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日本維新の会と党代表選2024についての意識調査結果(2024年12月)【前編】
おはようございます、こんにちは、こんばんわ、海原雄山です。
今回は、12月1日(日)に投開票がおこなわれた党代表選を中心に、維新の意識調査を実施しましたので、そちらの結果についてご報告申し上げます。
このたびは、607名の皆さまにご回答いただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。
今回の意識調査結果は、前後編に分けまして、前編は、今回の党代表選の有権者の投票結果分析と党代表選そのものの評価を中心とした内容となります。
なお、ネットを使った調査であるため、実際の母集団と多少質が異なる可能性があります。また、当方、今回の党代表選では、松沢候補に投票しました。
可能な限り公平中立な記事作成を試みますが、上記なお書きを踏まえ、多少割り引いてお読みいただければ幸いです。
👇過去の意識調査の結果はこちら
回答いただいた有権者のデータ
Q11 今回の党代表選の投票権はありましたか。
Q11では、その投票権の有無を確認をしました。
その結果170名の方々から回答をいただきました。
ここで投票権ありと回答いただいた方を、ここでは「有権者」と記載します。
この前編では、回答いただいた有権者のデータを記載しておきます。
属性別・居住地・年代・性別
調査回答にご協力いただいた党代表選の有権者のみなさまについてのデータです。
まずは、ご回答いただいたみなさまの居住地です。
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維新の代表選では、特別党員の他2年以上党費を払った一般党員も有権者として投票権を行使できます。厳密には、党員ではない日本維新の会支持者や無党派は、党の定める有権者の要件を満たさないはずですが、離党のタイミング等によっては、今回の代表選の選挙権は保持されていたようです。
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年代別男女別で見ますと、割とバランス良く分散していますが、党員のボリュームゾーンは40代から50代となりました。
男女2:1の比率ですが、普段の意識調査と同程度の男女比となっています。
旧馬場執行部の支持率
Q5-1 12月1日まで続いた日本維新の会の旧馬場執行部(馬場代表、藤田幹事長、柳ケ瀬総務会長、音喜多政調会長他の体制)を支持しますか。
Q5では、旧馬場執行部に対する支持率を確認するべく問いを作成しました。
ここでは、有権者ではなく属性別(日本維新の会一般党員、日本維新の会特別党員(日本維新の会の政治家、支部長等)、党員ではない日本維新の会支持者、他党支持者、支持政党なし(無党派)のいずれか)で支持率を見ていきましょう。
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総選挙での敗戦直後であること、また、それを受けて代表選を実施することになった経緯から必然とも言えますが、支持率は過去最低となりました。
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代表選有権者の大半を占める一般党員では、前回意識調査と比較して「強く支持する」と答えた方の割合が激減し、「どちらかと言えば支持しない」「全く支持しない」と答えた方の合計割合が「強く支持する」「どちらかと言えば支持する」と答えた方の合計割合を逆転しました。
「強く支持する」、「どちらかと言えば支持する」と答えた方のコメントは以下のとおり。
文通費の対応で甘さはあったが、そこまで間違った運営ではなかった
中期経営計画を作って示したことで目標が分かりやすく良かった。計画に照らして、一定の成果を収めたととらえているから。
馬場代表は若手にもチャンスを与えておられ、頑張られていたと思います。橋下さんが国政執行部を攻撃しすぎて、支持率低下に繋がってしまったように見えた
一方、「どちらかと言えば支持しない」「全く支持しない」と答えた方のコメントは以下のとおり。
松井代表の頃のような党のパンチがなくなった。戦わない政党、既存政党になった。
第二自民党発言がアウト。
政治と金は維新の唯一の得意分野だったのに勝負をせずに10年先黒塗り領収証に落ち着いたこと。また、国家ビジョンや政策より選挙が重視されていたこと。
急激に議員が増えたのもあると思うが、これまでの維新執行部と比べて個人個人が提示する政策が維新の政策と方向性が合っていなかったり、国会での足並みが揃っていない様に感じた。
兵庫県知事への対応に一貫性がなく、改革精神が感じられなかったため
こういう様々な見解のあるもとで行われた代表選であるため、いかに馬場執行部の課題点を克服していくかということが問われたものと考えられます。
獲得票の推移について
さて本題ですが、ここからは特に断りが無ければ、有権者に絞ってデータ分析を行います。
Q13‐1 今回の党代表選について、投票先を決めたタイミングはだいたいいつごろですか。(注意:投票した日そのものではなく、投票先を決めた日がだいたいいつごろかをお聞かせください。)
・党代表選告示前(11月16日まで)
・序盤(11月17日~11月21日ごろ)
・中盤(11月22日~11月26日ごろ)
・終盤(11月27日~12月1日ごろ)
Q13‐2 今回の党代表選について、投票した先はどれですか。
・吉村洋文 大阪府知事
・金村龍那 衆議院議員
・空本誠喜 衆議院議員
・松沢成文 参議院議員
・あえて無効票を投じた
・投票しなかった
今回の意識調査では、投票先はもちろん、どのタイミングで投票先を決めたかを確認しています。
これらを組み合わせると、誰にどの時点で実質的に票が入ったかがわかります。
始まる前から決まっていた勝利?
