【BAL】絶好調?4月の戦いを振り返る~投手編~
こんにちは、Let’s5Gです。
BALの4月の振り返り、今回は投手編になります。
野手編は既に投稿しておりますのであわせてお読みいただけると幸いです。
そして今回は、野手編・投手編ともにタイトルにある「絶好調?」の”?”に関しても後半に触れようと思いますので、ぜひ最後までご覧になってください。
【チーム投手成績】
【先発】
今一番の課題は先発陣でしょう。
4月の先発ERA5.28はMLB24位。序盤で失点を重ね、5回持たずに降板してしまうケースが多いように感じます。
今季からチームに加わったCole Irvinが自慢の制球に苦しみマイナー降格。投手№1プロスペクトのGrayson Rodriguezも立ち上がりに苦戦し5試合で24IP/ERA4.07/WHIP1.40と初勝利は掴みましたが、パッとしない投球が続いています。
開幕投手のKyle Gibsonはここまで負けなし4連勝ですが、QS%は50%と投球内容はまずまずといったところです。
⇧現地4月29日 ダブルヘッターゲーム2で初勝利のRodriguez。
【Tyler Wells】
4月3日の試合では先発Bradishがケガで緊急降板すると、3番手として登板し5回無安打無失点の好投。チームの窮地を救いました。
その後も四球を出さない安定したピッチングを見せ、4月のWHIP0.72はMLB先発投手で1位の成績でしす。
【中継ぎ】
好調の大きな要因であるのが中継ぎ陣。4月の中継ぎERA2.86はMLB1位の好成績でWHIP1.13と非常に安定感のあるブルペン。
特にクローザーBautistaと今季加入したCoulombeが絶好調です。
【Félix Bautista】
昨年Jorge Lopezがトレードで移籍後、クローザーとして定着したBautistaが今季も絶好調です。100mphを超えるファストボールとスプリッターを武器に昨年を上回るペースで奪三振を量産。今季はK%43.1と驚異的です。
開幕2試合は失点や、サヨナラHRを打たれるなどやや心配な投球でしたが、その後は完璧な投球を続けア・リーグ3位の7セーブをマークしています。
今後も活躍を続けア・リーグの守護神としてオールスターに出場してほしいです。
【Danny Coulombe】
今季から加入した33歳のベテラン左腕は、ここまで13試合でERA0.84/WHIP0.75とセットアッパーとして完璧な成績を残しています。
彼の最大の特徴は2種類のスライダー。もともとスライダーを多用する投手でしたが、今季はその割合が急上昇。ここまでスライダーとスウィーパーの2種類が投球全体の約70%を占めていますが、どちらの球種も打者を完璧に抑え込み、K%は33.3%を記録しています。
【苦労人のCoulombe】
Coulombeは身長178㎝とメジャーの中では小柄な選手です。2017年にはOAKで72試合/ERA3.48と活躍しますが、わずか2年後の2019年はメジャー出場なし。マイナーでも結果を残せず、1年でNYY→MIL→NYYのマイナーを渡り歩いた苦労人です。
今季は2017年のような輝きを取り戻し、復活の1年としてもらいたいです。
【まとめ】
ここまで2回に渡り、BALの4月を振り返ってきました。
4月は、1点差のゲームの試合を9試合で8勝1敗と、僅差での強さが光りました。もちろんクローザーBautistaの素晴らしい投球もありますが、勝負所での逆転打や逆転した次の回をしっかり抑えるなど、クローザーが登場するまでの流れもいい運びができていたように感じます。
さて、“?”をなぜつけたかというお話をしたいと思います。
いいスタートを切った4月ですが、少し考えなければいけないのは、3・4月は下位チームとの対戦が多かった点です。ここでカレンダーを見てみましょう。
3・4月に消化した28試合の内、同地区の首位のTBそしてTROの2球団とはなく、上位球団との対戦が少なかったことがわかります。
一方、5月のカレンダーを見てみると
地区首位のTB、そしてTROとの今季初対戦をはじめ、ナ東首位のATLとのカードや今季好スタートを切っているPITとの対戦も控えています。
確実に4月より難しい戦いは増えると思われ、4月の成績にはぬか喜びできないという思いから「絶好調」に”?”をつけました。
ファンとしては、4月の好調そのままに、5月を乗り切ってもらいたいと思います。5月のMLBも共に盛り上げていきましょう!
それでは、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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【参考文献】