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サブカル大蔵経515東海林さだお『ガン入院オロオロ日記』(文春文庫)
『シウマイの丸かじり』で感じた心配の半年後に本書が出ました。著者の丸かじりシリーズと一緒に人生を歩んできて、ご病気は残念だけど、生老病死と向かい合う機会をいただいている感じがしました。すべての食べ物のために、ご快癒を願います。
ちなみに入院日記は前半のみです。
またおいしいものをいっぱい食べられるようになりますよ。この言葉だけを頼りに、これから先の入院生活を生き抜いていこうと、そう思った。p.16
言葉の尊さ
パンツにカタカナで自分の名前を書きながら、/その辺りから気分が幼児還りをし始めていたのではないか。病気をするということは、ある程度自分を人に託すことである。/一度大人を捨てる。とたんに急にラクになる。p.22
肩書きから離れる。
人生は不本意の連続である。p.37
自分自身を擬人化しているような…。
あごひげ、224本あった。p.126
十八番、数えてる!
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