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映画「君たちはどう生きるか」を観る

 この映画を観るつもりはなかったのだけれど、気が変わった。
理由は二つあって、一つ目は、毎週、聞いているPodcast「MEDIA TALK」でこの映画が話題に上ったからだ。
考察ではなく「どうしてわざわざお金を払って映画館に足を運ぶのか?」とか「そもそも見たい映画ってどう決める?」「テレビで映画を放送する意味は?」みたいな内容だった。
その時、ふと気づいたのだけれど、私はジブリ作品を映画館で観た記憶がない。
私自身、映画は映画館で観るものだと思っている。
観たい映画は何時も映画館で観ている。
でも、ジブリ作品は映画館で観た記憶がないのだ。
おそらく本気で観たいと思っていなかったのだと思う。
行動が伴わなかったのだから、多分、そうだろう。
それでも、ジブリ作品を何本か知っているのは、地上波で見たからだ。
テレビで映画を放送する意味は、偶然見る人がいるかららしい。
私もその一人だと、妙に腑に落ちた。
この作品は、この先おそらく地上波で放送しないだろうなと思う。
宣伝しないのだから、映画館に足を運ばない限り、偶然、観る機会はない。
観ておいてもいいかな、みたいな気持ちになった。

 二つ目の理由は、娘が数人の友達と一緒に観に行って良かったと言っていたからだ。
彼らは学生時代も今も映像に携わっていて、見る側より、創る側の視点で、この作品を観ていたと思う。
その全員が良かったと感じるのだから、やはり観るべきかもしれない。

ジブリファンには申し訳ない気もするが、こんな理由で見る人もいるのだ。

長さはかんじなかったけれ、何と言っていいのかわからない…
感想を聞かれたら、困る作品だった。

最も印象に残ったのは、エンドロールの文字だった。
あれは手書き? ではないだろうか?
同じ漢字やひらがなが流れてきた時に、私は文字を見比べていた。

一週間が過ぎた。
仕事帰りに寄った書店のレジ前にハードカバーと文庫が平積みになっていた。
買う予定はなかったのだけれど、読んだ方がいいような気がする。
なぜそう感じるのか、自分でもよくわからない。

なぜかカバーは二重になっていた。 


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