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UFC289:チャールズ オリベイラ VS ベニール ダリウシュ ・ アマンダ・ヌネス VS アイリーン・アルダナ

ライト級/チャールズ オリベイラ VS ベニール ダリウシュ

 個人的メインの試合。
オリベイラはチャンドラー、ポイエー、ゲイジーに衝撃的な勝ち方をしておりましたが、マカチェフに完封負けをしてしまい、まさかのアンダードッグ。
ダリウシュがマカチェフと同じレスリングスタイルという事もありそうですが、カナダで勝てていない事も要因かもしれません。
しかし、会場はオリベイラを応援ムード。
マカチェフ戦のようなアウェイな雰囲気ではありませんでした。

今回も金髪に染めての登場。
背丈や雰囲気は、RIZINのクレベルに似ています。

試合開始から少しスタンドから組みになり、オリベイラが引き込みのような形で下になります。
マカチェフ戦のように組みで押されている感じがあり、嫌な雰囲気です。
ただ、下になるままで終わらず、立ち上がってスタンドでの勝負になります。
最近多く感じますが、オリベイラがパンチからの同じ方向でのハイキック。
少し、嫌な下がり方をダリウシュがします。
マカチェフとの違い、スタンドではオリベイラが押している印象です。

オリベイラの左フックが入ったか?、その後追撃の右を外しても連発してヒット、ダリウシュがフラッシュダウン。
嫌がってダリウシュが組もうとしますが、すかさず回避してバックを取ります。
しかし、ダリウシュも上手く、回転してバックを取らせない。
クレベルやサトシだとここで組みにこだわりそうですが、オリベイラはパウンド連打。
少し、体制を変えてアゴにも的確に狙い撃ち。
この時点で、ダリウシュの顔が飛んでいますがパウンド連打でレフェリーストップ。

解説の川尻さんも驚いていましたが強すぎる。
組みの回避から、バックを取るのを捨ててパウンドアウトの判断が早い。
これがUFC最多フィニッシュの試合というのを見せつけられました。

これをみると柔術で勝ち越しているサトシも勝てるイメージが想像できません。
RIZINやBellatorの選手も強いのでしょうが、このキレがある選手はいないでしょう。
オリベイラは自分はパーティにもいかず、UFCに全てを注いでいると公言していましたが、それが差になっているのだと感じられる試合でした。

KSWでクレベルを圧倒したガムロットを完封したダリウシュを判定ではなく、1RフィニッシュするのはRIZINでは考えられません。
RIZINしか見ていない人は、是非UFCでオリベイラの試合をみて欲しいと感じました。

試合前、試合後のアクションや涙を流しているところも人間味があって素敵です。
決して裕福ではなく、持病があって恵まれた人間でなかったオリベイラが世界最高峰の舞台で王者になる姿は刺激になります。
愚痴や不満をのべる前にオリベイラと同じ努力をしないといけません。

女子バンタム級/アマンダ・ヌネス VS アイリーン・アルダナ

 ヌネスは直近で負けましたが、しっかりとリベンジをした絶対王者。
男子にも負けない力強さをみせてくれます。
今回も圧倒的に勝利しました。

フィニッシュにはなりませんでしたが、完封。
もっとアルダナが攻めてくればフィニッシュになったのかな?という印象です。

ただ、スタンド、組みで圧倒していたため、何もできなくなるのは理解できます。

そして、ベルトとグローブを置き、まさかの引退。
長期間王者だったは理解できますが、ここまで圧倒的な状態だともう少しみたかった気もします。

ヌルマゴもですが、圧倒的な状態で引退するのは家族が要因な場合が多いですね。