その結果が以下のとおりです。
(※%は有効投票数に対する獲得票の割合)
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吉村氏が、告示前の段階で35.3%と圧倒的な票数を固め、結果論ではありますが、この段階で他のどの候補の最終的な票数よりも上回っています。
代表選実施前の段階で、吉村氏の圧倒的な勝利は確実と目されていたわけですが、この意識調査で、実際に告示前の段階で勝利がほぼ確定的であったことが定量的に裏付けられたことになります。
吉村氏は告示後も序盤から終盤にかけて順調に票を重ね、最終的には62.7%の票を獲得し圧倒的な勝利を収めました。
(※実際の投票結果は、吉村:金村:空本:松沢=8:0.6:0.4:1となっており、意識調査の結果は、金村氏・松沢氏両候補がやや強めの傾向が出ていますが、完全一致ではないにしても、近い結果が得られたと思いますので、特別補正はかけておりません。)
では、ここで告示前から吉村氏に投票を決めていた方からのコメントを紹介させていただきます。
前回の代表選挙の時から吉村さんに代表になってほしかった
ずっと待ち望まれていた立候補であったことが伺えます。
今回の衆議院選挙で維新は惨敗しました。
野党一人負けでした。比例票も300万票失いました。この逆風を追い風にして行くには吉村さんしかいないと考え投票しました。
吉村氏でなければこの難局を乗り切れない、と考えた方は多かったと考えられます。
増税派は論外。金村氏は能力が未知数なので抜群の知名度人気と首長としての能力を買って吉村氏に投票。
大阪府知事としての知名度・人気と能力を十分に分かったうえで、告示前に吉村氏への投票を決めた方は多いでしょう。
2位争いの経過
先述のグラフでは、吉村氏の票数が圧倒的すぎて、2位以下の票の動きがわかりにくいため、あえて吉村氏抜きのグラフを作成しました。
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神奈川維新から出馬した松沢氏と金村氏の2名が、2位の座を巡り競り合いを展開しました。
告示前はほぼ横一線でしたが、序盤で松沢氏がリードしました。中盤で金村氏の票が大きく動き出し、松沢氏に少し差を縮めたかと見える場面もありましたが、金村氏は終盤において中盤の勢いを維持できず、順調に票を重ねた松沢氏が2位を死守しました。
なお、誰よりも早く吉村氏の対抗馬として立候補表明した空本氏は、終始苦しい戦いを強いられました。
ここで金村氏に投票した方のコメントを紹介します。
個人的に神奈川維新を維新第2の拠点に成長させたいという思いがあり、代表選挙の大勢を見た上で今後の神奈川維新のため成長、邁進してほしい候補を自分の意志として選択した
空本氏に投票した方のコメントは以下のとおりです。
吉村知事しかほとんど知らない状況の為、最初に手を挙げてくれた候補に投票した。現実的な数字を話せるのも良いと思ったが党首としての華のようなものは薄いかもしれないが、この機会に中国維新のような形で力をつけて欲しい。
数字への強さを評価して空本氏に投票されたようです。
そして、松沢氏に投票した方のコメントです。
吉村さんにおんぶに抱っこという維新の根本的な問題について言及し、選択肢を示してくれた
吉村さんが3つの役を持つとしても代表ではなく共同代表ならこなせると思ったから。
吉村氏への過重な負担や依存を軽減する観点からの投票した趣旨のコメントが見受けられました。
また、有権者ではないですが、松沢氏に投票したいという方から以下のようなご意見もいただきました。
松沢氏は維新の身を切る改革の意味を理解していると認識している。
松沢さんの演説内容が面白かった
神奈川県知事としての実績があるため。
各候補者の支持層、浮動票の動き
Q12 日本維新の会党代表選への投票は別として、党代表選候補者の中であなたが普段最も支持している(または普段から応援している、比較的好意的である等)候補者は誰ですか。
・吉村洋文 大阪府知事
・金村龍那 衆議院議員
・空本誠喜 衆議院議員
・松沢成文 参議院議員
・特になし
Q12では、有権者が普段どの候補者を支持しているかを確認しています。
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やはり圧倒的に吉村氏が支持政治家として挙げられていますが、松沢氏がなんとか9%ですが、他の候補者は軒並み1桁前半%の支持となっており、そもそもの基礎票で圧倒的な差をつけられています。また、「特になし」と答えた、つまり、どの候補者も特に支持していないと答えた方(以下「代表選無党派」)が15%となっていました。
そして、各候補者の支持別に投票先を見て見ると以下のとおりとなります。
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吉村氏は、かなり分厚い支持を集めていますが、投票先でみると支持層の票を完全に固めたとは言い難く、吉村氏自身への投票は8割を割っています。
松沢氏が自身の支持層を90%以上固めた一方、金村氏は自身の支持層の8割を固めましたが、同じ神奈川地盤の松沢氏に一部票が流れています。空本氏は自身の支持層を完全に固めました。
ここで吉村氏を支持しているとしながら、他候補に票を投じた方のコメントを紹介させていただきます。
吉村さんに決まるのは既定路線として、2番手として誰が良いかを考えた。
国政政党の代表は国会議員であるべき
吉村さんで決まりとはわかってるものの、大阪以外の方で頑張ってほしいことと、金村さんが一番危機感持ってたと思うので。
