社会人のホンネの話

私は転職癖がある。
というか、新卒の頃に中々なブラック職種に就てしまったため、その会社が吸収合併されてから体調を崩して離職し、その後派遣社員を長いことやっていたりしたので、市販の履歴書の職歴欄に収まらないくらい色々な業種・職種を転々としている。
そうなると、まぁソツのない立ち振る舞いとかも体得していくというか、それなりに周囲に合わせねばコミュニティには入れてもらえない。当然だけど。

そんな中で、とある会社で出会った上司が言ったのだ。
「〇〇さん（私のこと）ってかなり本音溜め込んでるでしょ」と。
上司としてはコミュニケーション的な意味で、もう少し私の本音というか意見が聞きたかったんだろう。今ならちょっとわかる気がする。
ただ、こちとら派遣社員だった期間を含めて既に5〜6社を経験していた頃だ。私の本音なぞ大小含めておそらく周囲をドン引かせるに足るものだと知っていた。だからだーいぶ押さえ込んでいた。だってほぼ愚痴だし。
結果その上司とは1年ちょっとしか一緒に仕事できずじまいであった（上司が転職した）し、結局本音（という名の愚痴）を話したのも1〜2回くらいだったけれど、すごく私のことを理解してくれようとする、私にとって素敵な上司であった。
ちなみに、私の10歳下だった。

その人が転職し、負担が同部署の役職なしの私のところに全部来て、トンデモブラックな環境になってしまったので私も早々に転職したのだけれども、次の会社でその素敵な上司と同い年の派遣のコムスメに心折られて1年経たずに心身を壊して退職したのであった。
そして履歴書の職歴欄がまた長くなっていくのである。はぁ。