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Book review

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過去に書いた書評を順に公開していきます。 私自身、何冊分あるのか把握できていないので、ファイリングするつもりでやっています。 過去20年分、いや、もっと以前のものもあるかもしれま…
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#本

実感すること、言葉にすること book review

『デビルドリーム』 長谷川集平・作 前田秀信・絵 理論社  何かの本で読んだ一節を思い出し…

春に向かって歩く book review

『ハルと歩いた』 西田俊也・著 徳間書店  犬の飼主を探す物語だ。  最初、陽太はその犬を…

再会、そのつづき book review

『チェロの木』 いせ ひでこ・作 偕成社  この著者のことを、本のことを、いつか書きたいと…

いけるところまで行く book review

『神様のみなしご』 川島 誠・作 角川春樹事務所  児童養護施設、愛生園が舞台の物語だ。就…

リアリズムの原点 book review

『あやとりの記』 石牟礼道子・著 福音館書店  読みたい本と読むべき本は違う。ここ数年、本…

痛みと、その先にある光と book review 

『紙の動物園』 ケン・リュウ・著 古沢嘉通・編・訳 早川書房  不思議な物語だった。タイト…

また会ったね  book review

『ピース・ヴィレッジ』 岩瀬成子・著 偕成社  舞台は、米軍基地のある町。主人公の楓は12歳。友達の紀理ちゃんは中学生。二人は三年前、運動会の練習を通して仲良くなった。  でも、今年中学生になった紀理ちゃんとは、前のように会えない。中学校と小学校は反対方向だし、下校時間も違う。こんど遊ぼう、と約束しても、そのこんどはなかなかこない。  五月のこどもの日は基地の開放日『フレンドシップ・デー』だ。誰でも自由に基地に入れる。この町で生まれ育った楓には、毎年恒例行事のお祭りみた

書く行為、その先  book review  

『ミナの物語』 デイヴィッド・アーモンド・著 山田順子・訳 東京創元社  たった今から、日…