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隣人はありがたい!【Ep. 2】


親切はありがたく受けよう!

私たち夫婦は海と山に囲まれた絶好のロケーションで住まいを始める。
マンションはアメリカで長く住んでいたけど、近所にだれが住んでいたかを気にしたこともなかったなあと思い返していた。

よく見かける同じマンションのご夫婦が私たちが地元を知らないだろうと、ツアーに連れて行ってくれることになった。私は普段人見知りで、人と話すことが苦手。まして、自分の親の年と近いご近所の方にいきなり案内してもらうのに抵抗があった。

でも主人は「郷に入れば郷に従え」と言って(英語にそんな文句はないが、そのようなニュアンスで)ご近所とふれあいを持つことはイイこと!という常にポジティブな態度。

ご夫婦は、いつも行くという「とんかつ屋」に連れて行ってくれ、お代わり自由のキャベツとごはんのランチセットに舌鼓。その後いつも立ち寄るというお土産店で、無料のコーヒーとお菓子の試食で食後のお茶タイムを決め込んだ。

外人レッスンを受ける!

当時、会話するのは管理主任の男性とこの同じマンションに住むご夫婦の「大山さん(仮名)」だけ。ある日、大山さんが普段釣りをしているご自身の穴場スポットを紹介するというので車に乗せてもらって出かけた。

ほとんど足場のない断崖絶壁下り、ごつごつした大きな岩の間にできた畳1畳ほどのスポットに到着。周りに障害物もなく、深海なため結構大きな魚が釣れるのだという。

年金生活だと話す大山さんご夫婦は、アクティブで釣りを謳歌されているんだと感心したのを覚えてる。『こういう暮らし方っていいよな』とほっこりした。岩場をよじ登り駐車場に戻る途中、ご夫婦の知り合いだという男性にばったり出会う。

そこで大山さんのご主人が「ああ、●●さん!」と男性に声をかけて私たちを紹介した。紹介文句はこう「あ、今ねちょうど釣り場の案内しててね、外人レッスンしてたとこなんですよ」

耳を疑った。え!?外人レッスンって言った?しばらく固まってしまった。主人に英訳しながら、すごく戸惑った!主人も「外人レッスン?てどういうこと」と怪訝そうな表情!

大山さんは、悪びれることもなく「外人レッスン」です。( ̄∇ ̄;)ハッハッハという調子。なんか微妙!知り合いの男性は雰囲気を察したのか「はあ、そうですか。ではまた」と足早に去っていった。

親切な隣人はレッスンを無料で提供する

帰途につきながら頭では「外人レッスン」の言葉をまだ考えていた。主人も同じことを思っていたようで、時間を割いて案内してくれた隣人に感謝しかなかったのに、複雑な気持ちになった。

私だったら「こちら最近同じマンションに越してきた方々なんですよ、近所を案内しています」くらいで済ますけどなと思う。どういう意図でそういったのだろうと考えるとちょっと気分が悪くなった。

チャットGPT先生に聞いてみた!

外人レッスン」について、GPT先生に聞いてみた。
すると、「外人」という言葉は最近差別的に聞こえるという理由で多くの人に不快感を与える可能性があるといわれました。
さらに、そこに「レッスン」が加わると、外国人を教育や試験の対象にすると誤解されかねないと指摘されました。

外人レッスン」という言葉の受け止められ方については、時代錯誤を象徴する表現。多くの人に意図が伝わらず、混乱を招く危険性。一部の人は、特に高齢者などが、交流や案内といった善意で使っているとしても、表現として不適切。

以上のような回答をいただきました。
最初は考えすぎという気で流していましたが、後に意図的だったのでは?という片鱗が大山さんに現れてきます。今後のエピソードにご期待を。

"Excellent choice, folks!"