吉村氏以外に投じた理由は様々ありますが、国政政党の代表を決めるということ、大阪以外での頑張りに期待した票もあったようです。
金村氏支持ながら松沢氏に投票した方のコメントも紹介します。
首長経験者であり、みんなの党〜希望の党(チャーターメンバー・民主と袂を分かった本流組)〜維新、第三極の象徴。
90年代から第三極的政党に所属していた松沢氏に第三極としての維新の代表を託したいという有権者もいたと考えられます。
浮動票の行方
浮動票たる代表選無党派層では、票が割れていますが、候補者の中では松沢氏が28%とトップシェアを獲得しました。
この層で松沢氏に投票した方からコメントをいただきました。
どの候補者も頼りないが、その中では一番、ビジョンがあった
一方、この層では、「あえて無効票を投じた」、「投票しなかった」と答えた割合が半数近くに上っています。これは、消極的にも投票したい候補がいなかったという評価も一部にあったことの表れなのかもしれません。
各地域別の投票先
有権者の居住地別に投票先を見てみました。ここでは有権者数の多い5つの都府県地方を取り上げます。
大阪 本拠地、府知事の横綱相撲
党のおひざ元大阪の有権者の投票先は以下のとおりです。
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大阪府知事である吉村氏が70%超と他を寄せ付けない圧倒的なシェアを獲得しました。以下金村氏11.6%、松沢氏9.3%の順に続きます。
首都東京
首都である東京は以下のとおりです。
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吉村氏がここでも40%もの票を得ていますが、金村氏松沢氏が一定の存在感を出して善戦しています。
一方、15%もの票が無効票等か棄権している点も見過ごせません。
神奈川 金村代表が制す
金村氏、松沢氏のおひざ元である神奈川は以下のとおりです。
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神奈川については、サンプル数が少ないため参考ですが、神奈川維新の代表である金村氏が半数の票を固め、吉村氏を抑えて首位となりました。松沢氏は地元であり県知事を務めたこともある神奈川でリードを得ることができませんでした。
九州地方 吉村氏のもう一つのおひざ元
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九州でも吉村氏は他を圧倒しています。九州大学出身の吉村氏にとってもう一つの地元と言えるでしょう。
兵庫 知事問題の及ぼす影響
では、本意識調査でも得票数2位につけた松沢氏は、どこで票を得ていたのでしょうか。その答えが兵庫県にありました。
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お隣大阪府で知事を務める吉村氏が首位ではありますが、松沢氏が善戦し、2位につけました。少なくともこの調査上では、金村氏は兵庫で票を得ることはできませんでした。
なお、サンプル数の問題で実際の母集団からブレはあると思いますので、実際には金村氏は兵庫で票を得ているとは思いますが、恐らく実際にも得票に苦戦したと考えられます。
兵庫は、斎藤県知事問題があり、維新の対応を巡って様々な議論が巻き起こり、実際党代表選の討論会でも議題に取り上げられました。討論会において吉村氏が当該問題について執行部として下した判断についての説明を行った一方、松沢氏が取るべきだった対応策をはっきり示したことが、吉村氏と松沢氏の接戦につながったのかもしれません。
大阪に次ぐ党員数を誇るこの兵庫での善戦が、松沢氏を2位に押し上げた可能性があります。(党員数は下記ポスト参照)
https://t.co/8frjhvvwfC
— 517acid (@517acidSeason3) November 29, 2024
代表選は議員ら特別党員846人と一般党員2万5025人が1票ずつ投票。党員数上位は大阪府1万3835人/兵庫県2535人/東京都1402人/神奈川県1061人/京都府946人で、関西圏の党員の動向がカギを握る。来夏に参院選を控え、新代表には短期間での党勢回復が求められる
前回の代表選投票先別の票の動き
Q10 2022年8月に行われた前回の党代表選では、誰に投票しましたか。
党代表選の投票権が無かった
・足立康史 元衆議院議員
・梅村みずほ 参議院議員
・馬場伸幸 衆議院議員
・あえて無効票を投じた
・投票権はあったけど投票しなかった
ここでは、前回の代表選で票を投じた人たちがどのような投票行動をとったか、あるいは、今回の代表選で初めて投票権を得た人たちがどういう投票行動に出たかを確認してみたいと思います。
足立票の行方
前回の党代表選では、足立康史元衆議院議員の支持者がかなり熱心に足立氏を応援していたことは記憶に新しいかと思います。
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こちら前回の党代表選意識調査で足立氏を支持すると答えた方の投票先を見ると、実に支持者の90%以上の票を固めました。
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馬場伸幸氏が自身の支持者の票の81.8%を固めたにとどまったことから考えると、足立康史の支持層は、かなりの岩盤支持と言えるかもしれません。
