【BAL】絶好調?4月の戦いを振り返る~野手編~
こんにちは。Let’s5Gです。
開幕から1か月が経過しました。
今回は、4月の戦いを振り返るという内容ですが、書き進めていたら非常に文字数が増えてしまったため、野手編・投手編と分けてお届けします。
タイトルの「絶好調」に”?”がついている訳は投手編で説明する予定なのでそちらもあわせてお読みいただけると幸いです。
今回は野手編です。
【総評】
まずは開幕からここまでの戦いを軽く総評。
BALはここまで19勝9敗と非常にいい開幕スタートを切りました。
非常にいいどころか、記録的な開幕ダッシュに成功し、4月における18勝(1勝は3月)は球団記録になりました。
しかし、同地区の TB は23勝6敗とロケットスタートを切り、BALは3.5差の2位。絶好調の4月はTBの陰に隠れてしまう形となってしまいました。。。
今年も、レベルの高すぎるア東地区は、4月終了時点で全チーム勝率.500以上と勝てど勝てど順位が上がらない死の地区となっています。
【チーム打撃成績】
全体的に野手は軒並み好調です。
特徴としては、四球数と出塁率(OBP)です。
優れた選球眼を持つ、Adely Rutschmanがリーグトップの22四球を選んでいるのを筆頭に、ア・リーグTop10に3人の選手がランクインしています。加えてMullins11盗塁、Mateo10盗塁と足の使える選手が複数いるので打線の好調に繋がっていると言えるでしょう。
新ルールの影響で「動く野球」が今季の特徴になっていますが、若い選手(走れる選手)の多いBALはその影響を大きく受けているのかもしれません。
さて、ここからは気になった選手数人を成績と共に振り返っていきます。
【Jorge Mateo】
4月一番の驚きは、Jorge Mateoの覚醒です。
昨年は盗塁王に輝いた脚力と13HRのパンチ力で出場していましたが、打撃成績はAVG.221/OBP.267/SLG.379/OPS.646と、確実性・選球眼には課題が残る状況でした。しかし、今季はまるで別人のようなここまでの成績です。
22年23年のスタットキャストデータの比較を見れば一目瞭然だと思いますが、本当に同じ人物なのかと思うぐらい成績が良くなっています。
ここまでの好調の原因として考えられるのが、アプローチの良化と今季のルール変更です。
昨年27.6%あったK%は15.2%まで低下し、BB%も昨年よりいい数値が出ています。Chase% Whiff%も共に昨年より数値が良くなっており、アプローチ面での成長が感じられます。
そしてもう一つが、今季から始まった守備シフト規制です。
今季Mateoが放った打球の53.3%はグラウンドボールです。(MLB平均44.8%)また、43.3%の打球が引っ張った打球(Pull%)にあたり、もしかすると昨年までなら守備シフトで取られていた打球が、抜けてヒットになるケースが多々あり、今季の好調に繋がっているのかもしれません。
とにかくこの好調を維持し、All-starに出場してほしいです。
【Adley Rutschman】
攻守にわたり今季もBALの柱となっているRutschman。
開幕戦ではチーム第1号HRを放ち、7打席連続出塁の球団記録を作るなど大暴れ。昨年同様、三振が少なく四球の多い打撃スタイルは更に磨きがかかり、三振よりも多くの四球を選んでいます。
4月終了時点でxWOBAは.400を記録。今年もBALを勢いづけ、ポストシーズンへと導いてほしいです。
【Gunnar Henderson】
開幕からなかなか状態が上がらず、開幕前に期待されていたほど成績を残せていません。リーグ6位となる17個の四球を選んでいますが、非常に三振も多くコンタクトに若干苦労しているようです。
新人王候補筆頭など大きな期待を背負っての2023シーズンですが、自分の打撃を見失わず奮起してもらいたいです。
【Cedric Mullins】
WBCアメリカ代表として戦ったMullinsはシーズンも元気よく活躍しています。11盗塁を記録し現在ア・リーグ盗塁王。走るだけでなく、クラッチヒットを量産しチームトップタイの21打点を記録しています。
走攻守揃ったMullinsには2021年(HR30‐SB30)のような成績をぜひ期待したいです。
【まとめ】
今回は野手編として、チームの打撃情報そして数名の選手に関して取り上げました。まだ30試合程度を消化しただけなので分からない部分は多いですが、「あんなに打ってたのに、、、」ってことにはならないで欲しいです。(特にMateo)
それでは次回 投手編もぜひご覧ください
最後までお読みいただきありがとうございました。
#10
【参考文献】