腹腔鏡の手術14 臍の話

子宮内膜症、チョコレート嚢胞、卵巣嚢腫のため、腹腔鏡手術を受けることになりました。

腹腔鏡の手術では、臍に穴を開けるとのこと。
事前説明でも、人体図の臍(とその下と左右、計4個)に×付けて説明されましたし、
ネットで調べても、子宮や卵巣以外の消化器系の腹腔鏡手術でも、臍に穴を開けるとのこと。

当たり前のように「臍に穴を開けます」って書いてあって。

ああ、臍にねじ込んで器具を入れてくんだな、傷が出来ると言っても、閉じてるところにねじ込むんだから無理矢理広げて裂けて傷になるよな

と思っていました。

そう。臍と世界は繋がってると思っていたのです。閉じてるだけで。
尻の穴のように。
食パンの袋のねじって止めている部分のように。
ねじ込めば入ることが出来ると。


私のおへそは大丈夫かしら。
手術前夜、病気のことも夫のことも心配になるけど、とくに臍が気になってしかたがない。
夕方、オリーブオイルでお掃除してもらったけど表面だけだよね。途中の通過する通路はいいのかしら。あ、麻酔かけたら消毒液付けながらねじ込んでくれるはずだよね。
器具を入れた後、うまく閉じてくれるのかしら。
シワの回転方向とか大丈夫かな。
というか、臍のその先は腸なの?だよね?
昨日、市販の下剤でトイレ(大)に行ったが、まだ何かしら残っているはず。
大丈夫かしら。


手術前夜、それが気になって、
【臍 断面図】で検索したら、
臍って、閉じてたんですね。

冷静に考えれば、そうなんだよね。
世界に開かれていたら、今までの人生で何回か中身が飛び出していたよね。

知らなかった。
本当に。
臍って、完全に別世界だったの。
穴ではなく。

安心と失望が入り交じって複雑だった。
本当に本当に看護師や医者に聞かなくてよかった。
何でも聞いてくださいね、に乗っからなくてよかった。

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