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一方、こちら、前回の党代表選意識調査で、足立氏に投票した一般党員の支持政治家等の内訳です。ご自身の支持層で9割以上を占めています。
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代表選に勝った馬場伸幸氏が、ご自身の支持層だけではなく、同じく代表選に立候補した対立候補の支持層や、代表選に出馬断念した東徹氏(当時参議院議員)の支持層の方々も含め誰も支持していないと答えた方々(いわば代表選における無党派票)まで、幅広く票を集めていたこととは対照的な現象です。(上図参照)
恐らく、足立岩盤支持層は他の一般党員と投票傾向がやや異なることが考えられます。
実際の得票が1,100票あまりだったことを考えると、増減はあれどその影響力は一定程度保持され代表選を左右すると考えられ、足立康史岩盤支持層の票がどこに向かうのかは注目に値すると考えられます。
ということで、今回の調査Q10で「足立康史 元衆議院議員」と回答された方々の投票先等は下記のとおりです。
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実に半数以上が、「投票権がない」か投票権はあるけど「投票しなかった」「あえて無効票」となっています。今回の意識調査に回答した方でこの回答なので、実際にはもっと多くの方が、党を離れて選挙権を失っているか、投票権はあっても有効な票を投じないスタンスを取っていた可能性もあるでしょう。
一方、有効に投じられた票については、吉村氏と松沢氏で票を分け合っていますが、この層では吉村氏への投票数に対する松沢氏への投票数の割合がやや高いと考えられます。
新規参入票の行方
Q10で「党代表選の投票権が無かった」と答え、かつ、Q11で「投票権あり」と回答した方は、言うならば今回初めて党代表選に参入した「新規参入票」と定義できます。
そんな新規参入票はどういう投票を行ったのか、下記のとおりです。
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全体と比較しても、各候補者への投票比率に大きな違いがありませんが、吉村氏金村氏が多少得票率を落とし、空本氏と松沢氏が少々得票率が高いようです。
ではこの新規参入票の方のコメントを紹介します。
当初は吉村さんに頼り過ぎるのは良くないと思っていた。が、吉村さんも本当は辞退したいところ、今は自分が引き受けるしかないと覚悟を決めたのではないかと感じた。横山さんを大阪維新代表代行に据えたのを見て、吉村さんに投票することにした。
吉村さんの実績、発言。
何事も隠さず
非難を恐れず
発言行動する
尊敬しています。
吉村氏のリーダーシップと覚悟に期待する声を複数いただきました。
一方で、このような声もいただきました。
吉村洋文候補が日本維新の会の原点回帰を訴えて存在意義を明確に定義していたから、迷いなく吉村洋文候補一択だった。しかし、原点回帰だけでなく、吉村洋文候補が『新しい存在意義』や『日本維新の会の新しい価値』も公約で明示してほしかった。
上記のように新たな価値を提示してほしかったという声もあるようです。
最も参考となった情報(源)
Q13‐3 今回の党代表選で投票先を選ぶ上で、最も参考にしたのはどの情報(源)ですか。
・党のYouTube討論会
・党の演説会
・党員に送付される政見
・党の公式HP
・テレビ・新聞等のマスコミ
・党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)
・候補者本人からのSNS等での発信
・候補者についての口コミ
・X等SNSでのインフルエンサー・一般人の意見
・特になし
Q13-3では、投票に当たっての参考とした情報源を確認しています。
有権者全体では以下のとおりです。
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(少々見づらいですが)「党の演説会」、「党員に送付される政見」、「テレビ・新聞等のマスコミ」と言った旧来のものよりも、「党のYouTube討論会」、「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」、「候補者本人からのSNS等での発信」といったSNSによる発信を参考とする方の割合が多いです。
これは、SNSをメインに当調査を実施したことにより、そういったところに情報源を求める傾向の強い方が母集団を形成していることも一因としてあると考えられますが、昨今の公職選挙のトレンドとも符合すると言えるかもしれません。
しかし、最も比率が高かった回答は、「特になし」。この「特になし」と回答した方の3分の2以上は吉村氏に投票していましたので、吉村氏に投票した方のコメントを紹介します。
日頃の政策や結果また言動から一択であった
様々な情報を得て判断するまでもなく、吉村氏に信頼を寄せている証と言えるのではないでしょうか。
投票先ごとの傾向
投票先別にどの情報(源)を参考にしたかを見ると、以下のとおりとなります。
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吉村氏に投票した方の4人に1人以上は、「特になし」と回答しています。これはそもそもで積極的に投票先を判断する情報を求めるまでもなく、吉村氏へ投票することが決まっているという有権者が多かったということではないでしょうか。つまり、それだけご指名買い票が多かったということではないでしょうか。
