A日ソーラー物語 5


今までにお話してきた通り…
会社の正義は、オーダーであり
会社の悪は…オーダーをとらない事です。

社風と言うかそれはもう
営業業界の必然なのかもしれませんが
そうやって営業が取ってきた仕事が無ければ世の中回らないのも事実で…
前にコーヒーのCMであった
『世界は誰かの仕事で出来ている』が
まさにそれよね?笑
と思います。…が。


時には追い込まれ過ぎて…
ツメられ過ぎて
非道な手段でお客様に嫌がらせをし契約書を書かせると行った事が公になり社名公表された事があったそうです。


私が…退職した後も再度
社名公表されていましたね。
(知っている人の名前まで出てました😅)

私も…追い込まれ過ぎて土下座アプローチとかした事ありますからね!笑

それでも…人は
情ではものを買ってくれないとその時に
学びました!笑

さて…
前回4の後半で書いた通り
私が…どうして退職するに至ったのかの経緯を書いて行きますね!

入社してから1年半ぐらい
毎日、毎日、ピンポンピンポンやり続けました。が
正直なところ
私は…そこまで気持ちが強くなかったので
途中サボりながらも毎月のノルマは
クリアしながらほぼ毎月最低ラインの
成績でダラダラと時間が過ぎていった感じです。

売る人間は1.2ヶ月で驚くぐらいに契約を取って来るようになるんですけどね 笑

訪問する!と言う事を
『叩く』と言っていました!

『キサマ一軒、一軒叩いてるんか?』と
よく言われたもんです。笑

実は…この一軒一軒という行為が…
非常に辛い。
日中なんか、ほぼ留守だし
夕方はバタバタしているし
夜は不審者扱いされるし…。

じゃあ…どうするか??


ある程度、訪問を…重ねると

家のたたずまい
(屋根はもちろん、壁など
庭、玄関、植木、車、自転車、ポスト、カメラ)
を見れば大体どのような人が…住んでいるか
わかるようになってしまうのです。


営業マンは…
断られるのが仕事とは言えど
話にもならない事があまりにも続くと
気持ちがポキっと折れてしまいがちなんですよね。

『会話がしたい。』

どうする??


話を聞いてもらえる人の家に行くしかない!
と…。


文章で書き表すのは難しいんですが…
読んで頂いている方。

庭は…グチャグチャになっていませんか?
古びた自転車など置きっぱなしになっていませんか?
障子はキレイですか?
カーテンは?

…あくまで統計的なお話だと思うんてすけど
庭先や他人から見える場所が
キレイにしていない家庭には
他人を受け入れやすい傾向があるように思ってます。


メガネかけたマジメそうな黒髪少女より
ビッチっぽい露出高めな女のコの方が
ナンパしやすい!みたいな感じですかね?
↑これは知らんけど 笑


とにかく…
突然の来訪の訳のわからん人間の話を
聞いてくれる家を探すんです。


これを『目で叩く』と言ってました。

一軒一軒アプローチをかける手間を省略して
なるべく嫌な思いをしない為ですね。


入社してから
1年ぐらい経った時だと思います。


いつも通り…
ボロボロのグチャグチャの隙がありそうな家を
探しアプローチをかけていく中で…

『まさに!こうゆう家』と
見本のような家に遭遇しました。

よし!
と思って…ピンポンないので
ガラガラガラっと勝手に開けて
ごめん下さ〜い😊と…


出てきたのは当時60手前ぐらいだったかなぁー。
おばさんとは言いにくいような…
歯のないおばあちゃん。

私A日ソーラーのメーカーから参りました
M元と申します!
世帯主様、ご在宅ですか?と…

おばあちゃん
『ソーラー?いらないよ!』と…

私…
『あっ今日私は…ソーラー買って下さい!って来てるわけじゃないんですよ!
今後販売店とか代理店がこちらの地域で販売して
行く前に…こちらの地域に実際ある。
という実績を作りたくて条件の合うお家に企画設置させて頂きたくご家庭に負担のない条件を持ってきましたのでお話だけでも聞いてもらえませんか?😊』

※↑こうゆうアプローチは営業トークですからね!

ギリギリ嘘ではないけど…
限りなく黒いです。


と…私は…
半分強引にブック(資料)を開きだし
玄関先にしゃがみ込む。

軽く説明すると…

おばあちゃん
『負担がないってどうゆう事?』


『そこんとこ詳しく絵を書いて説明させて頂きますんで…テーブルお借りしてよろしいですか?😊』と
入宅…。

その時点で
もう家の中は…
とんでもない程に散らかっていた事に気付いた。

障子はビリビリだし
床はキシんでるし…
よくわかんないものが散乱しているし…。

テーブルが無かったので
どうしようか…と思ったが
ブックを下敷きにして
白紙に一生懸命書いて
説明をした。

理解力は悪くなかったし
受け答えもハッキリされている。

途中、冗談や世間話も交えているので
警戒心はもう感じられなかった。

商談を始める前に聞いたのが

おばあちゃんが世帯主で…
大きい子供と
二人暮らしだったそうで
おばあちゃん自身
年齢も仕事もされているから
契約うんぬんはブラックでない限り問題はない。

クロージングを終え

毎月かかっているガス代の一部を
こちらに…5年間だけ充てて頂ければ
10年20年使えるソーラーを付けられるんですよ!
悪くないでしょ?😊と…

おばあちゃん

話は理解しているようだが…何となく浮かない表情


『何か不安とか心配事がおありですか?』

おばあちゃん
『同居の息子が何て言うかねぇ…。』と

私…
『それでしたら私がまた1から息子さんに説明させて頂きますよ😊』

おばあちゃん…
『うん、そうだねぇー。もうちょっとしたら帰って来るから』










いいなと思ったら応援しよう!