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【MIA】来季に向けた戦い
賛否両論の中で行われたオリンピックでは、日本が野球で悲願の金メダルを達成しましたね。残念ながら敗れたアメリカですが、レギュラーとして出場していたマーリンズ参加のマイナー選手であるEddy Alvarezが冬季五輪に続いてのメダル獲得となりました。
今季マイナーで90打席ながら打率.311、OPS.943を記録しております。ライバルは多いですがメジャーデビューする日が来ることを楽しみにしております。
さて、マーリンズはというと現在51勝72敗、4位ナショナルズに3ゲーム差をつけられており、ご存じの通り今シーズンはトレードデッドラインを前に終戦モードでした。
そんな中でも来季に向けて選手もアピールしたり、首脳陣が様々な形を模索したりしています。今回は特に動きのあった外野手を中心にトピックをまとめてみました。
新戦力De La Cruzが好調をキープ
Corey Dickerson、Starling Marte、Adam Duvallで開幕スタートした外野陣もトレードデッドラインで全員売り出され(Dickersonは早めでしたが…)、来季に向けて選手の実力の見極めが進んでいます。
そんな中、Yimi Garciaのトレード要員として獲得したBryan De La Cruzが好調っぷりを見せています。
マーリンズ移籍後MLBデビューしたDe La Cruzは73打席とサンプル数が少ないものの、打率.319。一方で四球率が4.1%、三振率が30.1%で、マイナー時代の通算が9.2%、20.1%であることを考えるとまだ球の見極めができていないのかなと感じます。四球が少ない影響か、OPSは.777に留まっていますがこの調子を維持でき、かつ四球をとれるようになれば8割台も十分見えてきます。
また守備面は個人的な印象ですが、まだ判断が甘く、無駄な送球をして進塁を許すイメージありましたが、進塁抑止具合を示すArmもプラスで、DRSも+3なので悪くないかと思います。
Brinsonが覚醒の兆し!?
トレードデッドラインでMarteが放出された後、主にセンターを守っているのがLewis Brinsonです。今季は開幕から振るわず、マイナーにいる期間も短くありませんでした。
ところがMarteが移籍し、出場機会が増えると期待されていた打撃センスを発揮。Marte移籍後の7/28以降は打率.276、出塁率.337、長打率.526、OPS.863と大活躍を見せています。特に8/7-13の間は26打数12安打で打率.462で3本塁打も記録しており、覚醒モードに入っていました。
ただその後の8/16-18の3試合ではいずれもノーヒットと、少し調子を落としてしまいました。後半の活躍が一時的なものでないことを証明するためにもシーズン終了まで活躍を維持してほしいものです。
Alfaroが外野手へのコンバートを模索
第2のキャリアというと普通は引退後のことを示すので語弊がありますが…笑
シーズン開幕時から正捕手としての活躍が期待されていたJorge Alfaroですが、首脳陣の期待になかなか応えられていませんでした。
そんな中、トレードデッドライン時にDuvallとのトレードでAlex Jacksonを獲得したマーリンズは、彼に捕手としての出場機会を多く与えるようになります。8月以降、Jacksonが14試合で捕手としてスタメン出場する一方、Alfaroのスタメン出場時のポジションは左翼11試合、捕手3試合、一塁1試合でした。守備負担を少なくし、打撃の復活に期待をしているようです。
とはいっても、Jacksonも打撃力が持ち味の捕手でしたが十分に結果を出しているとも言い切れないので、来季以降の捕手復帰も一つのオプションであるかと考えられます。
Luzardoはまだ期待通りの活躍を見せられず…
今までは外野手の話でしたが、ここで投手陣のトピックも一つ。
トレードデッドラインで売り手側に回ったマーリンズにとって、チームの主力であるMarteでどのようなプロスペクトを獲得できるかは一つの注目点でしたが、結果的にアスレチックスとのトレードでJesus Luzardoを獲得することとなりました。
トレード後、早速ローテーション入りし、移籍後4試合に登板して2勝は挙げるものの、防御率は9.68。被OPSは1.031と驚異の10割越え。イニング数も最高5回を投げるだけと、十分に試合を作れているとは言えません。
特に問題なのが四球の多さ。BB/9は8.15と、ほぼ毎イニング四球を出していることになります。アスレチックス時代は3.79なので大幅悪化していることを考えるとメカニック的な面で何か問題があるのかもしれません。詳細はわからないので何とも言えませんが、無理に登板させず来季に向けてマイナー行き含めてしっかり調整・改善をしてほしいと思います。
まとめ
怪我から復帰したJesus Sanchez、活躍の兆しを見せ始めたDe La Cruz、ここにきて実力を発揮し始めたBrinson、外野での出場機会増加を伺うAlfaro、そして最近はスタメン機会がめっきり減ってしまいましたがMagneuris Sierra。彼らが今シーズン終了までにどれだけ結果を残せるかでチーム編成の方針が変わってくるかもしれません。当初はMarteに代わって核となる外野手の獲得を模索していましたが、彼らにめどが立てば補強は不要になるかもしれません。
Luzardoに関してもポテンシャルは十分にある選手ですので、今シーズンは不本意だったかもしれませんが残り試合でどのようなパフォーマンスが出せるか、期待したいです。
今シーズンは東地区最下位が十分射程圏内ですが、今回注目した選手たちがどのような結果をこの後残していくか、注目しながら見てもらえたらと思います。