金村氏へ投票した方々は、約半数が「党のYouTube討論会」、「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」と回答している点です。理路整然と受け答えする金村氏の答弁能力が評価されたのかもしれません。
松沢氏に投票した方は、「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」を参考にして投票した方が4分の1以上を占めており、ネット討論会が票を押し上げた可能性があります。。
また、「党のYouTube討論会」、「党の公式HP」等を参考とした方だけでなく、他の候補と異なり「X等SNSでのインフルエンサー・一般人の意見」を参考にしたという方も一定数いる点に特徴があります。維新系のインフルエンサーの方との対談動画が公開される等の動きがありましたが、松沢氏サイドは維新系インフルエンサーからの支持をうまく有権者の得票拡大につなげられた可能性があります。
ここで、投票権は無いですがもし投票権があれば松沢氏に投じたという方のコメントを紹介しておきます。
おちゃさんのXで松沢さんを支持していたから。神奈川県民なので松沢さんにはなじみはあるものの、横浜市長選や都知事選に出るなど理解できない行動があり信頼ができないとは感じている。とはいえ、これまでと違う新しい風をいれるという意味では松沢さんは面白いと思ったから。
各情報源別のシェア
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逆に参考にした情報源別にどの候補者がどれだけ得票シェアを得たかを表したのが上記グラフです。(参考にしたと回答された方が多い上位4情報源)
「党のYouTube討論会」、「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」では、当選した吉村氏以外の候補である金村氏と松沢氏が比較的健闘しています。
この2名のネット討論会での議論は、SNS上の支持者から評価されており、投票行動にも影響を与えたものと考えられます。
逆に「特になし」と回答した方は、知名度・実績のある吉村氏が圧倒しています。
告示前、序盤~終盤で何が票を押し上げたのか
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党の街頭演説会や各種ネット討論会動画配信も中盤までで終了しており、最終盤では特にこれといったイベントが無かったわけですが、終盤に投票した萱方はどんな情報(源)を参考にしていたのでしょうか。
投票先を決めたタイミングを基準に、各局面でどの情報(源)が最も参考とされたのか、分析してみました。(※%は有効投票数に対する獲得票の割合)
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告示前で最も多いのが「特になし」、次いで「候補者本人からのSNS等での発信」です。この段階では、討論会等も行われてませんので、この段階で投票先を決める判断材料はそれほど多く提供されていません。よって、代表選に至るまでの今までの活動等が評価されて判断されている方々が多いのではないかと考えられます。
なお、この段階でも参考にした情報源として、告示後のイベント等を回答いただいている方も多くいらっしゃいますが、これは恐らく、投票先は決めていたが、その後の各討論会や演説会等を見て自分の判断を確信を深めていたということではないかと想像されます。
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序盤でも、「特になし」という回答が多いですが、「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」、「候補者本人からのSNS等での発信」、「党の演説会」がそれに続きます。序盤に入ると代表選にまつわる各イベントが行われますので、それらを見て判断される方がの割合が増えだします。
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中盤になると「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」と答える方の割合が一番多くなります。次いで序盤に実施された「党のYouTube討論会」です。動画配信は、生配信後にも見返すこともできますので、興味を持って情報を探る人達の中には、後追いで配信を見返し参考とした方もいたかもしれません。あるいは、情報量が他の媒体より多いので参考となる情報が多く、後々の判断に影響を与えたのかもしれません。
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終盤で投票先を決めた方々が参考とした情報源ですが、ここでも「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」と答えた方の割合が一番多く、次点で「候補者本人からのSNS等での発信」となっています。以下「党のYouTube討論会」、そして党員への到着が遅れていたと言われている「党員に送付される政見」(、他「特になし」)となります。
「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」と「候補者本人からのSNS等での発信」を参考とした方が、告示前から終盤にかけて参考にされている方の割合が一貫して多いのは、注目すべき点かもしれません。
