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ガンバレ!洗濯係!
私は洗濯係。
と、このようなもっともらしい役職名を賜ってはいるものの、しょっちゅう溜める。それはもう、妹に怒られるくらい。
我が家では、私が洗濯とお風呂係。妹が食器洗いとトイレ掃除係だ。
このシステムにしてからしばらく経つのだけど、私は与えられた役職をきちんと全うできている自覚がない。自覚というか、実際できてはいない。
そして、洗濯係の私が職務を全うできていないことで、当たり前だが洗濯物は溜まるし、妹には怒られる。
はい、すみませんでした。と重い腰を上げる。
洗濯物が溜まってしまうことなんて家事をやっていれば誰だって経験するだろうが、着る服がなくなって、1回着た服をもう1回着なければならない、という事態になって私の洗濯は始まるのだ。(文字にしてみると、これは怒られて当然ですね…)
今も、ようやく洗濯機を稼働させたところだ。私の相棒は元気にゴウンゴウン動いている。
幸い、今日は晴れている。すぐに乾いてくれるだろう。
溜めはするものの、洗濯自体が嫌なわけじゃない。むしろ好きだ。
ベランダに干した洗濯物を眺めながらボーッとするなんて最高じゃないか。風に揺れてはためく様子はいつまで見ていても飽きない。
窓を開ければ、気持ちのいい風といっしょに、柔軟剤の優しい香りも部屋に飛び込んで来てくれる。
洗濯物が乾いたら、畳んで、自分の服や妹の服、タオルなどちゃんと仕分けして、然るべき場所へ収納する。
全部終わったあとの達成感はひとしおで、そのあと気分良く生活できる。
こんなに好きなら毎日やったっていいはずなのに、さすが1日坊主の異名は伊達じゃない。
他の人が洗濯物に手を付けたら怒るくらいには洗濯にこだわりがあるものの、どうしてもっと頻繁にやろうとしないかは自分もよく理解できておらず、ほとほと困っている(妹が)。
マメな妹には悪いが、これからはもっと頻繁に回せるように努力いたしますので、どうにか洗濯係の剥奪だけはご容赦いただきたく…。
今日も気持ちの良い風を思い切り肺に取り込むべく、洗濯物と一緒にベランダへ上がる。
11月にしては、アイスコーヒーが飲みたくなるくらいカラカラに晴れている。