称:ケニー)・研究者
孫:持田 啓(ケイ)・医者
持田 啓(28-65)
平野芳夫の孫。小さい頃から平野に教育され、特に苦労することなく医者になった。芳夫の死後、平野医院の医院長になる。
漆崎 透(11-18-22)
養護施設『こもれび』で暮らす子ども。生後まもなくしてこもれびの前に捨てられており、名前は施設長が名付けた。
字が読めるようになると、漆崎はよく変なことをいって施設の人を困らせていた。それは新聞に書かれた事件のまだ明かされていない、犯人の動機や手口を言い当てることだった。
施設の人間は、漆崎を精神的な病気(異常)だと思い、漆崎が事件のことを話すたびに憐みの目を向けていた。成長につれ大人たちの偏見の目に気づいた漆崎はそれ以降、新聞をみるのもやめ、かわいそうな子だと思われないように明るくふるまうようになった。
生い立ち:
0歳 養護施設『こもれび』の前に捨てられる。
5歳 犯罪者の思考が見える力が目覚める。
6歳 新聞に興味を持ち見始める。
新聞に載っていない犯人の動機や手口を得意げに話すようになる。
8歳 自分に向けられる偏見の目に気が付き、新聞を読むのをやめ、犯罪者の思考が見える力を隠すようになる。
11歳 平野芳夫と出会い、力のことを打ち明ける。
12歳 自分の力を試すようになり、警察官へのあこがれを抱く。
18歳 警察官になる夢を平野に話すが、否定されたことにショックを受け平野から距離を置く。
22歳 警察官になる夢をあきらめきれず、警察官を目指し合格。しかし、警察学校時代に事件に巻き込まれ殉職。
あらすじ
数年前、ある村の唯一の病院「平野医院」で医師・持田啓(65)が亡くなった。亡くなった現場である平野医院の一室で、謎の機械『soul』が発見された。しかしある理由から『soul』は世に出ることなく数年もの間、公安警察によって保管されることになった。
ー数年の時を経て、公安警察・成宮漱石(31)はある仮説を元に、フリーターである神楽凛太郎(20)を『soul』を試す被験者として特殊捜査班(通称:ソウルメイト)に引き入れようと考え、凛太郎を捜査本部に招き入れた。
成宮は凛太郎には犯罪をひきつける力があると言い、『soul』は《犯罪を犯すであろう人物を特定できる機械》で、凛太郎にソウルメイトのメンバーになり、凛太郎に犯罪を引き付ける力を使い、被験者として協力してほしいという。
凛太郎は訳もわからない話に怖くなりその場を逃げ出す。
しかしその晩、妹・和葉(17)が家に帰らず連絡がつかず行方不明になってしまう。
成宮に「そのまま何もせず放置していると身近な人が犯罪に巻き込まれていく」と言われたことを思い出し、やむ負えず『soul』の被験者となり、ソウルメイトの一員となり、事件解決に臨む。
soulについてメモ
見た目
・MRIのようなベッド型の機械。手順
1.機械に入り目を瞑る。
2.犯罪者の思考が自分の記憶のように主観的な景色が見え、これから犯罪が起こるであろう場所がわかる。
3.見た光景は通常の記憶のように徐々にうすれていく。忘れないように記憶することが重要。備考
・どのような手口で犯行を行うか、誰が被害にあうのかといった、犯行シーン(未来)が見えるわけではない。仕組み
化学電波で無理やり脳に刺激を与える。
・覚えられる記憶容量の拡大。
・集中力、洞察力が上がり、周囲の異変に気付きやすくなる。副作用
・脳が刺激され活発になることで、睡眠力が下がり不眠になる。
・忘れていた過去の記憶まで呼び起こしてしまう。
第一話冒頭シーン(プロット)
○平野医院・診察室
うるし村の病院「平野医院」で医院長の持田啓(65)が亡くなった。うるし村に唯一の医者だった。
小さな病院を調べると、奇妙な部屋が見つかった。
中央にMRIのようなベッド型の機械。
デスクでうつ伏せになり亡くなっている持田に隠れて置かれている日誌があった。そこには、機械の図形の横に『soul』と書かれていた。
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時は流れ以下、現在。
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○くまのこ堂書店
神楽凛太郎(20)フリーター。
くまのこ堂本屋でアルバイトをしている。
過去に本屋で万引き犯を3人捕まえ警察に表彰されたことがあり、ちょっとした有名人だった。
なんとなくで、万引きするであろう犯人を見つけることができ、無駄に速く走れる足で、犯人を捕まえることができた。
そして今、凛太郎は4人目の犯人を追いかけている。
本屋のエプロンをつけたまま、小学生の男の子・大森太一(11)を追いかけていた。
太一は一度振り返り、本を落とし逃げ切った。
○特別捜査本部・中
成宮漱石(31)公安警察警視正。
犯罪をひき寄せる力がある神楽凛太郎を降田十時に対策本部まで連れてくるように指示を出した。
捜査本部には、壁一面に監視室のような無数のモニター。
中央には平野病院に置かれていたMIRのような機械『soul』が置かれている。
全12話のサブタイトル(仮)
起
第1話 惹きつける人
第2話 起こす人(第一話の完結編)
第3話 才能がない人
第4話 推しの人
承
第5話 カモシカのような人
第6話 会わない人
第7話 軽い人
転
第8話 忘れられない人
----以降は冒頭シーンの真相編。
第9話 同じ人
第10話 過去の人
結
第11話 共鳴した人
第12話 継承する人
▼以降はストーリーテーマについての説明です。
企画意図
テーマについて
この特殊捜査班『ソウルメイト』の目的《表テーマ》は「犯罪をなくし、日本の秩序(多くの人)を守ること」ですが、本当の目的《裏テーマ》は「自分の大切な人を救うこと」です。そのテーマがそのままこのストーリーのテーマとなります。このテーマにした理由
いまこの世の中、色んな環境が変わってしまったけれど、自分の好きなものや、好きな人が不幸を背負ってほしくないなと思ったことがきっかけです。
みんなが幸せに、とはいかないことを感じるからこそ、自分の身近にいる人を救う話が書きたいと思いました。
▼最終話 「継承する人」
『soul』は漆崎の魂と共鳴し、漆崎の力を共存することができる機械だった。『soul』によって、凛太郎は漆崎透と共鳴し、犯罪者の思考が見えるようになり、漆崎の過去の記憶と自分の記憶が混在する副作用を起こしていたのだった…。
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※以下結末まで書いてたのですが削除しました。
ご閲覧頂きありがとうございました。
まるこ