党内選挙においても、こうしたSNS発信が、その場限りの情報伝達にとどまらず、ストック広報資産として候補者の支持につながっている可能性があります。
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ちなみに、こちらは「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」を参考にした人の投票先を時系列で推移として追ったものです。(※%は有効投票数に対する獲得票の割合)
中盤のうちにすべての討論会は終わってましたが、討論会の評判が良かった松沢氏は、しり上がりにこの層からの得票を重ねていたことがわかります。
党公式ではなく党以外の討論会が参考にされる理由
ここで気になるのが、なぜ党の公式のものより党以外が主催したネット討論会の方が参考にされたのでしょうか。単純に回数が多い少ないという問題で片付けるのは本質的ではないと思います。有権者に限らずコメントからヒントをいただきましたので、ご紹介いたします。
党の討論会は、領収書や党員の議員との紐付け方法など、党の会議室でやるような議論だった。全く国民の方を向いていない議論であり、途中で見るのを辞めた。他のネット番組での討論はまともな論点での議論であり見応えがあった。
維新に忖度ない司会者の討論会が良かった。
特にピボットの杉村大蔵氏は、維新や候補者に馴染みがない層へ、この方はこういう方ですよ、とアピールされている感があり、好感を持てた。
りハックは、本人に好きなようにしゃべらせるから。言葉以外の表情などを読み取れるから(原文ママ)
中立なメディアが信頼できる情報源
党公式のものは公平性が担保されているか怪しかった。
党の公式討論会とは異なる議題設定や見せ方が評価されていることも伺えます。
また、党の人間とは違う第三者が仕切っている討論会に信頼を寄せている方が多くいらっしゃることが伺えます。党の公式討論会の公平性への疑義を持たれる事象も一部発生したことも、この結果につながったのかもしれません。
ここらへんに、「党以外のYouTube番組討論会(リハック、選挙ドットコムチャンネル等)」が参考として重要視されているヒントが隠れているように思えます。関係各位、ご参考までに。
一次情報を求める時代
「候補者本人からのSNS等での発信」を最も参考とした方のコメントはこちらです。
マスコミは偏向報道するので一次情報を得にいった
本人のXがわかりやすいです
情報の発信元にしっかり当たろうというしっかりした情報リテラシーをお持ちの方も一定程度いらっしゃったと考えられます。
兵庫県知事問題を経てからでしょうか、こういう党内選挙に限らず、マスコミ経由だと情報が歪められる、または印象操作されることに対して警戒感を持ち、一次情報を求めるというトレンドが新たに生まれているのかもしれません。
投票先を決める際に重視した要素
Q14‐1 日本維新の会代表選で投票先を決める際に重視したのはどれですか。(最大3つまで複数回答可、同じものを複数選ばないでください。)
(選択肢)
①組織をまとめる力②政策立案能力③ルックスの良さ④学歴・職歴等の政治家になる前の経歴⑤首長・議員といった政治家としての実績⑥外交・防衛・改憲といった国の根本に関する考え方・姿勢⑦税制・社会保障といった内政に関する考え方・姿勢⑧道州制・副首都・都構想といった統治機構改革に関する考え方・姿勢⑨経済・財政に関する考え方・姿勢⑩身を切る改革に関する考え方・姿勢⑪党内ガバナンスに関する考え方・姿勢⑫党勢拡大に関する考え方・姿勢⑬政治家・著名人・OB等の推薦や支持
ここでは、代表選をで投票先を決めるにあたって重視した要素について、確認しました。
有権者の重視した要素は以下のとおりです。(文字が小さいので拡大してご覧ください。)
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「①組織をまとめる力」、「⑤首長・議員といった政治家としての実績」、「⑧道州制・副首都・都構想といった統治機構改革に関する考え方・姿勢」という3つの要素が40%台半ばで並んでいます。
重視する要素のトレンド変化
実は以前からの意識調査で同種の調査項目を取り入れていましたが、前回調査と大きく傾向が変わっています。
こちらは、代表選の有権者の多くを占める一般党員で比較してみました。(有権者とは母集団は若干異なりますが、前回調査との比較のため便宜的に一般党員の属性を比較のため使用しています。)
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前回調査までは、「①組織をまとめる力」、次点で「⑪党内ガバナンスに関する考え方・姿勢」が大きな割合を占めていましたが、この半年のうちに、大阪維新の会代表選で「3度目の都構想挑戦」が話題に上がったことをはじめ東京維新代表選でも統治機構改革が公約にあがったこと、また、衆院選敗戦後に他党に無い維新のアイデンティティとして統治機構改革を求める声が増えたことが影響してか、「⑧道州制・副首都・都構想といった統治機構改革に関する考え方・姿勢」を重視する声が高まっているものと考えられます。
さらに、吉村氏・松沢氏といった現職元職の首長が立候補したことから「⑤首長・議員といった政治家としての実績」を意識された可能性はあります。吉村氏自身が満を持して代表選に立候補したことから、逆に吉村氏に期待する要素を逆算して、この問いに対する回答を行った可能性もあります。
