精液運搬用保温器SEED PODについてのご案内
こんにちは。
みなとみらい夢クリニック培養室です。
寒い時期ですがそんな時、精液の持ち込み方を迷うことはありませんか?
寒いけど大丈夫だろうか…と心配されている方も多くいらっしゃると思います。
今回は「精液運搬用保温器SEED POD」についてご紹介します。
(精液を直接入れるわけではなく、採精カップを入れるための容器です。)
SEED PODは本体が魔法瓶構造(真空断熱構造)になっており、
精子に適した温度を維持することで、
外気による急激な温度変化から精子を守ることができます。
サイズは2種類ありますが、
当院で導入しているサイズは小さい方の[高さ88mm/直径 58mm]になります。
見た目は水筒の様なシンプルなデザインになっており、
精液が見える心配はありません。
蓋の裏に温度計があり、
推奨温度が簡単に確認できるようになっているのも特徴です。
(写真:TENGA HEALTHCAREより引用)
使用方法は
①本体の蓋を開けておき、蓋の裏の温度計を参考にしながら内部の温度を常温(20-26℃)に調節する。
(精子の保存には常温(20-25℃程度)が適しているといわれています。)
②採精した容器を本体内に入れ、蓋をしっかり閉める。
以上になります。とても簡単です。
実際に効果はあるのでしょうか?
(左図:温度の違いによる時間経過と運動率の変化)
(右図:温度の違いによる時間経過と生存率の変化)
(データ:TENGA HEALTHCARE
※鈴木啓介先生,2018,日本泌尿器科学会学術講演会より引用)
2つのグラフより、
25℃で保管した方が精子の運動率・生存率ともに低下する割合が低いため、
良い環境であることが示されています。
これらの結果からも、精子は暑すぎるのも寒すぎるのも苦手な細胞であり、
適温を保つことで元気な精子を維持できるということが分かります。
当院では受付で購入(1980円税込)できます。
ご興味がある方は受付にお声がけ下さい。
またご不明点などございましたらお気軽にお尋ねください。
(お問い合わせ先:みなとみらい夢クリニック ☎045-228-3131)