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【MLB】~結果発表~「2025年殿堂入り模擬投票企画」

いつもMLB30球団ファン合同noteをご覧頂きありがとうございます。
日本時間1月22日(水)にいよいよ発表となる2025年のアメリカ野球殿堂が発表となります!もちろん、今年は2019年に引退となったイチローが選考対象となることから、日本国民の注目度もひとしお。
先だって当企画においても、12月18日~29日に模擬投票を実施!今回はnote企画担当者20名、そして読者の皆様43名からの計63名分を集計しました!コメントもいただいておりますので一部抜粋の上、併せて見ていきましょう!
(以下文責:助手@StolenBase_13)

①合同note企画担当者の投票内訳(20人)

まずはnote企画の担当者として投票いただいた20名の結果を見ていきます。
担当者内で殿堂入りのボーダーである75%を超えたのがイチローとCC Sabathia(CCサバシア)の2名という結果に。

特にイチローに関しては投票者全員が票を投じたため満票での選出に。
スーパートミーさん(CWS)
 「ほとんど故障で離脱することなく3000本安打を達成
Tom@LAAさん(LAA)
 「MLB最多安打記録更新やMVPの獲得、数多くのタイトルを獲得し3000本安打も達成した功労者
Takuさん(TB)
 「走攻守全てで19年間ファンを魅了した点も含んでの選考
つかみ男さん(SD)
 「個々の記録だけでなくPED全盛期だった2000年代前半におけるアンチテーゼとしての役割を担っていた点を評価したい
等々、ほとんどの方がイチローの功績に言及。個人的には、20世紀までは水平線も視界に収められない大海原であったMLBを、日本人にとって距離の近いものにしてくれた功績は計り知れないように感じます。これはファンにとっても、その後MLBへ羽ばたいたNPB選手にとっても。

満票のイチローを追いかけるように、75%ジャストとなったのはSabathia。彼の圧倒的な通算成績は、
ジャンさん(BAL)「達成した成績の再現性が低そうな人たちを選びました」というコメントからも分かるとおり。
スーパートミーさん(CWS)「ほとんど故障による離脱がなく、毎年のように200イニング以上を投げ、250勝をあげた投手」といったイニングイーターとしての観点も個人的に共感を覚えます。

一方で、今年で有資格10年目を迎えるBilly Wagner(ビリー・ワグナー)は65%と伸び悩み。
Takuさん(TB)「希少な左の豪腕クローザーとして通算422セーブを挙げる。資格最終年でもあるのでこのタイミングでの選出という希望も込めて」とあるように、時代でも希有な存在であった選手だけに今年は10度目の正直なるか…!

また、この企画らしくも次点で票を集めたのがBobby Abreu(ボビー・アブレイユ)Andrew Jones(アンドリュー・ジョーンズ)。世代のスターという格好ではなかったものの、現代野球ではことさら評価される選球眼や、守備力が傑出しており、殿堂入りすべきと推す声も多数。
つかみ男さん(SD)「Abreuは1998年から2010年まで毎シーズン151試合以上に出場していた鉄人」とあるように、試合に欠場しないという能力も十分に斟酌されるべきでしょう。

昨年有資格1年目であったものの低い得票率に終わったChase Utley(チェイス・アトリー)については当方も強く推したいところですが、こちらについてはペンさん(PHI)がすでにnoteにもまとめてくださっているので是非。

誰がための殿堂と考えたとき、現役当時の環境においては評価されにくかった選手が、アナリティクス等によって栄誉を得ることが本旨だと思っているので、今後の推移に注目です。

また、票数自体は少ないものの、これまた当企画らしい観点から
ARAさん(COL)「Omar Vizquel のようにベアハンドを、Brian McCann のようにフレーミングを、と守備の技術を広めた人物は、その観点において殿堂入りに相応しいのではと感じ、選出しています」と、多角的な意見も垣間見えました。

加えて、
あおいちさん(MIA)「WARをはじめ、指標で判断することがおおくなってきた中、いい意味で印象が強い選手を選定」と、現地観戦を重ねたファンだからこその視点もあれば、
ミミマルさん(BOS)「RedSoxファンからしたらManny Ramirezは絶対に殿堂入りして欲しい選手」といったチーム愛あふれるコメントもいただきました。

②読者の皆さまからの投票内訳(43人)

お次は読者の皆様を対象に募集を呼びかけ、投票してくださった43名の結果を見ていきます。
こちらも75%のボーダーを超えたのはイチローとサバシアの2名。
しかしながら、イチローの得票率は95.3%となり満票ならず……!?コメントも見ていきましょう!

ken39beerさん(LADファン)
 「記憶にも記録にも残るイチローは別格だと思います
HIROさん(LADファン)
 「MLB通算3割&3000本安打は文句なし
イサシキさん(CHCファン)
 「"Thrown by Ichiro, beautiful!"
ランドさん
 「もはや言うまでもない。本番でもこの模擬投票でも満票を取れるのかだけが気になる
十日町さん(LADファン)「彼が27歳でデビューした選手であることを考えると通算WARが60を超えているというのは驚異的
といった賛辞の数々が目立ちます。

そんな中、”イチローに投票しなかった方”からも1件コメントを頂いておりました。
【匿名希望者】「通算のrWARがアブレイユと変わらない事2009年MVP投票事件を風化させない為にイチローの満票は阻止させて頂きました