各要素別シェア
では各要素について、シェアはどうなっているでしょうか。回答数の多かったものの上位の項目に絞って確認してみましょう。
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多くの項目で吉村氏は過半数のシェアを獲得しています。
「①組織をまとめる力」「⑤首長・議員といった政治家としての実績」においては、大阪府市の首長として吉村氏は圧倒的な実績があるため、他を寄せ付けない票を獲得していますが、同じく神奈川県知事を務めた松沢氏も一定のシェアを獲得しています。「⑤首長・議員といった政治家としての実績」では、他の項目と比較して、金村氏が苦戦しています。以下この要素を重視した方のコメントです。
知名度がないと、なかなか風は吹かない、これはどうしようもない。実績を引っさげて、知名度がある方が代表にならないと、全国政党になれない。
逆に「⑦税制・社会保障といった内政に関する考え方・姿勢」では、各ネット討論会でも医療制度改革を論じた金村氏が比較的健闘しました。以下、選挙権はないものの金村氏に投票すると回答した方のコメントを紹介します。
国民の暮らし、懐事情に関わる政策に関心があった。特に国民民主党が103万の壁撤廃と減税政策を掲げて国民の期待を集めている。維新は何をしてくれるのか?そこに注目した。
「⑧道州制・副首都・都構想といった統治機構改革に関する考え方・姿勢」では、松沢氏が関西奠都や首相公選制という統治機構改革の目玉公約を掲げたものの、都構想3度目の挑戦について公言した吉村氏の牙城は崩すことができず、吉村氏が約67%ものシェアを獲得することになりました。以下この要素を重視した方のコメントです。
維新のそもそもが道州制や都構想等、統治機構の改革をあげての結党なので。
地方分権、政治家・議会・統治機構改革を主軸に置いている候補者を選びました。
「⑪党内ガバナンスに関する考え方・姿勢」については、名目上共同代表であった吉村氏も執行部の一員として、この2年のガバナンスの在り方について責任を問われる立場だったためか、他の項目に比べややシェアを落とし、50%を割っています。以下この要素を重視した方のコメントです。
⑧⑦は代表選関係なく普段から重視しているが、⑪は馬場体制のときに不信感を抱いたので。
一方、「⑫党勢拡大に関する考え方・姿勢」では、票がばらけました。吉村氏が最大シェアを獲得したものの、シェアは3割程度。首長・議会与党化による政策実現のため道州制を見据えた組織改革といった具体策を掲げた金村氏が2番手につけています。
この要素では、票が割れており、必ずしも吉村氏の党勢拡大の考え方ばかりが支持している人ばかりではないことが示唆されているのではないでしょうか。
以下この要素を重視した方のコメントです。
維新八策を成就させる為には、党勢拡大も必ず必要。
党勢拡大に関する考え方として、藤田幹事長のように手当り次第候補者を立てるのではなく、もっと戦略的に的を絞って擁立した方が良いとは常々思っていた。落選した候補者によると馬場代表とは面談を行っていないそう。一般企業でも最終面接として社長と面談するのに、なぜしないのか不思議だった。吉村さんには党勢拡大のやり方に期待したい。
党代表選の満足度
Q15 今回の党代表選の満足度について
1 党代表選の制度やその運用への満足度
2 立候補者の顔ぶれの満足度
3 党代表選の選挙結果についての満足度
4 総合的な評価
・満足
・やや満足
・普通
・やや不満
・不満
今回の党代表選について、「党代表選の制度やその運用」、「立候補者の顔ぶれ」、「党代表選の選挙結果」、そして「総合的な評価」という観点から満足度を確認しました。
なお、満足度については、選挙権の有無に関係なく、属性別で分析(主に一般党員)しています。
党代表選の制度やその運用
党代表選の制度やその運用についての満足度は、以下のとおりです。
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「満足」、「やや満足」と答える方が45%以上いる一方、「やや不満」、「不満」と答える方も30%以上となっており、評価は分かれているようです。
しかし、制度面にはいろいろとご意見もいただいておりますので、一般党員以外の方のものも含めご紹介いたします。
まずもって、開催されたと言う50人の推薦人について、あの立憲民主でも推薦人20人は多いと言われています。その中で50人もの推薦人が必要なことの理由が不明。大阪の権威を守るためだけのものにしか見えない。(原文ママ)
投票用紙が来るのが遅い
投票はがきの到着が遅く、検討する時間が全く無かった。チラシを読む時間すら無かった。
離党した元党員にも投票用紙が届いたというSNSの発信があった。維新はネット投票も目指す政党であるが、ネット投票は従来の投票よりもセキュリティの懸念が言われている。であるならばせめて党内の選挙くらい万全な体制で行うことが必要だがそれもできないようでは全く説得力を持たない。
まず、無記名投票でかまわないが、投票権に整理番号がないので、何万通流通しているかわからない。不正が行われていると指摘されても仕方がない状態です。改めていただきたい
特別党員票の重みを増やすべきだ
吉村さんの公務に合わせた選挙日程だった
とにかく時期が悪い。いろいろ制度上も問題がある。衆院落選支部長にも選挙権はあってよかったはず。
X投稿担当者に細かい公平性の観点が薄く感じた。若手、ベテラン、各地で擁立は有り難いが、やはり女性も立候補してくれたら良かった
