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2時19分になろうとしている。リズムよくながれる一番の長い針をみることがぼくは気に入っている。一番好きなのは3本の針が真上の12にそろうあの瞬間。あの体育館の時計は針が2本だけ。その2本で時間を知らせる役割をしている。すごい。

ぼくは長い針がうごく瞬間をみていたくて、じいっと目をそこにやる。もうちょっとなはずだ。

「あしたは2組のクラスとの」

あれ、もしかしたら微妙にすこしずつうごいているのか。2時20分。あ、またその瞬間がみれなかった。

「はじまるので、グラウンドで集まるように、ハチマキもわすれないように」


2時22分になっている。

ううむ。これで何回目だろう。

「同じ話はしないぞ〜。」

先生と目が合う。とっさにうなずく。


2時24分になっている。


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