サブカル大蔵経7 ピーター・ミルワード著/松本 たま訳『ザビエルの見た日本』(講談社学術文庫)
「外国人から見た日本」というのは今のテレビ番組でも鉄板ネタですが、その源流のひとりがフランシスコ・ザビエルです。宣教師ザビエルの書簡から日本に関する部分に焦点を当てて取り上げたのがこの作品です。
日本の気候はイタリアと似ていて、日本人は背格好もイタリア人とよく似ている。p.50
僧は言語道断の情欲の限りを尽くし、何をしても平気な顔をしています。p.56
ここにはおいしいものは何もないのです。p.64
日本には仏教の宗派が九つあって、教理は一つ一つ異なっています。p.82
シナ人がキリスト教を受け入れれば、日本人はこれまでシナ人から教わったさまざまの教義を捨てる。p.100
地獄の話はたくさん出てきますが、煉獄の話は全然出てこない。p.105
なんか、フラットな感覚が新鮮で、元祖『YOUは何しに日本へ?』のような。
ザビエルは、広東の近くの上川島サンチアンに到着中国入国待ちの間に、熱病にかかって死亡しました。(p.176)
もう少しザビエルを掘り下げたくなってきました。
本を買って読みます。