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Book review

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過去に書いた書評を順に公開していきます。 私自身、何冊分あるのか把握できていないので、ファイリングするつもりでやっています。 過去20年分、いや、もっと以前のものもあるかもしれま…
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#読書・書評

応援したくなる理由 book review

『その魔球に、まだ名はない』 エレン・クレイジス・著 橋本 恵・訳 あすなろ書房  この本…

魂で起こる変化 book review

『殺人者の涙』 アン=ロール・ボンドゥ・作 伏見 操・訳 小峰書店  これは、ある殺人者の変…

邂逅の物語 book review

『アルフレートの時計台』 斉藤洋・作 偕成社  背表紙を見た瞬間、あっと思った。タイトルの…

記憶にのこっていること book review

『ペーパープレーン』 スティーブ・ワーランド・著 井上里・訳 小峰書店  紙ひこうきを、た…

恋は盲目と言うけれど book review

『ぼくとリンダと庭の船』 ユルゲン・バンシェルス・作 若松宣子・訳 偕成社  恋は理性を失…

春に向かって歩く book review

『ハルと歩いた』 西田俊也・著 徳間書店  犬の飼主を探す物語だ。  最初、陽太はその犬を…

リアリズムの原点 book review

『あやとりの記』 石牟礼道子・著 福音館書店  読みたい本と読むべき本は違う。ここ数年、本を読む機会が減っていて、残された時間も刻々と減っている。個人差はあれど、人が生涯、読める本は限られているので、やはり読むべき本が優先と思ったりする。  本書は、私の読むべき本の一冊だった。理由は石牟礼さんの作品だから。それで充分だと思っている。彼女の著書は、私の内なる本棚で、読むべき本の棚に分類される。  日本文学全集(河出書房)の編者、池澤夏樹氏は、この著者について『戦後日本文学

また会ったね  book review

『ピース・ヴィレッジ』 岩瀬成子・著 偕成社  舞台は、米軍基地のある町。主人公の楓は12…