大阪市長選予備選が面白い件
どうもこんにちは、海原雄山です。
今回は、先日二次選考が終わった大阪市長選予備選についてお話をさせていただきたいと思います。
みなさんご存じのように、最終選考の党員・オンライン会員投票に進んだのは、横山英幸大阪府議(大阪維新の会幹事長)と岡崎太大阪市議(大阪維新の会政調会長)となりました。
二次選考についての考察、そして今後の展開について私の考えるところをお話させていただければと思います。
制度の面白さ
選考過程の面白さ
この予備選は、あくまで大阪維新の会の大阪市長選公認予定候補者を選出sるものですが、(それを企図したかどうかはわかりませんが、)予備選に話題が集まるような、うまい制度設計になっています。
まず、選考が多段階方式になっていること。
実際には一次選考は行われませんでしたが、立候補者が6人以上になった場合は、5人に絞るためにプレゼン等を含む一次選考を行います。
その後5人で二次選考になるわけですが、選考委員である吉村代表、松井前代表、山下副幹事長という党の要職に就く(就いていた)人物に加え、辛坊治郎氏、三浦瑠璃氏、須田慎一郎氏と言ったジャーナリストや学者陣を含む6人の合議で最終的に2~3人に候補者を絞り込みます。
そこまでの過程は、現地会場で観覧する以外では後日YouTubeでの録画公開の形ですが、一般党員等の一般人も観ることができます。
各候補者のプレゼンをもとに、各人の政策や考え方が露わになるとともに、選考委員の判断や発言についてもクローズアップされることになり、観る側の立場の方の話題作りにこと欠かないギミックが満載になっています。
選考過程はエンタメショー的な色彩も色濃く、例えば二次選考においては、各選考委員から厳しい質問やコメント等が候補者に飛ぶこともあり、さながらASAYANのようなガチンコオーディションのような見え方もします。
また、二次選考を突破し、最終選考に進む候補者を発表する際にも、控室で待っている候補者の部屋に吉村代表が入っていって選考突破を伝えると言う、なんとなく芸能人格付けチェックを思わせるような演出も加えられております。
最終選考投票の選挙権者
もともと予備選は、電話による世論調査により決定する形式が検討されていましたが、それは事前運動等に該当する可能性があるということで、総務省から物言いがついたことで、制度変更はなされました。
その結果、大阪維新の会の一般党員と特別党員、そしてオンライン会員による投票になりました。
オンライン会員とは今回新たに作られた制度で、大阪維新の会のLINE会員のことです。こちらに登録しても投票権は得られるわけですが、党費を払っている一般党員とは差別化が図られております。
仮にオンライン会員が100万人投票したとしても、全投票数の一定割合になるよう一票の価値が圧縮される予定です。
これにより、特定の政党が悪意を持って選挙結果を操作しようとしてもそれを一定防ぐことができます。
このオンライン会員ですが、党員ほどではないけど維新に興味がある人、あるいは、今まで市長選などに興味の無かった一般の無党派等も、党内の公認候補者選定の過程に巻き込むことで、「みんなで市長選候補者を選ぶ」という体験をしてもらうことになり、選出された候補者への親しみや市長選への興味関心を醸成する効果が期待できるでしょう。
松井一郎という維新のオーナーとも言えるスタープレイヤーを失った今だからこそ、こうしたプロセスを一般の方々にもコミットしてもらうことで、「みんなで作った市長候補」というものを生み出し、今後の市長選に弾みをつける意図も見え隠れします。
実際の二次選考についての分析
私は大阪府在住の一般党員ではないため、選考会場には入れませんし、選考の模様はYouTubeで確認した限りの情報でしかありませんし、この記事を書いている時点では二次選考の1日目分しか確認できていませんので、そこの点はご了承ください。
二次選考1日目は、辛坊治郎氏、三浦瑠璃氏、須田慎一郎氏のそれぞれの聞きたい質問+その場に応じた3人からの自由質問に答える形となっていました。
3人のあらかじめ用意していた質問はざっくり以下のとおりです。
辛坊治郎氏「福祉の充実と財政について生活保護を中心とした従来の大阪市の福祉行政について」
須田慎一郎氏「大阪愛 愛する大阪のために市長として何がしたいのか具体的に」
三浦瑠璃氏「財政再建 住民目線でのサービス見直しに取り組んできたが次に目指すものは?」
二次選考 私の見方
二次選考(1日目)についての私の感想や見方については、(別に私が影響力があるというわけではないですが、)選挙の投票行動に影響がある可能性も考え、サブスク会員にのみ読める形にします。(何せ、特定の候補者を上げ下げすることに慎重にならねばならないようなので・・・)
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