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サブカル大蔵経62「宗教問題」29

 特集によって買う「宗教問題」。周りの僧侶で読んだ人、聞いたことない。みな自派以外に、宗教に、興味がないのかな?私は噂の真相愛読以来、ゴシップにこそ本質があるし、本願寺派や自坊もいつどうなるかわからない危険性を抱えていると思っているし、今もどう見えるのか第三者的視点が欲しいので、やはり貴重な情報誌だと思います。カミノゲと同じ大きさなデザインも嬉しい。

加藤茶夫婦して創価学会会員。池田先生の言葉を書き込んだノートを二人で読んでいる。p.1

 加藤妻の異様な献身感は宗教的使命でもあったのかな…。馬場元子的な防波堤もしていたし。よりどころがあって生きる。

ペットが死んだ場合、その時はお念仏を申し上げて、阿弥陀如来に、このペットが次は人間界に生まれますようにと祈ってあげることだと思います。p.44

 浄土宗はペット供養問題を議題にする宗派のような気がする。他の派と違いなぜここが浮かびあがるのか。草木成仏なら天台だし。つまり、浄土宗は真面目に考え、ペット供養成仏には、否定的だということだ。動物は念仏が称えられない、から。

住職。誰もが来てくれてみんなの寺にしたかった。
総代。この寺は、われわれ檀家のものです。と。p.47

この視点は良し悪し抜きに大事。

浄土宗は家康など権力の庇護によって巨大化組織化された教団で、自力で教団組織を整備し成り立ってきたわけではない。組織のガバナンスは伝統的にあやふやだった。浄土宗教団は維新後新政府の支配下に置かれた為、浄土宗の宗務所は終戦直前まで京都ではなく東京にあった。これに対抗して京都の知恩院では一宗一元運動が起きた。その知恩院が1947年教団から脱退。1962年、知恩院の浄土宗本派と浄土宗は合同して、今日の浄土宗が発足。p.57

こういうことって全然知りませんでした…。真宗系よりなんか弱いのはこういうまとまりのない経緯のせいか。ぜひもっと強くなって真宗系を指導してほしい。

長門市油谷の安倍家の檀家寺長安寺は廃仏毀釈前は大願寺。すぐ近くには226事件の首謀者磯部浅一の生家。p.61

 山口県宗教ルポ。

ゴーン氏は実に中東の人らしいなぁと思いました。本当に信じられるのはファミリーや部族など身内だけ。国や会社なんて何も信用していないし、迷惑をかけることも何とも思っていない。その身内の理論で社会常識や法律なんて簡単に飛び越える。これが中東人の行動様式ですp.69

 中田考のイスラム的ゴーン考察。なるほど…。

どうして、西郷隆盛だけが最後まで靖国神社の講師対象にならなかったのか。長州神社の原型を持つ靖国神社を薩摩閥があえて避けた。p.137

靖国神社と西郷の問題に薩摩閥か…。靖国神社は長州神社か…。

浄土宗のバラバラさがうらやましい。
しかし、完全に「祈祷」なのかなあ。

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永江雅邦
本を買って読みます。