ここで挙げられている「2009年MVP投票事件」というのは恐らくですが、昨年初年度殿堂入りを果たしたJoe Mauer(ジョー・マウアー)を巡る一件を指しているでしょうか。せっかくなので少し紹介しておきます。
2009年、ツインズのスター捕手であったMauerがア・リーグ最高打率・最高出塁率・最高長打率・最高OPSという打撃成績を残しながらゴールドグラブ賞に輝き、なおかつチームを最終戦で中地区優勝に導く獅子奮迅の活躍を残しました。
もちろん満票でのシーズンMVPが有力視されていたわけですが、実際の記者投票においては28人中27人から1位票という結果で惜しくも満票受賞ならず。そして問題となったのはMauerに1位票を投じなかった記者の背景です。名前は伏せるものの、問題となった記者は共同通信シアトル支局に所属していた日本人記者であり、イチローを題材にした著書を多数手がけていた利益相反とも取れる立場であったと言われています。(この年、イチローの首位打者を阻んだのがMauerであった)
また、この記者が1位票に選んだのがツインズとの地区優勝を賭けた「163試合目(162試合終了時点で勝率タイ)」において敗れたタイガースのMiguel Cabreraであったこと、そしてその選出理由を一切公表しないことなどから米国内にて大バッシングを浴びることとなりました。正直このコメントを頂いたときには「なるほど…」と深く考えてしまいました。邪推してしまうと、実際のBBWAAによる投票でも起こり得そうなストーリーラインにも思えました。

また、比較的多くのコメントをいただけたのが今年ラストチャンスのBilly Wagnerについて。
天木真さん(HOUファン)
 「Billy WagnerはRPですが偉大性を考慮して」
【匿名希望者】
 「ワグナーについてはリベラ以外の1IPクローザーの価値は数多活躍したSP達ほどではないという理由で選外
ランドさん
 「ほぼ故障なく投げ続けたところを評価」
ぞうすいはよいさん(ATHファン)
 「Wagner、Ichiro、CCについては本家の方で今回必ず入れて欲しい気持ちはある」
【匿名希望者】
 「特段非がなく10年目というのもあり投票させていただいた」
というように、賛否さまざまな様相となりました。こちらも模擬投票では58.1%という結果…。

また得票率は伸びなかったものの、熱いコメントをいただいている選手を紹介していきます。

。さん
 「トリー・ハンターは打撃成績が殿堂入りにはやや物足りないが、ゴールドグラブを9度受賞した守備の華やかさに敬意を表して一票を入れたい。2002年オールスターでの(結果的には悪名高き打ち切り・引き分けの遠因となってしまった)ホームランキャッチは伝説。」
当時のオールスターではイチローとともに右中間を守ったハンターですが、初回にBarry Bondsのホームランを見事にキャッチしてしまったことが響き、試合が延長11回までもつれて投手が枯渇して試合終了となったエピソードも掘り起こしてくださいました。

らぶるさん(DETファン)
 「オマー・ビスケルは積算系だと今回ノミネート組でトップクラス、守備力含め殿堂入りに値すると思う」
 守備ばかりに耳目が集まる選手ですが、通算2,877安打はたしかにもっと評価されるべきでしょう。もちろんスキャンダルも尾が引いているのかもしれません。

ken39beerさん(LADファン)
 「Aロッドとマニーラミレスは薬物の絡みもありますが、通算本塁打やOPSは素晴らしいと感じます」
るめいそんさん(NYYファン)
 「Aロッドやペティットは完全にヤンカス主観が入ってます」
ぞうすいはよいさん(ATHファン)
 「薬物疑惑はまだしも、薬物でしょっぴかれてる選手については全く投票していない」
イサシキさん(CHCファン)
 「ステロイド等薬物関係のある選手には見向きもせず、時代背景も加味してスポットライトの当たって欲しい選手に票を投じました」
等々、現役当時に筋肉増強剤等の使用疑惑があった選手についても特に多くのコメントがありました。

そして、2019年に発覚したサイン盗みスキャンダルの首謀者とされたCarlos Beltran(カルロス・ベルトラン)についても多数。

。さん
 「カルロス・ベルトランは殿堂入りに十分な成績を残しているが、やはりサイン盗み主犯のイメージが拭いきれない。ただそれで殿堂入りが閉ざされるとも思わない(ステロイドと違い、真似したアマに健康被害が出たというような実害はない)ので、10年目まで禊の期間としてほしい」
イサシキさん(CHCファン)
 「前回までで断罪されたといって良いのではないでしょうか。サイン盗みという汚点を残したのは最悪ですが、やはり現役時代の功績にはケチを付けられません」
ランドさん
 「一年目で殿堂入り間違いないであろう成績である以上、唯一の妨げはサイン盗みスキャンダル。ただこれは薬物よりはハードルが低いと判断」
【匿名希望者】
 「ベルトランはサイン盗みの件もあり、個人的には躊躇する」

個人的には一番得票率の予測が難しい選手でありますが、今年も60%前後になるのではと予想しておきます。

③担当者&読者による合算の投票内訳(63人)

①note担当者、②読者の皆さまによる投票結果を合算。2025年における殿堂入り模擬投票企画において殿堂入りを果たしたのは”Ichiro Suzuki”と”CC Sabathia”の2名という結果に!!
アメリカ野球殿堂の行く末も楽しみに待ちたいと思います!今回投票・コメントにご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
今後とも当企画をよろしくおねがいいたします。

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