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理想の住処を見つけるの巻!【Ep. 1】


日本で住処を見つける

海外に10年近く住んだ。なんかチマチマした表と裏の使い分けをしなくなっていた自分にちょうど慣れたころ帰国となった。

主人が希望していた海と山がある場所を見つけたのは偶然だったのか必然だったのか?これぞ終の棲家という素敵なコンドミニアムを見つける。

物件を見に行った時、不動産屋に最初に「こちらがこのマンションの凄い方です」と案内されたのが作業服を着た中年の男性。

思わず「え?このビルの持ち主さんですか?」と聞いたら「いいえ、管理の代表です」と小さな声で返答された。ただの管理人なのに、不動産屋から一目おかれているのか?と違和感があったものの心はウキウキでスルーした。

最初に案内された地上20階、ベランダから見えるのは海!テンション上がりまくって「ココ買います!」と即決。不動産屋が「あ。そうですか、ほかの階もありますけど」とちょっと戸惑い気味にすすめるも、2人の気持ちは固まっていた!

1週間後に登記と支払いなどの事務手続きのために改めてマンションで待ち合わせの約束して、その日は夢の住処を後にする。

契約の日の前日

さあ、明日はいよいよ自分たちの日本の住処を購入する日!テンション上がりまくりで、いそいそと準備をしていると、電話がなる!

「はい、あ。不動産屋の。明日お願いします」というと不動産屋が
「あの、それが本当に申し訳ないんですが、先方が売らないと断ってきまして」という。
「はあ?どういうことですか?」

なんでも、高齢のご夫婦が同じマンションのお友達が離れるのが寂しいので、売らないでほしいと頼まれたことでキャンセルにしてほしいという理由だったらしい。

がっかりも、がっかり!一方的な契約解除で違約金を支払ってほしいと申しでると。「あ、それが普通はキャンセルの場合の違約金などの書類にサインしてもらうんです。ただ契約から1週間ということでその書類を交わしていませんでして」という不動産屋。

「は?」「はあ?」「はあああ????」

部屋探しが振り出しに

結局、契約の日に改めて部屋を探すためにマンションに向かうことに。不動産屋がつまらん菓子折りもって、申し訳なさそうに立ってたけど、お菓子いらんから部屋の契約してくれ!って正直思ったね。

たまたま20階の部屋のキャンセルを聞いた管理人が「ほかの階で、すぐ売りたいっていう方いますよ」といって物件にでてない部屋を紹介してくれることになった。

雨降って地かたまるってこのことか?急遽案内された物件の方がずいぶん管理もいいし、部屋もきれい。オーナーの奥さんは「年に2回もきてないと思います。私一人暮らしですし家具も置くところないので、ほとんどおいていきますね」と願ったりかなったり。

ベッドやリビングのつくえにソファ、冷蔵庫や洗濯機もほぼ新品。部屋のなかも非常に整頓されていて、きれい好きの奥さんだったことが伺える。いい物件にあたった!と私たちは満足でこの部屋を購入することにした。


"Excellent choice, folks!"