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【MIA】期待の新戦力は今…

開幕から早くも1か月が経過しようとしています。
我がマーリンズは7連勝したかと思えば、SEA戦での敗戦に続いてARIにスイープされて4連敗。今日も終盤に逆転したものの最終回に再逆転される展開で、どうも昨年のマーリンズを彷彿とさせるような投打のかみ合わなさが露呈してきています。
それでも2位につけている点からも、昨年よりチームとしては成長しているのかもしれません。

これまでのマーリンズの主要な成績は以下の通りです
※成績は現地5/4終了時点。以下同様

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大体の数値がリーグ真ん中~下あたり。投手では救援陣、野手では出塁能力が少し優れている、といったところでしょうか。
実際、規定打席に達していない選手を含めてにはなりますが、出塁率の場合.350越えが7人いる状況です。
その一方で、長打力率はリーグ10位に低迷しており、それが1試合当たり得点数が低調になっている原因でもあるのかなと思われます。

ご存じの通り、21年のマーリンズは毎日のように貧打に泣かされ、打線の強化が大きな課題となっていたことから、オフにはAvisail GarciaJorge Solerと強打の大砲二人を獲得。打線のテコ入れに臨みました。
しかし蓋を開けてみると、成長著しいJazz Chisolm JrJesus Sanchez(最近は成績不調気味)や、トレードで獲得したユーティリティーのJoey Wendleが打線を引っ張る一方、GarciaSolerの調子がなかなか上がってきません。
今回は非常に簡単ですが、(マーリンズにしては)大金をはたいて獲得した彼ら二人の現状を簡単にですが振り返ってみたいと思います。

Avisail Garcia

今シーズンの主な打撃成績は以下の通りです。

低打率もさることながら、本塁打わずか1本、そして二塁打も3本だけと期待されていた長打が全く出ていない状態です。
打撃成績の詳細を見てみるとゾーン外スイング率の増加が特に目立ちます。

ゾーン外の球をスイングする確率を示すChase%が昨年より8.4%増(キャリア通算と比較して7.0%増)で、ゾーン外の球をバットに当てる確率を示すChase Contact%は19.3%減(キャリア通算比17.4%減)。
まあ要するに球の見極めができておらず、ボールゾーンの球に手を出して空振りする傾向が多いという、不調選手あるあるです。

投手の攻め方も、昨年までは4シームの投球割合が最も多いのに対し、今季はスライダーの投球割合が最も多くなっています(下表の黄色がスライダー)。

実際、印象にはなりますが外スラを投げられてバットが空を切る場面が多くあるような気はします。
このボール球が見極められない影響か、今季の四球は83打席でわずかに1個。最後の四球は4/14と、半月以上さかのぼらなければなりません。

一方で、バットにボールが当たった時の指標は例年通りです。

ゴロ率、フライ率に大きな違いはなく、打球の方向にも大きな差異は見られません。また、HardHit%も44.2%、Barrel率も11.5%でこちらも昨年通り。
バットに当たった際の打球の質は悪くないようですので、徐々にボール球を見極められるようになれば成績も向上していくのではないでしょうか。

また、キャリアで月別OPSを見てみると、5月の成績が最も良いようですので今後復調に期待したいところです
(6月の成績が最も悪いのも気になるところですが…)

Jorge Soler


今シーズンの主な打撃成績は以下の通りです。

SolerGarciaと比較して、例年通り四球を選べており(22年BB%:11.8%、21年11.1%、キャリア通算10.6%)、また今季3本目の本塁打が特大アーチであったように、印象的な活躍をしていることから、Garciaよりはマシな印象があります。

とはいえ、当初期待していた成績には至っておりません。

詳細を見ていると、バレル率の低下をはじめ、強い打球を打つための指標が昨年より低下しています。特に、打球速度(Exit Velocity)は昨年は全体上位17位の成績だったのに、今年はかろうじて平均を超えている程度であることからもわかるように、現時点で上位57%に甘んじています。
ゴロ率も高くなっていることから(21年41.4%⇒22年48.3%)、球は例年通り見極められていますが本来の打球を放てていないことがわかります。

ちなみに、ボール球スイング率も昨年と変わらないながらも、コンタクト率が10%近く上昇しているので、昨年までは空振りで仕切り直しだったものがフェアゾーンへの弱い打球になっているのかもしれません笑

SolerGarcia同様スロースターターで、特に8月はOPS.938を記録するなど夏場になると成績が大きく向上します。それまでは辛抱しながら使い続ける必要があるのかもしれません。チームの大事な時期に活躍してくれることを期待しています。

まとめ

GarciaSolerも、昨年のチームに足りなかったパワーというツールに優れているため、復調が必要不可欠な存在です。
ただ、最近のオーダーでは3番Soler、5番Garciaに配置することが多く。どうしても打線に切れ目が生じてしまいます。
使い続けていくうえでも、下位打線に置くなどして復調を待ったほうがいいのかなとは個人的に思います。
(後関係ないけど、左投手という理由だけでChisolmを打席に立たせないのはやめて…)

(画像引用)
https://www.taiwannews.com.tw/en/news/4522783
https://www.local10.com/sports/2022/04/24/marlins-win-series-against-braves-behind-cooper-garcia/
https://www.mlb.com/news/jorge-soler-shows-off-in-marlins-spring-training-debut


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