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サブカル大蔵経660プチ鹿島『教養としてのプロレス』(双葉新書)
文春オンラインで最も読ませる記事はプチ鹿島さんだと思います。政治的な出来事の背景を新聞記事を通して説明する〈見立て〉は、もはや芸人の域を超えて、どんな評論家や記者よりもジャーナリスティックな姿勢を感じます。
私はプロレスを知ることで「半信半疑」という精神状態が一番よいと学んだ。p.36
本書でプロレスを語る姿がなんとなく懐かしく感じられました。そしてプロレスを基底にして世間を語る姿勢は、同世代としてようやく同じことを代弁してくれる方が現れたと思いました。
そして、本書の各章の項目の題が抜群で、「カミノゲ」の連載でもそうですが、毎回東スポの見出しのような、噂の真相の一行記事のようなワクワク感と鋭さが溢れています。
あと、最初にこの本を読んだ時は新書に〈I編集長〉という名前が載ったということに感銘したなぁ。
ガチな感情をどうビジネスに使えるかってことですよね。(吉田豪)p.7
〈プロレス〉の定義。なあなあでも筋書きでもない。芸能界、宗教、学問、教育、これを全ての場面で生かせるか。
「UWFという学生運動」。p.34
ゆえにいまだに終わらない。
ピン芸人アニマル浜口の生き様。p.46
勝俣さんも芸人のA・浜口を目指すと。
佳苗も自分の「型」を持っている。p.89
ヒクソンと木嶋佳苗!
東スポはシビアな新聞である。p.106
忖度なき東スポは政治スクープも多い。しかし今やゲンダイの偏りこそ面白いと。
差別的な自己に自覚的になる。p.143
「その前提を自覚する。」アンドレや小人プロレスで育った昭和。
WBCとは力道山時代のプロレスである。p.160
胡散臭さを楽しむ。
決定的に足りないものが連合赤軍にはあったということだ。それは「笑い」だ。p.175
極限でこそプロレス力。
みんな小泉進次郎に油断している。p.248
橋下徹は扇動者、進次郎は独裁者の可能性が。何を考えているかわからないから。
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