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サブカル大蔵経589蛭子能収『蛭子の論語』(角川新書)
今ガストでこの文を書いているのですが、注文がタブレットなので、店員さんとひとことも話さなくてもご飯が運ばれてくる。ゆったりとした場で放っておいてくれる。現代にこんな空間があるんだ。
この時代、僕にとっては非常に生きやすい。p.4
蛭子さんの〈個〉が浮かび上がる時代。
自分が自由であるためには、他人の自由も同じように尊重しなくてはなりません。p.155
その〈個〉を保つためのルール指南。帯に〈自由人〉と記されし、現代の六師外道・蛭子派の実践書。
やっぱり人間、1番怖いのは、思考停止状態に陥ることだと僕は思うんです。最後の最後は、自分の頭で考える。p.241
蛭子さん、今、あの状態の中で、何を考えておられるのだろう。
僕が死にたくないのは、単純に生きていることが面白いからです。p.37
生きることに受け身をとる。
僕が無理だと思っても、その人は無理じゃないと思って僕に仕事を依頼してくるわけですよね。であればそれを信じてみてもいいんじゃないかな。p.44
仕事を断らない。委ねてみる。
しがみつく感じが垣間見えたら…それは単に惨めだから。p.59
〈惨め〉という矜恃。
スピード違反・麻雀・売春。理解できるが矛盾を感じてしまう。したいと言う人の意見を聞くべき。その上で破れば重い罰当たるべき。法律あっての世の中ではなく、世の中あっての法律なんですから。p.77
意見を聞くことの大事さ。私はすぐ否定していまいそう。そして、法律への疑念。
負け犬でいることが正解であることもあるはずなんです。p.87
負け犬という状態をどう捉えるか。
人間は、群れ始めるとロクなことがないんですよね。p.95
なぜ、集団は、危ないのか。蛭子能収の根本思想。
作品に対する最終的な権限を持っているのであくまでも編集者さんであり、編集長さんなんですから。p.99
〈オリジナル〉にこだわらない。
その人がお金の話をし始めたら気をつけると言うことです。巧言令色、鮮なし仁。孔子さんの言う通り。p.112
孔子と蛭子。
僕は他人のことを判断する評価基準が極端に少ないのかもしれない。判断するのは顔位です。p.115
ほぼ同感しますが、これだけ正直な人がお互い、そばにいたらどうなるか。〈そばにいること〉についての鋭い考察もあり。
人の過去現在未来についても興味がありません。もちろん、人の本当の姿、真の姿にも興味がない。僕と接しているときの姿だけが見ればそれで充分。だって他人をそこまで知っても、自分の人生にそれほど大きな影響ないじゃないですか。p.116
この辺、釈尊の教えに近い気がします。
罪をかぶる。この手の話は美談のようにして語られがちです。その精神がやがて献身とか犠牲といったものを尊ぶ考え方に結びつくんでしょうね。そこに僕は恐怖を覚えます。p.195
蛭子能収の根本思想その2。犠牲や美談に気をつけろ。
インターネットの世界の中で目立ってどうするつもりなのかな?そこでいいね!がたくさんついたとしてもつけた人の本心まだわかりませんよ。やっかみや嫉妬心の裏返しと考えることもできますよ。p.210
いいね・スキへの真っ当な助言。
そういう時は必ず美輪明宏さんのヨイトマケの歌を歌うことにしています。p.229
長崎つながり。
今店員さん、お皿をさげてくれました。
ご馳走さま。と初めて言葉を出すと、
ごゆっくりどうぞ。と返してくれた。
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