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サブカル大蔵経528舘浦あざらし『ぶぶまるくんのいい旅談話室』(海豹舎あざらし文庫)

たった一人で編集・発行する「北海道いい旅研究室」は、道内書店では常にベストセラー。実際に足を運び、取材を重ね、人と出会い、北海道の真の温泉を発掘、紹介。

著者は、知事、北海道新聞、じゃらん、観光チェーン大手など、北海道の温泉をダメにする権力的なものに、毅然として活字を放つ孤高の北海道のドン・キホーテ。

そして希有なのが、読者にも厳しく啓蒙し続けていることです。その読者投稿と回答コーナーをまとめたのが本書です。北海道を、北海道の観光を、北海道の温泉をダメにしているのは、貴方だぞと。

このシリーズが終わると、さらに北海道の観光が退廃することを、有志は気づいています。いい旅シリーズが出てから変わったこと、変わっていないこと、いろいろ振り返る一冊です。ある意味、北海道の「観光地」の哀しみの墓標史になるのかもしれません。そして唯一の光明だと思います。

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まだかんの温泉がダメになる前の、カンノユウコウさんが宿主だった時代の話だね。ユウコウさん夫婦を追い出して、人工降雪機の営業をやっていた兄が戻ってからは湯銭を1000円に値上げしたり、…つぶれちゃったんだよね。p.9

 著者と因縁のかんの温泉の盛衰。北海道の温泉の中で最も〈源泉掛け流し100%〉に翻弄されたバブルか。

Kラカミチェーンがまだ相手にされているってだけでもなんだか懐かしいね。p.11

 定山渓、洞爺湖、阿寒湖。サンパレス。北海道のザ・観光。

F股らぢうむ温泉がサラ金会社の経営になったため最悪になったという投書が多かったでーす❤️p.13

 その三和ファイナンスも倒産。

Y駒荘は竹内さんが買収する前からずいぶん取り上げてきたけど、さすがのおいらも書けないことが多すぎるからなぁ。p.91

 銀メダル竹内さん。温泉施設の経営者まで批評してくれるのが著者の真骨頂。

あざらしの宇田智子への接待。千歳→白老500マイル→登別大湯沼→札幌p.178

 沖縄ウララ書房の宇田さん。ともに雑誌「フリースタイル」に連載中。


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永江雅邦
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