郵便の遅配等、郵便投票による弊害が色濃く出たことから、不満につながっている声が複数見受けられました。郵便事情が近年悪化していることから、1週間で届くかどうかわからない状況の中、制度の改善が必須ではないでしょうか。
また、吉村氏ありきでそれに合わせた選挙日程になっているのではないかとの指摘もありました。
さらに、選挙権についても、落選した支部長に与えられるべきとの声や、党公式発信が不公平ではないかとの声はSNS上でも散見されました。
立候補者の顔ぶれ
立候補者の顔ぶれについての満足度は、以下のとおりです。
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「満足」、「やや満足」と答える方が45%以上、「やや不満」、「不満」と答える方も35%以上と評価が割れています。
「満足」、「やや満足」と答える方からコメントをいただいています。
いろいろなタイプの人が出てよかった
空本さんの声の良さに気づけたから。
維新の政治家の新たな側面に触れられる良い機会になったのかもしれません。
一方、「やや不満」、「不満」と答えた方のご意見です。
吉村さん以外にこれといった候補がいなくて、どう考えても勝てると思えなくて、結局前と変わらん茶番劇にみえた
今回は難しかったかもしれないが、藤田さんとか柳ヶ瀬さんとか青柳さんとか出てほしかった
吉村氏に変わる人材を発掘できていない。(原文ママ)
党代表選の選挙結果
選挙結果についての満足度は、以下のとおりです。
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50%近くが「満足」と回答しており、結果については非常に高い満足度を得ているものと考えられます。
総合的な評価
では、総合評価は、どうでしょうか。
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「満足」、「やや満足」と答える方が50%以上となっており、おおむね高評価と言えるでしょう。
では、色々と紛糾した前回の代表選との比較ではいかがでしょうか。
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前回と比較すると、「不満」と回答する方の割合が大幅に減少し、「満足」、「やや満足」と答える方の割合がやや上昇しています。
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非党員の支持者の方々の間でも同様の傾向ですが、前回一般党員より満足度が低めだっただけに、「満足」、「やや満足」と答える方の割合の上げ幅は大きいようです。
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無党派の中でも同様の傾向ですが、一般党員や非党員の支持者に比べてもともと評価が辛いため、そもそもで無党派にどのように訴求するかという課題は残されているものと考えられます。
では、「満足」「やや満足」と回答された方からのコメントを紹介します。
前回の代表選よりははるかに良かった。
初めから結果がおおよそ見えていたと思うので、特段評価を下げる結果ではないですが、この代表選自体よりもその後どうしていくかが重要かと存じます。
一方、「やや不満」、「不満」と答えた方のご意見です。
最後まで「国民の生活がどう変わるのか」に言及がなかった為
一応、前執行部が引責退任してって形なので出馬しないのはわかるが、一切出ないとなると前執行部がどのくらい新任されてたか?どれくらい前任の政策を引き継げば良いかの判断がつかないから
大阪中心で物事が動くようではいつまで経っても国政政党として自立はできない。大阪は「大阪維新」、東京は「東京維新」、神奈川は「神奈川維新」など、それぞれの地方組織で自主性や自立性を持たせるべき。地域の実情に即しない改革など改悪でしかない。
支持者とは異なりイチ有権者としての視点から代表選の意義を問う無党派のご意見もあれば、前の執行部からの継続性との関係からの疑問、党のあり方そのものについて疑問を呈す特別党員からのご意見もあり、様々なご意見を頂戴いたしました。
前編 まとめ
前編は代表選の投票結果を中心にまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
吉村氏が圧倒的勝利を収めることは、始まる前から明白であったという声は多くありましたが、意識調査の結果で確かに勝利を得るのに十分な票を告示前から確保できていたことが定量的に示されたと思います。
また、投票先を決める際に参考とした情報源として、ネット動画と回答された方が多かったことも、ネット・SNSの影響力が結果を大きく左右した今年の公職選挙のトレンドとも合致し、選挙の戦い方が変わってきたことを感じさせられたのではないでしょうか。
単に実際の投票結果のみでは浮かび上がらなかった選挙の実際の動きや勝敗を分けたポイントが、みなさま方の回答のおかげで可視化されたと思いますす。改めてご回答いただいた皆さまにお礼を申し上げます。
後編は、いつもの維新に関する意識調査を中心にまとめたいと思います。身を切る改革の緩和、首長・議員の多選禁止、兵庫県知事問題を巡る対応について等、ここ数か月話題になったトピックスについての意識を分析します。
また、維新の各主要政治家について代表選での投票意向についてもまとめますので、リリースまでしばしお待ちください。
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