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サブカル大蔵経448河北新報社『河北新報のいちばん長い日』(文春文庫)
「死者、万単位に」→「犠牲、万単位に」p.122
〈死者〉とは書けなかった地元の思い。
もう10年になるんですね…。
やはり日本史上最大の出来事だったはず。
11日夜から始まった、おにぎり班の活動を伝える壁新聞。p.152
本書のつらい内容の中で〈壁新聞〉が印象的でした。新聞の原点というか…。
地域に支えられて百年以上新聞を出すことができた。今こそ恩に報いる時だ。いかなる状況になっても新聞を発行し続ける。p.26
東北では地元の三陸鉄道が同じ思いで、驚異的な復旧作業で、すぐに列車を走らせました。三陸鉄道については、原武史『思索の原点としての鉄道』や吉本浩二『さんてつ』に詳しです。同じ鉄道でも、JR東日本は大船渡線を廃線して、BRTバスに転換しました。
↑画像は、名著『全国鉄道地図帳』(昭文社)p.44を転載させていただきました。
報道カメラマンの使命、記録、伝える。圧倒的な被害を前にすると、すべてウソに思えた。p.73/あまりにも命が軽くなった現場に、不覚にも現実感を持てなかった。p.83
報道と、真実と、言葉と、嘘。法話もそうかもしれません。それが常について回ります。
小包が届いた。旭川市の女性からだ。p.101
まさか旭川の名前が…。今回のコロナ禍で旭川に寄付が寄せられました。この時の東北の方かも…。
後方支援山形総局。兵站に徹するp.166
東北列藩同盟。
津波と原発のどちらか。p.178
原発報道と地震被災報道のジレンマ
福島県は河北の購読シェア低い。p.178
「福島は東北ではないかも」という声を被災後に仙台で聞きました。東北は、広いです。なかなかまとまれないですよ。それを政府に利用される。
福島から退去命令だされた記者たち。記者なんだから電話で聞かないで見に来い、と田村市市長に怒鳴られる。p.199/菊地奈保子記者、福島から一度退避したことに理想との落差に絶望、折り合いつけれず割り切れず退社。p.203
記者のつらさ
仙台市内でも温度差。押しつけになる恐れ。踏ん張れない被災者。p.236
北海道のコロナ禍においてもそうです。少し地域が違うだけでも別世界です。
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